2013.4. 7 20:54

「予習もおススメ」

雪に包まれた冬の季節も終わり、緑の季節が近づいています。
そうなると、鳥を見たり、植物を見たり、行ったことのないフィールドに出向いてみたり、
自然の中を歩くにはいい季節になります。


110601%20410.jpg
そんなときにおススメなのは、ちょっとした予習。
予習がおススメ、というと、優等生のようですね~。
しかしワタクシ、小さい時はしょっちゅう、
「予習・復習をしなさい!」
などとよく言われながらも、ちっともしなかったタイプです。


しかし、この年になって、予習も大事だな~と思うことが多々あります。


特にそう感じるのは、行ったことのない場所を歩く時やあるものの理解を深めたい時。


「そこのフィールドでは、どんな環境が特徴で、どんな植物がいつ見頃を迎え、どんなルートを歩けるのか―。」
そんなことを知ってから歩くと、ただ漫然と歩くだけでは目につかなかったものが見えてきます。
また、なかなか行くことの出来ないような遠い場所ならなお、限られた時間で効率的にその場所を楽しめます。
このご時世、インターネットという情報源があるので、下調べするのも容易です。


ちょっと下調べをしてからの散策は、“目” を拡げてくれる側面があるんです。


ただ一方で、気をつけないと “目” を狭めてしまう側面もあります。
目的を持って・効率的に歩くことは、本来の自然を深くみたり、細かく目を配ったりする妨げになることもあります。


自然の中での「出会い」は一期一会のもの。
そんな突発的な素晴らしい出会いを自ら探しだすアンテナ感度が下がってしまい、事前に調べたもの“しか”見ない、
ということにもなりかねません。


なかには、事前に入念に調べるのはいいんだけど、何だか行く前から事細かに知っているので、
実際に歩いている時には純粋な気持ちでみなくなる・・・、という人もいます。
そうなっちゃうとツマラナイですね。


事前に知っているからこそ、「みえる」ことがあり、
知りすぎたために、「みえなくなる」ことがあるんです。


だから、自然を楽しむのに、
「予習がおススメ」ではなくて、「予習もおススメ」なのです。


ここいらのバランス感覚にちょっと気をつけて、一期一会の出会いを楽しみつつ、
今年もいろんなところを歩いて楽しんでみましょー!

●コメント一覧
●コメントを投稿

投稿ボタンを押してから、投稿完了までしばらく時間がかかります。
投稿完了後、管理者が承認するまではコメントは表示されません。






自然のおはなし
「新ツアー」
「管理と維持の実状とこれからのひとつのカタチ」
「クズあれこれ」
「キビタキのディスプレイ」
「器用なカケス」
「春?じゃない…はず」
「ゲジゲジシダ顛末記」
「さっぽろ野鳥観察手帖」
「遊歩道のあり方を考える」
「エゾエンゴサク」
「植物から学ぶ」
「“ハマる” 難しさ」
「バイケイソウあれこれ」
「登れない山」
「いつまでたっても」
「巨鳥」
「スギラン」
「ハルニレ林」
「オカダモ」
「キオンとヒトツバハンゴンソウ」
「比べるシリーズ」
「ヒルナンデス」
「嬉しい出来事」
「盛りだくさん」
「ヤブキ用語」
「アライグマ」
「フクジュソウとシャク」
「クマゲラ」
「サクラソウ色々」
「図鑑ネットサービス」
「クマにご注意」
「蚊と色の関係」
「キバナコウリンタンポポ」
「マキノスミレ in北海道」
「水恋鳥」
「カタクリ~実生」
「古道をゆく」
「雪の中の紫外線にご注意!」
「コクマルガラス~声など」
「コクマルガラス」
「カワガラス」
「図鑑のための図鑑」
「ハクチョウとキツネ」
「ニセコのオジロワシ」
「しだまとめ」
「はなまとめ~2」
「はなまとめ~1」
「とりまとめ」
「顔パスで」
「シダ見」
「耳かき草」
「早春の鳥見」
「古道」
「Ftre掲示板開設」
「コガラとハシブトガラ その2」
「コガラとハシブトガラ」
「今年を振り返る~植物編」
「今年を振り返る~動物編」
「黄釣舟」
「サイシンあれこれ」
「黄から紫へ」
「夏の自由研究?」
「予習もおススメ」
「続・ ? 」
「雪の降る夜は・・・」
「虎落笛」
「秋の声」
「ハズカシながら・・・」
「宵待草」
「朴の花」
「魑魅魍魎(ちみもうりょう)の森」
「鳥・撮り」
「道標(みちしるべ)」
「雁風呂」
「雪虫」
「シジュウカラとゴジュウカラ」
「春の声」
「かくありたい」
「写真集2(失敗編)」
「そらとくも」
バックナンバー
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年