2017.4. 5 16:34

アライグマ

4~5日前のこと。
ふと、「あっ、タヌキだ!」と思って、よく見てみたら……アライグマでした。
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アライグマとタヌキはパッと見は似ているので、よく間違われます。
植物と違って動く生き物は、事前に見るべき点(識別ポイント)を知っていないと勘違いしちゃいますので、ここで簡単に整理を。


◆尻尾の模様
これが最も一般的な、分かりやすいポイントですね。
アライグマには縞模様があり、タヌキにはありません。
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顔の違いも見ましょう。
◆眉間の黒い部分
アライグマには黒い線があるけれど、タヌキは目の周りが黒いだけで眉間に黒い部分はありません。
◆耳の外縁
アライグマの耳は白く縁取られているように見えるけれど、タヌキには白い縁取りはありません。
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さらに、体長もアライグマの方がひと回り以上小さく見えます。
ただ、「大きさ」という識別点は二頭が並んでくれる訳ではないし、どちらかをしっかり見たことがないと比べようがありません。
また、光の具合などでも勘違いしやすいポイントなので、要注意です。


↓こちらは、エゾタヌキ。
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アライグマは北アメリカ原産の移入種。日本には本来生息しない動物です。


ワタシ個人の観察ですが、5~6年前に目撃情報を隣町で初めて聞き、2~3年前に初めてニセコで足跡を確認しています。
今年の冬も一度だけ、足跡を確認しました。


ここ数年は町内でも目撃情報がちらほら聞かれます。
「ニセコにもそれなりにいるんだろうな」
とは思っていましたが、“見たことがある” 程度では誤認の可能性も含めて生息情報としては少々弱い。
今回が初めての証拠写真でした。
あとはどの程度の数がいるのか―これは専門的な調査が待たれます。


20年ほど前では札幌・釧路・旭川などの都市部周辺のみでしたが、いまや全道各地で確認されていて、農業被害も各地で深刻になっているアライグマ。
ニセコではまだそこまでは多くない “印象” です。
これから数年後に大きな問題に発展しなければいいのですが……。
見続けること・後手に回らないことが大事です。


ワタシの小学生の頃、「あらいぐまラスカル」なんてアニメがありましたが、可愛さだけでは済まされないムズカシイ問題です。

2017.4. 3 15:37

スノラン日和

「ニセコは新雪・深雪・パウダーが魅力」
なんて言われますが、実は春のザラメ雪の季節もとても魅力的な場所です。
厳冬期の賑わいはなくなり、だけども雪はまだまだたくさん。
山を滑ったり山麓の森を歩いたりが、とても気持ちの良い季節です。


個人的にもこの4月~6月が一年で最も好きな季節で、その中でも、スノーランブラーでの森歩きに関しては、4月上旬頃が一番楽しい時期だと思ってます。


この日はスノーランブラーの一日。
風もない青空で天気は最高、誰もいなくて、人が歩いた跡すらなし。


日中の太陽で雪がちょうどいい具合に緩み、スノーランブラーで軽快に森の中へ。
登りのグリップもとても良く、グイグイ歩けます。
厳冬期には行けなかった距離でも、余裕。


天気良し!樹姿良し!静けさ良し!
最高ですね。
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ダケカンバの一斉林に行って、白い森を満喫。
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昼食後のお茶タイム。UCCコーヒーを宣伝しているワケではありません。
こんなにゆっくり出来るのも、春ならでは。
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春雪での下りは、板がズレて滑りやすい上、スピード感もとてもゆったり。
自然を楽しみながら、森を自由に滑れますよ。
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まだまだ冬のツアーメニュー実施中ですんで。

2017.4. 1 16:34

今日から4月

今日から4月ですね。
この日にふさわしい、清々しいウソをつける写真はないかな、と思って探してみましたが、気の利いた写真も特になく断念。
なので、キモかわいいパンダをどうぞ。特に何も意味はありません。
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さて、どうでもいい写真はどうでも良くて、本題。


今日はシーズンに何回かの積雪量を測る日です。毎年ずっとやってます。
今年は今日現在、羊蹄山麓でちょうど1mほど(95cm)。
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(定点写真↓ 2017.4.1)
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雪の少なかった去年(2016.4.1)↓。
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写真を見る限り(残雪量を見る限り)では、去年よりも多いくらいですね。


“シーズン通しての降雪量” と、“ある特定の日付・場所での残雪量” とでは比較になりませんが、今年は自宅の除雪が今までにないほど楽だったので、「今年の残雪量は去年以上に少ない」というイメージです。
ワタシもニセコに来てから20年近くになりますが、「初めての雪の少なさ」と思っていました。


しかしスキー場の公式積雪量も、去年と変わりありません(少し多いくらい)。
10年近く前には、今年よりももっと少ない年もありましたし。


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ヒラフスキー場積雪量(4/1)
2016=山頂340cm / 山麓100cm
2017=山頂335cm / 山麓125cm
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『今年の雪はいつになく少ないし、花も鳥も早いだろうね~』
なんて、ワタシ自身も言っちゃいそうだけど、この一ヶ月間の鳥や花を見ていても決して早いわけでもなく、このくらいのズレはよくある程度。
感覚だけを信じても、数字だけを信じても、イカンです。
自然を正しくみるのはムズカシイ。

2017.3.30 17:59

もう4月

先日まで飲み会つづきで、地元で飲んでいたり、札幌すすきのへ繰り出したりしてました。


そんなことをしていたら、もうすぐ4月ですね。
3日ほど前に、ニセコでもヒバリが初鳴きを済ませ、ホオジロもやってきました。
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ニセコのスキー場は例年G.W.終了までオープンしていて、当社のスノーシューツアーもG.W.まで催行しています。
しかし、今年はシーズン通して積雪量が少なかったので、春の残雪を楽しめる時期はいつもよりも短いかと思います。


こればっかりはこれからの雪どけ次第なので、ニセコ以外の場所での花の情報とともに、ニセコでの残雪状況をあわせてこちらでご紹介していくようにしますね。
これからの投稿内容は、雪やら花やらゴチャゴチャになりますんで。


今のところ、4月半ばまでは間違いなく冬のツアーをやりますよー。

2017.3.28 15:33

「フクジュソウとシャク」

先日、こんなのを見つけて「ほぉぉー、こりゃ面白い!」とひとり喜んでました↓。
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「フクジュソウって、花が咲いてすぐに、こんなに葉を開く個体もいるんだ~へぇ~。」
と思った後に、
「いやいやいや……。」
騙されそうになりました。


上の写真は、シャクの葉の中でフクジュソウの花が咲いている状態で、両種が混在しています。
葉の展開具合によっては、このふたつは間違えやすいので、要注意ですよ。


というのは、シャクは俗にコジャクと言って山菜として食べられます。
フクジュソウは猛毒です……。


食べてみれば確実に見分けられますが、しばらくすると口内が痺れてきて、呼吸麻痺・腹痛・嘔吐・痙攣、ひどい時には死……という、悪質な連続攻撃。
まったくもっておススメしません。


フクジュソウは、前年の秋に蕾を地中に作って越冬、翌春一番に蕾を地上に出します。
なので、開花してすぐではまだ葉が開いていません。
前年分に溜め込んだエネルギーだけで、開花させているわけですね。
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開花後しばらく経って、やっと葉が展開しはじめます。
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一方、シャクは夏の花。
だけど芽吹きはかなり早く、フクジュソウの時期に地上に出てきます。当然蕾はまだありません。
早春の明るい森の中でいち早く葉を出してエネルギーを生産し、夏の開花に向かいます。
このシャクの芽吹き直後が、フクジュソウの葉を思わせます。
(↓シャクの芽吹き)
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この近くに、花を付けていないフクジュソウがあったら・・・
(↓花茎を付けていないフクジュソウの芽吹き)
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一見、よく似てますね。
周りにシャクがあれば “シャク” と言い、フクジュソウがあれば “フクジュソウ” と言って、決めつけちゃいそう。


じゃ、違いは?といえば、シャクはセリ科植物なので葉をちぎるとセリ独特の匂いがするのが一番の特徴(フクジュソウは無臭)。
また、シャクの葉の根元には茎を抱くような “はかま” があります↓。
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シャクの葉裏には微細な毛があることが多いですが、これは次第に脱落するようで、毛のずいぶんと薄い個体もいます(フクジュソウは無毛)。
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さらに、シャクは株状に生えるので面的に広がるけれど、フクジュソウは(面的に生えているように見えても)一本立ちで生えるので、茎の根元を見ると分かります。
あとは、フクジュソウの葉の方が白っぽくて鋭角な印象、シャクは赤っぽい傾向にあるように思いますが、これは個人的感覚なので参考程度に。


そして5月も半ばを過ぎれば、葉はすっかり大きくなります。
フクジュソウの葉は茎に流れるようシャープな見た目。
(フクジュソウ葉展開後↓)
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こちらはシャク展開後↓。
P6140046.JPG
葉が展開してくれれば、葉だけを見てもこれらを見間違うことはないでしょう。
まぁ、ここまで大きくなったら食べる人はいないと思いますが。


実際に野外でこの二種が「似てるな」と思うのは、この、
『芽吹き直後で葉が開いていないシャク × 芽吹き直後の花茎を付けていないフクジュソウ』
が同時に見られるタイミングかと思います。


特に山菜好きな方は、ご注意を。

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