2012.10.31 21:20

アツい場所

9月半ばあたりから徐々に始まった鳥の渡りも、だいぶ終盤。
ニセコの森の中では、夏鳥はほとんど姿を消し、留鳥たちが冬の準備に走り回って(飛び回って)います。


そんな寂しい感じもある今日この頃ですが、北海道で唯一、アツい場所があります。
そこは、青森県を望む、津軽海峡に面した北海道最南端の地。
本州で越冬する北海道の鳥たちは、秋頃からこの地に集結し、
大きく立ちはだかる海を越えるべく、ここから本州の地へ飛び立ちます。


そんな渡りの時期にここへ行くと、まぁアツく、騒がしいこと。
一本の木に何種類もの小鳥が止まる、なんてこともあるし、
なによりここ数カ月のあいだ、聞かなくなった鳥の声がピーチクパーチク。


そして、大きな群れで何度も海へチャレンジする小鳥の姿は、相変わらずドラマチックな情景。
渡る鳥たちを狙うハヤブサとの戦いを乗り越えながら、海へと飛び立つヒヨドリの姿にも感動です。


はるか太古の昔から毎年行われている、壮大な自然の営みです。


(今回はヒヨドリの渡りのタイミングで行ってきました。)
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2012.10.28 20:43

雨をよけて

今日もリピーターのお客様。
今年だけで、もう何度目でしょうか。7~8回目くらい?
なので、いろんな所で、いろんな自然を見ている方。
当然のように、一日オリジナルツアー。


今日は、前線が接近中のため、強風&雨!
できるだけ雨を避けれる地域で、たとえ降られたとしてもできるだけ気にならないようなフィールドで・・・。
しかも、この時期の強風はとっても寒いので、モロに風の当たらない場所で・・・。


ワタシの持ちうるフィールドワークの “引き出し” を開けては閉めて・・・行ける場所を検討・・・・・・・。


結局太平洋方面まで足をのばし、
時に車のすぐそばで景色を楽しめる場所で、
時にしっかりとした深い森の中を歩いて雨をしのぎながら、ということに。


うまいこと、雨にあたることも最小限ですみました。
よかったよかった。


こんな場所でコケやらシダやらの美しさを見て・・・
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大木だらけの美しい森で、少々の雨もなんのその。
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夏のツアーも一段落です。

2012.10.27 18:48

穏やかな秋晴れ

今日は、ここ最近では珍しい穏やかな天気。


今日も、馴染みのお客様。今年だけでも四回目のご参加です。
ニセコから車で一時間ほどかかるような地元の方が、わざわざ車で走って来て下さいます。
しかもお友達を連れて。
ありがたいことです。


「紅葉を楽しみながらも、足元の自然をしっかり見て歩きたい―」
というハナシなのですが、昨日でニセコパノラマラインは閉鎖。
しかもニセコの山々では、もう葉っぱは散ってしまい冬枯れの状態。


半日ツアーのお申込みなので、ちょっと遠出して・・・、ってワケにもいきません。
う~ん・・・なかなかムズカシイ・・・。


そこで、
羊蹄山の山麓の紅葉と自然を楽しんで―、
7合目辺りの冬枯れダケカンバ林を遠望し―、
山頂の雪を見よう!
つまり羊蹄山の斜面をまるまる見ようじゃないの!


という方針。


バッチリでした。
この土日は激コミな様相を呈しているニセコなのですが、ほとんど人が来ないフィールドなので、
会った人は3組のみ。
天気は秋晴れで羊蹄山頂までくっきり。
暑くもなく、寒くもなく、無風。


その上、何度も参加している方なので、自然を見たり・気付いたり、というところも、
なかなかのアンテナを持っています。
普通じゃ気づかないような目立たない鳥の声や、足元の小さな花、
葉っぱだけの何気ない植物やシダ植物まで会話がおよびます。


そんなふうに、お客様が見られる・気づけるようになっていくのにご一緒できるって、
ガイドにとっては嬉しいものです。

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2012.10.26 21:48

しばらくぶりでした

ここしばらくごぶさたしちゃいました。


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今週はずっと毎日片道120km近い道のりを行ったり来たりの日帰り仕事。
朝も早かったので、夜は小学生並みの時間に就寝。
すっかり更新が出来ませんでした。


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そんな間にすっかり雪も下がってきているじゃありませんか!
ニセコにいるのに、知らなかった!
朝薄暗いウチに家を出て、夜暗くなってから帰ってきていたので、気付かなかったな~。
いよいよ冬ですよ。


ワタシのツアーも今月いっぱいで一段落。
冬のツアーが催行できるようになるまでの11月~12月半ばくらいまでは、
オリジナルツアーのみでの対応となり、要相談です。


そんな時期はワタシにとっては、「インプット」の時期。
来年に向けての課題を見つけたり、構想を練って、頭をフルに使ったり―、
フィールドワークでいろんな所を歩きまわったり、分かっていない分野をインプットしたり・・・。
この時期でアタマとカラダをどれだけ使うか、で来年の充実度・向上度が変わってきます。
そんな時期。
うーし!まだまだがんばりましょ。





本日、ニセコパノラマラインは冬期閉鎖となり、神仙沼には行けなくなりました。
五色温泉方面には通年通行できますが、今時期のニセコの山は、雪が積もったりなくなったり・・・、
の毎日なので、お気をつけ下さい。

2012.10.21 20:50

陸から水から、眺める

今日は、ワタシのツアーにお申込み頂いたお客様を、支笏湖のカヌー会社「かのあ」のツアーに
お連れして、幅広く秋を楽しむイベントコラボツアー。


自然を楽しむには、いつものワタシのツアーのようにじっくり見て歩いて・・・だけではなく、
水の上からも・地域の個性ある他のガイドツアーも楽しんで頂きたいのです。


そのためには、ワタシ自身が一人で何とかするよりも、信頼のおけるガイド仲間と連携するのがイチバン、
というワケなのです。


少々風が強い一日でしたが、出来るだけ楽に、静かに楽しめる場所を選んでもらい、満喫。
いつもはカヌーガイドとしてサポートしているワタシも、半ばお客さんのようにくつろがせてもらいました(笑)

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水の上からの「秋」を撮影
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水の中も「秋」
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初めてのカヌーで、水の上からの風景やカヌーのある風景を気に入って頂けたようです。
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誰も来ない岸から、支笏湖を独り占め
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午後からは、ニセコとは違う支笏湖周辺の自然を、いつものように「みて・歩く」ツアー。
鳥の渡りの時期なので、いつもは見られない鳥たちとの出会いに大盛り上がり。
ムギマキ(メス)
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カシラダカ
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帰りがてらには巨木を訪ねて、また感動!
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いつもと違う地域をキチンと見ることで、自分たちの住んでいる場所の自然をより改めてみるキッカケに
なればいいな、と思います。

2012.10.18 22:02

鏡沼

今日、ワタシがツアーでニセコを離れている間、ウチの奥サマが鏡沼を歩いていたようなので、
ニセコの紅葉、今。


鏡沼の標高なら、もうとっくに終わっていてもいいはずの時期ですが、今がピークな感じ。
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ワタシも数日前に行っているのですが、その頃よりもずいぶんとキレイですね。
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ただ、途中の小さな沢を渡る場所で、雨による水量増のため、飛び石が流失・・・。
スニーカー程度だと水濡れ必至です。
(※あと一週間~今月中には冬期通行止めに入り、鏡沼には行けなくなるので、
簡易の渡り板を掛けたりする対応はされないと思います。)


居間から見る羊蹄山にも、数日前から雪が積もっています。
ただいまの気温、3℃。
冬近し!になってきました。
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2012.10.17  0:32

森の巨人

道南に出張中、三人ほどの巨人に会えました。


ダケカンバ
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ヒバ
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ブナ
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素晴らしい!

2012.10.14 22:14

バッチリ!

今日は、Coyoteコラボツアー。
札幌近郊の、ソフトだけどもピリリといい山、八剣山へ。


前回の投稿のように、天気予報はずっとパッとしない毎日で、
今日も午後から雨やら大風の予報。


悩ましげでしたが、いざ行ってみると、いい天気ではないですか!
いや~皆様、行ないがよろしいこと。


登りの森の中では、植物をじっくり見てみたり、
鳥を見つけたりの相変わらずのゆっくりのんびりペース。
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ワタシ達を追い越して登っていった人たちは、もうすでに下山を始めているほどのゆっくりペースなのですが、
その分キチンと周りを見て、みんなで話しをしながら楽しんでいるのです。
天気はずっと良く、予定通り、山頂でお昼をゆっくり食べれちゃうほどでした。
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山頂の岩峰にはハヤブサを発見。
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下りも雑談しながら、気になるモノがあれば立ち止まって、あーだこーだいいながらの歩き。
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あっという間下山口なのでした。
お申込み頂いた、地元の方々。ありがとうございます!
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帰り道には豊平峡にもちょっと立ち寄り、ブラブラと散策。
ちょっと紅葉にはまだ早い感じ。
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帰りの車に乗った途端に雨が本降りとなり、コワいくらいのタイミング。
最後までバッチリなのでした。

2012.10.12 17:11

雨・雨

なんだか寒くなってきたと思ったら、天気がぐずついております。

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(10/11の予報)


雨マークが勢揃い。
まいりますな・・・。


そんな中、今日はこの予報↑に反して、朝起きると晴れ間が!
だけどそんな晴れ間も町だけ・・・。
神仙沼などの山エリアは、晴れたり曇ったり、時に雨が降り出したり、風が強くなったり・・・と大忙しです。


しかしそんな唯一の晴れ間の中、ツアーを催行!
札幌から紅葉を眺めに、ニセコへ遊びにいらしたお客様。


当然いつものように足元の自然をみて、遠くの紅葉を楽しみながら歩いていたのですが、
ワタシとしては内心、天気と風(寒さ)にアンテナをのばしまくり。
あまりに寒い思いをさせちゃったら、自然観察どころじゃありませんもんね。


そのせいか、肝心の紅葉写真を撮るのを忘れてしまってました!
すいません・・・。


たまにのぞく青空と紅葉とダケカンバの森の色を満喫。
これを書いている夕方には、また雨がポツポツ・・・。
ホント、いいタイミングのツアーでした。

2012.10.10 20:07

「Coyote = Ftre コラボツアー」

自然のハナシにもとっても強い山岳ガイド、古市ガイド(マウンテンガイド・コヨーテ)との、
コラボツアーのご案内。


今回は、札幌近郊のピリリと男らしい岩峰の山―「八剣山」と、
秋の豊平峡を歩きます。
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一見スリリングな岩の山ですが、キチンと登山道を歩く分には危険はないのでご心配なく。
逆に、岩峰からの展望は最高に気持ちが良く、麓の森も札幌近郊とは思えない、いい森が広がります。
歩く時間も道のりも、見かけと違ってソフトな山。
なんだか得した気分になれますよ。


日頃ニセコで、植物と鳥を専門に追っかけているガイド二人のツアーです。
この機会にゼヒ!


(クリックで拡大)

Coyote-Ftre


(コヨーテブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/ryutaf1/

2012.10. 8 18:36

風景もいいですが

今日は晴れ!文句なく晴れ!夕立なし!
こんないい天気、久しぶりです。


そんな中、本州からご旅行のご家族と鏡沼湿原をブラブラ歩いてました。
いろんな色の森と湿原の水がキレイ。
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ミズゴケ&ツルコケモモのじゅうたん
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こんな自然情景も最高の一日でしたが、ご参加下さったお客様もまた、
とってもいい雰囲気のご家族でした。。
皆さんとっても明るく、いろんなことに興味を持ち、みんなで話しながら・笑いながらの散策。
初めはどれを見ても “草” なのですが、しっかりと観察して、環境を見て、いろんな違いに気づいてくると、
さらなる興味やギモンが湧き、またみんなで観察とおハナシが始まります。


ワタシ個人的には、
自然ツアーとは、ただ素晴らしい自然風景を見せて感動してもらったり、会話を楽しんだり・・・、
だけでは絶対にありません。(と思ってます)。
その上、ガイドがお客様に自然のことを「教える」ものでもありません。


「お客様自らが見られるようになる・気づけるようになる」ことをガイドがお手伝いできれば、
お客様が旅行を終えて日常に戻ったときに、近所の散歩でも少しだけ楽しさのエッセンスが加わる―。
と、勝手に信じています。
そんなキッカケになるツアーがしたい、と思ってます。


歩くごとに・見るごとに、いろんなことに興味を深め、話を深め、観察を深め、
そんなことを繰り返すうちに、みんながそれぞれの “目” で気づく。
だけど、いかにも「勉強」ではなく、みんなで笑いながら。
とってもいいですね。


そんなご家族でした。
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2012.10. 7 20:47

秋の山歩き

今日は秋を感じる山歩き。
連休中なので、ニセコも紅葉狙いの方々でなかなかの混み具合なのですが、
そこはせっかくのガイドツアー。
できるだけ人の少ないコースを選んで歩きました。


今年の紅葉は夏の暑さのせいか、少々葉っぱの色づきの元気がありません。
しかしそんな中、ミネカエデの黄色い色づきはなかなかキレイなので、そんな斜面を狙っての山歩きなのです。
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山での風はずいぶんと冷たく感じる季節となりましたが、
今日は天気もよく、雑談しながら・周囲の森を見ながら・フフフ~ン、と
快適な秋の山歩きでした。

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2012.10. 6 17:35

気持ちのよい山歩き

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今日は札幌からのご家族とご一緒。
これから家族でのんびりとした山歩き(いかにも「登山」でなく)を趣味にしていきたい、
というご要望。


なので、楽な歩き方や危険なトコロ、装備について、などの登山ツアー的な部分と、
自然をキチンとみて「気づく楽しさ」を感じる自然ツアー的な部分の、
二本立てがテーマ。


お子さんは4歳の男の子。
手軽に歩ける山を何度か歩いているようなので、装備は子どもも含めて全員問題なし!
4歳といえども、グチも泣き言も言わず、靴やズボンを泥だらけにして歩く姿もバッチリ!


話しながらでも歩けるペースで、まわりの自然を観察しながら、はいつも通りのツアー。
葉っぱや木の実を五感で感じながら―、
というと聞こえがいいですが・・・、
匂いで植物を識別してみたり、時には食べてみたり、かじってみたり、
遊びながらなのでした。


1時間かからず着く道のりを2時間近くかけて歩き、静かな場所でのお昼休憩は、
なんと1時間半近く!
楽しく遊んで過ごしてくれていたので、全然OKなのです。


途中では通り雨もあり、雨具を着用しながらの歩きもありましたが、
気が滅入るどころか、雨雫が奏でる森の音にも気付く感性に、ワタシも感心。


帰り道のチビッ子は鼻歌交じりで歩きつつ、
所々にある水たまりで遊びながら、さらに泥だらけに(笑)


4歳とは思えぬしっかりとした足取りで、しっかりと(!?)自然と戯れて、
健全に(!?)靴や服を汚して、もう夕方。


ワタシの方が気持ちのいい一日山歩きでした。
チビッ子はといえば、帰りの車中は爆睡でした・・・。

2012.10. 5 20:55

すごい!

短期で植物調査の出張。


ヤブの中をひたすら進み、こんな大木が。
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この木にとってみれば、今まで何人の人間に出会ったのだろうか・・・。
と思うと、たいそう得した気分。


あっぱれな存在感でした。

2012.10. 2 23:45

岩峰

今日はガイド仲間と遠征。
遠征といっても、往復3時間程度のソフトな山。


だけど、たいそうな高度感で楽しめます。岩がたくさんあると、植物も面白いし。
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こんな楽しいトコロもあるんです。

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