2017.6.30 17:28

ガイドトレーニング

この日は、学校の講義の日。
いつものように、野外実習です。しかも今回はガイド実践実習。


プログラムの立案はもちろん、そもそも、人前に立って話す際の話し方からコミュニケーション技術まで。
実践あるのみです。
ガイドにならずとも、何の仕事だろうが大事な所ですね。


「アタマで分かっていても、話す・伝えるとなると大違い」
なんてことを実感。


ホント、むずかしいです(自戒をこめて……)。
2017-06-29%2010.16.33_003.jpg


こんな実習のあとは、内容をガラッと変えて、ひたすら動植物のリストアップ。
専門的な目も必要なのです。

2017.6.28 20:36

海から山

ここ数日は、3日にわたってのツアーでした。


こんな所で海浜植物を見て―
2017-06-26%2012.23.06_018.jpg


砂浜で宝探しをしながらオカヒジキをつまみ食い。
2017-06-26%2012.43.17_024.jpg


山で森を眺めながら―
2017-06-27%2009.20.00_035.jpg


お宝・ヒメカイウに出会う。
2017-06-27%2015.27.10_092.jpg


里では、何てことのない、だけども気持ちの良い公園にて散策。
2017-06-28%2011.23.57_094.jpg


さらには、何てことのない林道にて、宝探し。
2017-06-28%2015.38.35_115.jpg


やっぱり咲いてた。
クモキリソウ
2017-06-28%2014.42.02_102.jpg


セイタカスズムシソウ
2017-06-28%2014.37.20_098.jpg


オオフガクスズムシ
2017-06-28%2015.16.29_113.jpg


海から山から里へ、の3日間。

2017.6.26 17:31

「New」

先日、久しぶりにマルバチャルメルソウの花に出会いました。
2017-06-21%2013.36.38_037.jpg


直径5mmほどの花。ピロピロ~と伸びている部分(これが花弁)を入れても8mmほど。
めちゃ小さいっス。


こんな時に安心な(?)、新しいTG-5が届きましたよ。
実は以前からもう予約注文していたので、発売日(23日)には手元に届きました。
TG-2から一気に格上げです。ヒモの類やピンクテープが現場っぽいですが。。。
2017-06-25%2009.50.47_003.jpg


TG-5から画像処理エンジンが変わり、オリンパスのフラッグシップ機のOM-Dと同じ「TruePic VIII」を搭載。
これに伴って4K動画にも対応し、画像を拡大した時のノイズもキレイになった気がします。


さらに1600万画素から1200万画素に落とすことで、より高感度に。
ここはこれから暗い森のランあたりで試してみたいところです。


コントロールリングが追加されたのも新しい。通常「Aモード」でばかり使っているのでいいですね。
少し回しづらいですが(笑)


ちなみに、TG-4とTG-5の違いはこんな→フォトスク


只今、深度合成で遊んでます。
↓千円札の「千」の字を深度合成して撮影。
2017-06-25%2021.07.02_002.jpg
こんなふうにインクがのっているのですね。

2017.6.24 17:42

お願い

早いもので、もうすぐ7月ですね。
ついこの前、「春ですね~」なんて言っていたのに。


さて、お陰様で6月半ばくらいから夏のご予約やお問い合わせが増えてきていて、7月はツアーやら調査仕事やら学校の仕事やらで、ほぼ埋まってしまいました。
休みなし!
ありがとうございます!!


今後はお問い合わせ次第で日程調整が出来るかチャレンジしますが、日程の確定順になるので動かせない日も出てきています。
どうしても日程が合わずにお断りしてしまったお客様には、大変申し訳ありませんでした。
私としても一人でも多くのお客様とご一緒したいのですが、すべてのツアーをプライベートで行っているので、実際にはご予約のすべてをお受け出来ないのがツラいところです。
ひとりのカラダではどうしようもないのです……。


ですので、私のためにも、これからツアーお申し込みをご検討の方は、是非お早目にご相談下さい。
私、ギューギューの予定、大歓迎ですんで。


(ギューギュー感のあるマイヅルソウ)
2013-06-28%2012-56-20.JPG

2017.6.22 21:26

ヒグマロード

数日前にはツアーで快適に森を歩いていたと思えば、先日はまた調査仕事で道なき道を歩いてました。


そこはまぁ……
2017-06-21%2012.08.11_015.jpg


クマの気配がとても高い森で、至る所に痕跡が……。


少し歩けば糞。
2017-06-21%2008.34.57_010.jpg


「ついさっきまでここにいました」感のある茂み。
2017-06-21%2008.45.32_011.jpg


ツアーやレジャーなら新鮮な痕跡を見かけたら引き返すのが正解な対応なのですが、それじゃ仕事になりませんから、細心の注意を払いながら行くしかありません……。


まるで追いかけているようなルート取り……。
久しぶりに、『なかなかここはヤバイぞ』と感じさせる道のりでした。
2017-06-21%2008.22.23_009.jpg


こんなブログを更新している、ということは、無事に帰ってきてますんで(笑)


クマの対応については、下記サイトで分かりやすく紹介されています。
気をつけましょう。
→Wildlife Service Japan

2017.6.20 18:14

珍しいツアー

2017-06-19%2015.10.03_003.jpg

普段ワタシのツアーでは、観光バス・旅行社などの団体様はほとんどやらないのですが、この日は年に数回だけやっている団体ツアー。


北海道理科研究会という、高校の理科の先生15人ほどの研修会ツアーです。


初夏の神仙沼と後志地方の植生が研修会のテーマらしい。
ツアーではなく “研修会” なので、話す内容のチカラ加減もずいぶんと突っ込んだ内容になることもちらほらです。


観察して特徴を掴み、この地域の森の姿を改めて知り・みる!
通常のバスツアーでは、1時間もかけずにさらっと歩いてしまうところを、湿原歩きだけで2時間半。
じっくり歩きで内容盛りだくさんの散策でした。
2017-06-19%2015.20.46_011.jpg


ところで、今日の神仙沼周辺では山菜採りの人の遭難騒ぎがあったようで、ずっと警察ヘリが上空を飛んでました。
声が大きいという噂のワタシは、ヘリの爆音に対抗して話し続ける始末。
さすがに負けます……。
2017-06-19%2015.26.36_012.jpg

2017.6.18 16:52

北の森

以前メールで、
「いかにも北の森、という森が見たい」
というお客様のご要望がありました。


ニセコあたりの森って実は、“いかにも北の森” な姿とは微妙に違います。
北の森のひとつの姿であることには間違いありませんが、“いかにも” ではない。
そこで日帰り遠征。


北の湿原はまだ雪解け直後。春~初夏、といったの様相。

2017-06-17%2012.23.10_044.jpg


ヒメシャクナゲはまだ蕾。
2017-06-17%2012.04.43_032.jpg


ミズバショウはさすがに終盤だけど、まだバッチリと咲いている、って春だな。
2017-06-17%2012.39.15_052.jpg


いつものように移動中も森の全体像を見ながら、そして森の中に入って個々を見ながら、のツアー。
北の森らしい針広混交林に、足を踏み入れる。
2017-06-17%2015.36.16_063.jpg


そして、天然の純粋な針葉樹林にも。遊歩道も何もない場所ですが。
いかにも、な北の森の姿。
2017-06-17%2014.50.10_060.jpg


写真が好きな方だったので、現地では基本的に自由。まぁ、いつものことです。
その間、ワタシは植物観察。
(ウサギシダ)
2017-06-17%2014.42.20_055.jpg


日帰りが出来るギリギリの距離の場所でしたが、時間をフルに使って、いかにも北の森らしい森をいくつか見る、というテーマは達成!
天気に恵まれたのが何よりな一日でした。

2017.6.16 18:22

ニセコの自然を気持ちよく

ニセコには、ニセコ羊蹄山岳会なるものがあり、私も会員のひとり。
山岳会といっても山をみんなでガンガン歩きましょう、という一般的な山岳会ではなく、地域の山全体の自然を愛する人たち同士が情報共有したり・問題提起をしたり・飲んだり・歩いたり……といった団体です。


ガイド分野を問わずプロガイドも多くいますが、当然一般の方々もいて、ニセコの自然が好きな人なら誰でも参加できます。


先日の総会は、飲みながら食べながらの有意義かつ楽しい夜。


今日は清掃登山の日。
今年はニセコアンヌプリを縦断しながら、道の整備とゴミ拾いです。


遊歩道は雰囲気を損なわない程度に、だけど一般の人でも歩き易く―せっせと落ちている枯れ木を運んで、ぬかるみのひどい場所へ。
2017-06-16%2009.53.03_019.jpg


2017-06-16%2009.21.11_012.jpg


あまり手をかけすぎて整備するよりも、そこにあるもので少しだけ歩きやすくし、あとは歩く人間側の注意力の問題―この程度の整備が自然度の深い道にはいいんじゃないか。と思ってます。それが遊歩道ではなく登山道なら、なおさらです。
2017-06-16%2009.46.39_016.jpg


アンヌプリを目指し山を登ると、一部でまだ雪。
(通常の五色温泉~アンヌプリ山頂ルートには雪はありません)
2017-06-16%2013.09.00_031.jpg


ニセコアンヌプリ山頂。
2017-06-16%2013.21.25_033.jpg


道中に落ちていたゴミ。鍬と鋸は道の整備のための道具です。
2017-06-16%2014.49.22_043.jpg


少し気持ち良く歩けるようになりました。


今日の、アンヌプリ縦断ルート(鏡沼~アンヌプリ山頂~五色温泉)。
20170225route.jpg

2017.6.14 14:21

帰ってきました

昨晩、本州出張から戻ってきました。
今日は片付けの一日。


二週間ニセコを離れていたので、その間はツアーの対応が出来ず、やむを得ずお断りしたお客様には大変申し訳ありませんでした。


明日以降は、ご予約頂いているツアーと学校での講義、その後には数日の調査仕事や講習会などなど……といった、いつものスタイル。
今回のように、長期で出張に出ることは(今のところ)ありません。


仕事スイッチを切り替えるのがタイヘンです。
まずは明日から学校なんで、片付けと同時に準備準備。


2017-06-12%2014.26.32_533.jpg

2017.6.12 20:20

「比べるシリーズ」

北海道にたくさんある、ツタウルシ。


北海道で自然を見慣れている人には、
「ツタウルシ?そんなの見れば分かるよ~」
などと言われそうですが、そう思ったら、みるのはオシマイ。


北海道ではこれに似た植物は極端に少ないので、一度覚えてしまえば悩むことがないだけです。


ツタウルシは三枚セットになる葉と鋸歯(葉の縁のギザギザ)がないのが、大きな特徴。
ちなみに、三枚セットになる葉の付け方を三出複葉(さんしゅつふくよう)と言いますが、こちら↓は典型的なツタウルシ。
2017-06-07%2012.26.01_186.jpg


ツタウルシには基本的に鋸歯(葉の縁のギザギザ)がないのですが、若葉には大雑把な鋸歯があることも多いです。
ツタウルシ若葉↓。
2017-06-07%2013.07.54_215.jpg


これを踏まえて、まずは初級から。


こちらは……
2017-06-07%2012.30.46_191.jpg
ミツバアケビ(上)とツタウルシ(下)でした。


次。
2017-06-07%2013.12.10_217.jpg
ツタウルシ(左)とツタ(右)です。
ツタの葉は形の変異の大きなタイプ。三出複葉になることも多いですね。
ちなみに、左側の三枚セットになっている葉で、上から2番めもツタウルシ。右のツタと比べて見てみましょう。


次。
2017-06-07%2012.43.30_198.jpg
キチンと見れば三出複葉になっていないので、これはヤマウルシの若木です。
でも、葉っぱだけを見ると似てますね。


まだまだ。
2017-06-07%2013.27.22_228.jpg
これも三出複葉で、本州では道端にたくさんありますね。ボタンヅル。


これも。
2017-06-09%2015.42.31_428.jpg
これはハンショウヅル。
(北海道にあるのは、ミヤマハンショウヅルとクロバナハンショウヅル)


これらは似ているようで、キチンとみてみればそれぞれに違いがあります。パッと見の印象も違うもの。


ただ、そのためには数をたくさん見るしかありませんね。
本州にお住まいの方は、身近にありますので探してみて下さい。


さてさて、目が慣れてきたところで、この写真↓のツタウルシをピックアップしてみましょう。
ツタウルシとツタがごっちゃになってますんで。
2017-06-09%2013.55.06_375.jpg


2017.6.10 17:20

コバンソウ

2017-06-09%2014.10.17_389.jpg


本州から九州までの路傍雑草として多く見られる、このイネ科帰化植物。
コバンソウといいます。


北海道では見られないので、こんな雑草を見て
「おぉぉーーー、これでオレも大金持ちだー」
などと言って喜んでました。


平和な一日……

2017.6. 8 18:37

「ヒルナンデス」

お昼のテレビ番組の話しではありません。


今日は雨。
新潟県のとある山奥の森。すっかり廃道となった古い作業道を歩いている時……
2017-06-08%2011.33.04_313.jpg
ふと足元を見たら……ヒル・なんです。


そう、ヤマビルがたくさんいました。。。


北海道にはいない生き物なので、ワタシも20~30年ぶりの出会いです。というか、出来れば出会いたくなかった。。。
そういえば、梅雨どきの雨天時、本州の沢近くの森と言えば、ヒルに注意ですよね……。


北海道にもたくさんいるマダニと違って感染症などを媒介するわけではないし、蚊やブヨと違って強い痒みや腫れに襲われることもありません。
基本的に血を吸われるだけなのでいいっちゃーいいのですが、どう見ても気分の良いものではありません。
どんなに差し引いて見ても、ワタシには可愛く見えません。


人によっては「生理的に見るのもダメ」という人もいるでしょうから、写真はボカシ加工しておきました。
ちなみに下の画像をクリックすると別ウィンドでボカシ加工前の画像が見えちゃいますので、見たことない人で興味がある方はクリックしてみて下さい。
この写真を撮っている数秒の間にも長靴を数匹が這い上がってくる始末。
これ以上アップで撮りたくないし、微妙にピントがズレているのが心の乱れを表現しています。


(↓画像クリック注意!)
hiru


こんなのが足元でワサワサとたくさん動き回っているもんだから、「うわぁーーー気持ち悪いぃぃーーー」と声をあげながら、早くこの場所から立ち去りたい一心で仕事もあっという間に終わりました。


車に戻り雨具を恐る恐る脱いでみると…………
ズボンに十数匹のヒルが歩きまわってました。。。気持ちワル~。


ヒルに慣れていない北海道人にとっては、衝撃的な一日でした。


本州で山歩きなどが趣味の方、ヒルについて詳しく知りたい方はこちらへ。
『ヤマビル研究会』

2017.6. 6 17:17

所変われば

まだ新潟にいます。


北海道に比べると本州の森林内はササの侵入が少ないせいか、多様性に富んでいるのを感じます。
同じ面積で比べれば、単純に植物の種数が多い。分からないモノもあるのですが、それがまた楽し。


森の階層が厚いので、快晴の日でも落葉広葉樹林でこの暗さ。もっと常緑樹が混じる森なら、さらに暗くなるでしょう。北海道なら、もっと明るい森になります。
2017-06-06%2011.30.50_157.jpg


海岸断崖にクロマツとアカマツの森。
こんな本州ではありきたりの風景が、北海道にはない風景。
2017-06-05%2016.49.42_151.jpg


数年前に、北海道で探したスナビキソウ。どこにでもたくさんありました。
2017-06-05%2015.48.06_118.jpg


これも北海道では探しました。こちらでは海沿いの道の駅裏にありました。ハマボッス。
2017-06-05%2015.53.04_124.jpg


さらには、アカショウビンの声が普通に聞かれ、ヤマドリの母衣打ちの音が森でずっと響いています。
本州だな~、と。


そして、人口密度の多いギンリョウソウ。さすが本州!?(これは関係ないか)
2017-06-05%2013.58.15_062.jpg

2017.6. 4 17:09

新潟にて

ブログ更新がいつもよりも空いてしまいました。


新潟にいます。
先日フェリーで本州に降り立ちました。


ワタシ、大学時代を過ごしたのが新潟なので、フェリーターミナルや新潟駅周辺はとても懐かしく感じたのですが、着いて数時間後には山奥の森の中にいたのであまり懐かしさもありません(笑)


とにかく、相変わらず森の中を歩き回っています。


ちなみに着いてからずっと雨模様。写真もパッとしません。
しかもこの時期、森の中は花の少ない時期。
撮った写真を見ても、一般的にはあまり「おぉ~」とも思わないこんな写真ばかりです。
いわゆる記録写真というモノばかり。

2017-06-03%2016.09.27_023.jpg


2017-06-04%2012.17.33_037.jpg
北海道ではまったく見られないものばかりなので、「おぉ~」なのですが。

2017.6. 1 11:08

6月上旬の予定

一昨日までは、調査仕事で道のない極悪な道のりを何時間も歩き続けてヘトヘトになり、昨日はしっかりとした登山道のある道のりを、ルンルン気分で歩いていました。

2017-05-31%2012.47.48_086.jpg


探していたモミジバショウマも発見。北海道特産種。花のタイミングにまた見たいものです。
2017-05-31%2010.44.05_021.jpg


さて、今日から6月半ばまで、調査仕事のため東北へ行ってきます。
この出張仕事ももう、毎年の春と秋の恒例仕事となっています。


その間のツアーの対応は出来ませんが、お問い合わせやお申し込み可否の対応は可能です。
遠慮はいりませんよ。

バックナンバー
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年