2010.12.20  9:22

「ニューアイテム」

冬の遊び道具として「スキーシュー」や「スノーハイク」という道具が発売されています。
スノーシューでは「歩く」ことしか出来ないので、下りでも歩かなきゃいけません。
それがスキーシューなら、短い太めのスキー(ゲレンデでいうショートスキー)に、“シール”という滑り止めが付いて
いるので、上りも登れるし、下りは滑ってこれる・・・・という道具。
冬の自然観察のためのスキー、といった感じでしょうか。
以前、試しにワタシも買って試用してみました。


(↓以下、あくまで私的意見です)
ワタシ的に、自然をみるための道具としては、いまひとつ・・・でした。


というのもこのスキーシュー(スノーハイク)、・・・・少々中途半端な感じ。
上りは、テレマークスキーにシールをつけた方がガンガン登れる。(当然ですが)
かといってこの道具、下りもそこそこ滑っていきます。スキーをやったことない人・怖い人には、滑りすぎです。
しかも、長靴で使用したのもあり、ターンするには技術が必要です。
自然をみるよりも、「滑ること」に一所懸命になっちゃう。


「そもそもこれって、滑りすぎじゃない?自然をみるためのスピード感じゃないなぁ・・・」 と。
かといって、「滑る」ためにしっかりしたブーツを履いたら、自然観察の軽快さや気ままなトコロが失われるし・・・。


また、「シール」というのもマイナス評価。
メンテナンスにも気を使わないと本来のシール性能を引き出せないし、
雪質によってシールの効きが大きく変わる、シールに雪がくっつきまくる・・・などなど。


・・・う~ん・・・・


「滑る」のだったら、テレマークを練習してバックカントリーを滑ったほうが何倍も楽しいんじゃない?
滑るのではなく「自然を見る」のだったら、こんなに滑っちゃダメです。
滑るのに一所懸命になっちゃうと、自然を見る余裕がなくなっちゃう。
・・・
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・・・
そこで今回、「スノーランブラー」という道具を試用。
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これは青森の「ブルーモリス」というスキーメーカーと、十和田のガイド会社「グリーンハウス」という
ガイド会社の共同開発品。
試作の段階で、ワタシもモニターとして「あーしろこーしろ」と意見させてもらいました。


自然をみるためのスキーは・・・、
 ・スキーが苦手、という人にも楽しめる道具で―
 ・スキーの技術に一所懸命にならなくても、自然を見る余裕を持って楽しめるスピード感で―
 ・歩いたり滑ったりする場所を自分で自由に選べる軽快さ―
そんな道具であることが大事です。


さらには、
 ・仰々しい道具や靴は必要なく、手軽に脱ぎ履きできて―
 ・メンテナンスも容易―
であればなおよし。


自然ガイドがそんなイメージにこだわって作ったスキーが「スノーランブラー」なんです。


これなら小気味よく散策ながら、時にはじっくり立ち止まりながら、森の中の微妙なアップダウンは「スキーの要素」をちょっと味わって、楽しみながら歩けます。


山やゲレンデを「滑る」なら、テレマークのような道具のほうがいいですが、森の中の自然を観察しながら「歩く」にはピッタリな道具となっています。