2017.9.30 19:42
2017.9.30 19:42
2017.9.28 16:50
チシマザサ(ネマガリタケ)は、東北・北海道の日本海側(多雪地帯)に生えるササで、
・葉裏に毛が生えない
という特徴の他、
・背丈が2m以上
・茎(稈)が太い
・密に生える
などの特徴もあります。
日本海側や亜高山地域などに行けば、こんなチシマザサの海が見られます。
見る分には良いのですが、こんな場所で登山道のない所を歩こうと思うと、もぅ……ツラいです。
一時間かけても300mほどしか進めません
ランチでの目線は、こんな場所。
悲しくなります(笑)
今週はこんな所ばかりを歩いています。
2017.9.26 17:02
東北から戻ったら早速日帰りで調査仕事をしたり、この日はニセコでツアーの日です。
自然好き・写真好きなおふたりと、超ゆっくりと時間を気にせず鏡沼湿原の散策でした。
知的好奇心が旺盛なお母様とは、長年のギモンを解決し―、
写真好きな娘さんとは、「こんな写真もどうっすかねー?」なんて、視点をご紹介。
↓スギ林です。
(マンネンスギというシダです。分かりにくい・・・)
湿原内は数人がいただけで、風の音だけの静かな湿原。
花は咲いていませんが、ひっそりとした佇まいが秋の情景です。
お客様には午後からの予定をキチンと聞いていたとはいえ、ゆっくりし過ぎて一時間近い時間オーバーでした(笑)
ワタシ的には、気にしてませんが。
ガイド講習などでは「ガイドは時間管理も大事な仕事!」だなんて、エラソーなことを言っているワタシですが、相変わらずユルユルです。
さて、今日から今週いっぱいまで植物調査仕事で道北へ来ています。
昨日までこんな快適な道を歩いていたのに、また道なき道を行かねばならず……しかも雨予報。
憂鬱です……。
2017.9.24 19:44
東北から帰ってきました。
実は今回の東北出張はツアーが目的で、お客様とご一緒してました。
北海道に何度も来たことがある、本州の馴染みのお客様。
北東北の様々の森のタイプや自然の姿を見て、相変わらず有名な自然景勝地に行くのは最低限。
「ここは観光地なので、とりあえず押さえておきますかー?」
という程度。
目的は地域の自然をキチンとみることです。
ひと口にブナ林と言っても様々なタイプがあり、高層湿原と言っても様々なタイプがあります。
二次林だって、森林利用の時期や方法により、様々なタイプがあるものです。
当然、動植物だって北海道にはないものがたくさん。
北海道の自然との違い、なんかもキチンと見ます。
そんなトコロをキチンと見て・知ってみると、改めて “そこの” 自然を深く理解出来るハズです。
それがまた楽しい。
そんなツアーの毎日でした。
2017.9.21 17:39
青森の十和田八甲田あたりを歩いています。
北海道に似ている部分と、本州らしく北海道にはない部分を意識しつつ、個々の植物を見ながら森を見ながら―。
里から山まで歩き回ってます。
八甲田の山々では紅葉が始まっています。
オオシラビソの森とのコントラストがキレイでした。
2017.9.19 21:27
台風が列島を縦断しました。
その間ワタシは、まるで台風に向かっていくように本州へ。
今回は青森で5日間ほどのお仕事です。
タイトルと違い、やっぱり台風には負けまくりで、翻弄されっぱなしでした。
とはいえ今は無事、本州進出を果たしています。
2017.9.17 15:11
ヤチダモという木があります。
この木は「谷地(やち)に生えるタモの木」ということで河畔や水辺・湿地などに多く生え、河畔や沖積地などで森を作ります。
またカツラという木も河畔などの水分の多い所に生えることが多いですが、こちらは土壌が薄い崖地などに多く生える傾向にあり、渓谷などの両岸急斜面などにも多く見られます。
ということは、両者とも山や丘の部分に生えることは稀なこと。何せ尾根は風があたり、乾燥しがちな環境ですから。
先日、林道を走りながら小さな山の頂上部にさしかかったころ、林道脇の森がヤチダモとカツラの森……。
違和感たっぷりです。
谷地に生えるからこそヤチダモなんだから、斜面上部の丘に生えるヤチダモの木は「オカダモ」などと一部で呼ばれています(笑)
植物は他の生き物と違って動けないので、その場所が生育に適した環境でない限り芽吹くことはありません。
つまり、そこに生えている、ということに大きな意味があるのです。
ということで、ここ・・・“地すべり地形”?
何十年も前のことなのか、山の上部の斜面がズルッとずれて、その上に森が形成されたのでしょう。
そんな地形だから、尾根近くでも土壌中には水が多く含まれていてヤチダモが生育し、まさに地面が動いた場所では土壌が薄いためカツラが生えているのでしょうか。
よく見れば、いかにも地面が動いたような微地形も多く、水の通り道もたくさんあります。
そんな所の足元を見れば、湿り気を好む草花も多く、森全体が尾根近くの普通の環境とはちょっと違う。
ここは、自然景勝地のような場所ではないし、看板も当然ありません。
展望だってまったくない、ただの林道脇。みんな通り過ぎちゃう。
だけど、こういう何気ない自然の風景に違和感を感じて気付ける、って楽しいものです。
自然をみる、って楽しいんですよ。
2017.9.15 18:27
仕事中、背後から何か気配を感じて振り返ってみると……
クマだ!
と思ったら、木のコブでした。
良かった。
2017.9.13 17:19
先日からニセコを離れて、しばらく出張仕事に出てます。
仕事で大雪山に行かねばならず、最初は正直、
「また山を歩かないといけないのか……」
なんて思っていたけど、思いのほか紅葉がピークを迎えている所もあります。
キレイでした。
今年は紅葉の進み具合が少し早いようですね。
2017.9.11 17:10
なかなか出会えないよね、というキレイ森を歩いていました。
何が良いのかって、なかなか説明しにくいトコロですが、あるべきものがあるべき姿のまま長い時間が経っている森。
森の中に大木が一本ある、ということはよくありますが、森全体が大木ばかり。
こちら直径120cmほど。
ホント、素晴らしい森でした。
2017.9. 9 20:51
明け方に目が覚めるほどの豪雨。
起きる頃には止んでいましたが、そんな天気が心配な日がツアー。
今日のお客様、7月にも申し込んでくれていて、その時は豪雨のため中止になっちゃいました。
すると、「中止じゃなくて、延期でいいですかー?」などと、超ウレシイことを言ってくれて日程調整を繰り返し、この日となりました。
装備も体力もまったく心配がないので、もう、多少の雨でも歩こう!と決めていたのですが、行ってみたら・・・
絶好の山日和でした。
時間が経つほどに青空も増え、雨上がりの空気は清々しく、暑くもなく寒くもなく……リベンジを果たせましたね。
途中は、いつものようにゆっくりと自然をみて、お喋りを楽しみ、地域の歴史までにも触れ、幅広く山の自然を満喫。
一般の登山者が登山道ではない所に入り込まないように、登山道整備までしてくれてます(笑)
マイズルソウもすっかり色づいてきました。秋ですね。
さて、ツアーの日々だったこの10日間ももうおしまい。明日からは、また出張仕事をおり交ぜながらのツアーとなります。
お陰様で、9月ももう1~2日しか空きがありません。
当方のツアーはプライベートツアーのため、ご予約が入ったら入った分だけ全部一緒にツアーを行なうことはしていません。
ご予約はすべて確定順となり、おひとりでもご予約が確定すれば一日締め切っています。
そのため、お断りするお客様も多く出てしまっているところが大変心苦しいのですが、ツアースタイルを崩さぬためにも、ご理解をよろしくお願いします。
2017.9. 8 17:32
この日は「体力に自信がない」というお客様でしたが、午後のツアーだったのであえていつもよりもゆっくりと歩き、夕方の静かになる時間と美しさを味わいに湿原歩きへ。
風もなく、夕方の空気が心地いい。
体力に自信がなくても、まったく問題ありません。
その分、より多く・よりしっかりと自然をみて満喫、な一日。
2017.9. 6 16:47
今週は出張仕事がないので、少し時間があります。
ツアーの合間はいつものフィールドワークと称して、今までずっと気になっていた所へ。
30~40年近く前の記録と文献を頼りに今の航空写真や地形図を眺めて、とある植物を探しにめぼしい場所を歩き回る一日。
昔に流行った、「徳川埋蔵金を探せ!」みたい。
埋蔵金と違って、植物がひとつ見つかったからと言ってなんだというワケでもありませんが、もう数年も気になっているので、ワタシ的にスッキリしたい。
しかももし見つかれば、コレを見せたら喜んでくれそうなお客さんもいるし。
こちら↓、数十年前まで使われていた遊歩道。
今はもうすっかり廃道となって、森の一部となってました。
ヤブをかき分けながら歩き回ったり、場所を変えてはめぼしい森をまた歩き回り、それでもやっぱりありませんでした。
結果的に、暑い中、ヤブと格闘しに行ったようなものです。
探す時期が悪いのか、探している場所が悪いのか、ワタシの目がふし穴なのか……。
まぁ、たいていこんなものです。
また来年に持ち越し。これでもう3年。
そう簡単に見つかったらロマンではありませんから。
キレイな森が見られたから良しとしましょう。
(↓ニセコのそばにこんな針葉樹林があるなんて、それはそれで発見でした)
(↓一面のスギカズラでした)
2017.9. 4 16:11
先日から3日続けてのツアーでした。
湿原は秋の雲が広がり…
山は秋の風と静かさ
足元には秋の花
ナナカマドも色づきだしています。
と、ニセコの色々な自然をみて、歩いてました。
まだまだツアーが続きますので、しばらくニセコにいます。珍しい……(笑)
2017.9. 2 18:08
この日は観察会。
子供たちと水田の周りを見てました。
いわゆる雑草ばかりですが、「雑草という植物はない!」のです。
自分たちの周りにある水田の環境を改めて見て・知り、身近な所から自然をみる。
いいことですね。
さてさて、気づけばもう9月ですね。
この時期になるとワタクシいつも、
「緑の季節ももうすぐおしまい。アンタ、今年はちゃんと見れるようになったの?」
と、せっつかれている気がしちゃいます……。
ヤバいです。。。まだまだ分からないことばかり。
ここ10日間くらいはツアーが続くため調査仕事や学校仕事は入れてないので、少し時間に余裕があります。なにせニセコにいますから。
ツアーをやりつつ、フィールドワークをこなしつつ、下見なんかもしつつ、結果的には大忙しになりそうです。