2021.1.20 14:06

「新ツアー」

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先日の投稿「夏に向けて」の第二弾です。


里~山麓の自然遊歩道や森をメインフィールドにしている自然ガイドにとって、自分のツアーフィールドにこだわらずに様々な地域や場所でツアーをやることは、ある種のヘンタイ的な行為(図鑑との格闘とフィールドワーク)が伴います。
植物なんかは場所や地域が変われば生えているものが大きく変わっていくら覚えてもキリがないし、森が変われば優占する鳥や生き物も変わってくるし……そんなアウェイな場所で『これなんですか~?』と根掘り葉掘り聞かれたら困っちゃうし……。
さらには歩くルートやら時間・安全管理やら段取りやら、アウェイでネイチャーツアーをやるには多くの部分で壁があるものです。


そんなヘンタイ的行為を楽しめちゃうタイプの私は、 そんな自然ガイド業界のスキマを ”自分のツアースタイルのひとつ” にすべく、たいていのモノは聞かれてもへっちゃらなように、つまり道内のどこに行ってもアウェイ感をなくすのがひとつの目標でした。
そんなことをやっていたら、10年かかっちゃいました(笑)
(まぁ今は「分からないモノを分からない」と言えるようになっただけで、何を聞かれても答えられるワケではないですよ)


そこで、これまでは個別の要望でやっていた裏メニュー的なツアーを、来シーズンからはホームページに新規ツアーとして受け付けます。
名付けて「出張ツアー」。(単純です)


ニセコから日帰り圏内の札幌近郊・胆振・後志圏内ならどこでもホイホイ行って、皆さんが普段フィールドとしている場所でツアーを実施します。
皆さんにとって身近な場所での新たな発見のお手伝いになるかもしれないし、私自身も発見を楽しみたいのです。
(宿泊を伴うような ”全道どこでも” なツアーは、今まで通り「遠征ツアー」枠で対応となります)


当たり前のことですが、ニセコに来てくれたお客さんにとってはニセコがアウェイです。
せっかくニセコでのツアーを通して自然を見て知る楽しさを分かってもらっても、ご近所のフィールドで独学で見られるようになるには多くの時間と労力がかかります。


鳥や花や特定の ”何か” を見られるようになりたいという方は、自身が何度も通える場所で見ていくことが近道となるのは間違いありません。
だから、何かをキチンと覚えていきたい人ほど「近所のフィールドでこそ、ガイドさんと一緒に歩きたい」と感じることがあるようで、そんなお客さんに今まで何度か接してきました。
そんなお客さんのご要望にも少し応えられそうです。


原則現地集合だしニセコに来てもらう必要もないし、結果的にコロナ対応的なツアーのカタチになりました。「宅配ツアー」みたいなイメージですね(笑)


一緒に歩きましょう!


新規ツアー →『出張ツアー

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