2019.2.27 15:15

エゾシカ調査

今年もこの季節がやってきました。
洞爺湖中島のエゾシカ調査。
2019-02-24%2008.30.05_001.jpg


洞爺湖に浮かぶ中島で、シカと森林植生の相互関係を明らかにし、適正な管理・保全のためのデータ集積のため、1980年からずっと行われ続けている調査です。
ワタシも毎年手伝わせてもらっています。


ワタシにとっては、大学生や先生方、研究者の方々と年に一度顔を合わせられる機会でもあります。
話したり・飲んだりしていても、ガイド仕事とは毛色の違った会話と刺激がためになります。


自然をみる行為は「その場・その時」を見るだけではなく、実は「見続ける」ことが最も大事でムズカシイ。
“蓄積する”ってとても大変な作業で、毎年そんな姿勢を見習わせてもらっています。


今回は調査だけでなく、ちょっとしたセミナーなんかも担当させてもらって、アタマも身体も活用。
3日経っても筋肉痛に襲われることもなく、今年も「まだまだワタシ、動けるぞ」と確認出来てよかった。
2019-02-24%2009.07.32_004.jpg


2019-02-24%2012.38.15_009.jpg

2019.2.25 16:47

春陽気

この日はワタシの都合に合わせてくれての、ツアー催行。
ありがとうございます。


この日のお客様は、偶然に去年とまったく同じ日でのツアーでしたが、昨年はいかにも厳冬期の雪を味わい、今年すっかり春陽気です。
なので、そんな季節はずれの春を味わいながらのツアーでした。
2019-02-23%2009.30.37_009.jpg


鳥もさえずりを始め、新雪がないので動物の足跡も残りやすくなり、エゾリスもなんだか活発に動き回ってます。
遠くにエゾリスを見つけ、そんなチャンスには、「どうやって相手にインパクトを与えずに近づくか」なんてことを実践しながら、時間をかけてじっくりと観察。
超ラッキーです。
2019-02-23%2009.58.09_012.jpg


なんだかホントに、急に春です。
一週間、雪が降ってません。まだ二月というのに……。


その分、休憩ものんびりと、観察もじっくりと、穏やかなツアーの毎日です。
2019-02-23%2011.43.11_023.jpg

2019.2.22 10:10

毒のはなし

※昨夜北海道で再度地震がありましたが、こちらは問題ありません。ご心配なく。


今日2月22日は、「ニャンニャンニャン」で猫の日らしい。
ワタシ的には、「ニーニーニー」でヤマガラの日です。
2019-01-13%2010.51.56_004.JPG

ヤマガラは、今日もニーニーニーって言ってます。


って、どうでもいい話しはどうでもよく……


昨日は毎週木曜日開催の「木の曜日講座」。ワタシの担当分でした。
今年は植物毒のお話。


毎年たくさんの人が参加してくれ、今年は遠方から自然ガイドさんまで来てもらい、ありがたい限りです。


当然、数々の毒草の紹介もしたのですが、毒の歴史・文化的なトコロを盛り込んだり、さらには地域で行われる風習まで話しが及んだり……盛りだくさん。
ホント、こういった講座はツアーとは違った難しさがあり、まだまだ自分の技術力の足りなさを感じることも多いのですが、まぁ、そんなおカタイ話しは置いておいて、とりあえず一段落。


最後のまとめは、「毒を浴びて歩こう」でした。
これだけ聞くと、意味分からないです(笑)
2019-02-21%2019.00.08_003.jpg

2019.2.20 15:08

ゆっくりな一日

ゆっくりと、見て・しゃがんで・写真を撮る。
厳冬期に珍しいほどの穏やかな天気の一日に、ぴったりな歩き方でした。


全員無言!
2019-02-16%2010.05.58_024.jpg


狙いはコレ
2019-02-16%2009.56.09_018.jpg


おのおの、思いのままに。
2019-02-16%2011.03.34_035.jpg


2019-02-16%2011.04.50_037.jpg


2019-02-16%2012.13.27_063.jpg


ワタシは、エゾニワトコのグラデーションを撮ってました。
2019-02-16%2013.55.41_098.jpg


今週始めあたりから、ずっと穏やかな春のような陽気です。
さすがにこのまま春、ってワケにはいかないでしょうが、穏やかな雰囲気を満喫してました。

2019.2.18 18:26

森を求めて

この日の天気は展望は望めなそうだったので、ニセコらしい森を通って北海道らしい森へ。
そんな部分を見に、歩いてました。


実は、ニセコの森って ”北海道らしい森” ではありません。


「どこがよ?なんでよ?」
というトコロは、ここで書くとムズカシイ話しになっちゃうので、ツアーでどうぞ(笑)
(手抜きではありませんよ)


2019-02-15%2010.37.29_018.jpg


2019-02-15%2012.00.07_035.jpg


この日も写真好きなお客様でした。
2019-02-15%2012.01.33_037.jpg


2019-02-15%2012.00.49_036.jpg


ワタシも良い画が撮れた(笑)
2019-02-15%2012.16.26_049.jpg

2019.2.16 17:26

「木の曜日講座 in2019」

倶知安町の冬恒例・自然文化講座「木の曜日講座」を、今年も依頼されました。
ありがたいことに、もう7~8回近くやらせてもらってます。
20190221.jpg


「ニセコの鳥」とか「ニセコの植物」などのありがちな話題ではなく、いつもマニアックなテーマのこの講座。
以前はシダの講座をやったり、去年はキツツキだけで数時間の講座をやったりしました。


で、今年は「毒」がテーマ。


各方面の毒に関する話題が続きます。
ワタシは初回、植物の毒について。


ただ毒草を紹介するだけではツマラナイので、毒にまつわるあれこれもお話しします。
当然、道内で見られる毒草から、これも毒草?というものまでもご紹介しますよ。


近隣でお時間のある方は、是非。
どの会も面白そうです。

2019.2.14 16:29

撮影大会

この日のツアーは、写真好きなお客様だったので撮影大会の様相。


ワタシ、普段のツアーではあまり自分の撮影に専念しないようにしているのですが(お客さんそっちのけになっちゃうので)、この日はワタシも少し撮影モードで遊んでました。


被写体は氷。
2019-02-12%2013.37.21_048.jpg


2019-02-12%2013.36.27_046.jpg


2019-02-12%2013.39.58_056.jpg


PLフィルターをかけてコントラストを強くして、水をつぶしてみた。
2019-02-12%2014.07.49_085.jpg
やりすぎ感あるけど、色々いじって撮っていることが楽しい。
普通ツアー中にここまでやりません (^_^;)


来週には厳寒の毎日も終わりそうです。
久しぶりに、最高気温がプラスの予報となっています。
こんな厳冬期真っ盛りの風景も、これでおしまいか?
2019-02-14%2016.41.47%20tenki.jp%205eaa4d5c454e.jpg

2019.2.12 19:09

盛りだくさんの

予定のツアー日は厳寒+強風の日で中止になりそうな天気だったけど、別日に振り替えてくれたので穏やかなツアーの一日となりました。


東京から何度も来てくれているお客様なので、今回は少し歩きモードで奥の森まで。
2019-02-09%2010.26.24_016.jpg


2019-02-09%2010.19.46_008.jpg


2019-02-09%2013.22.19_038.jpg


2019-02-09%2013.43.45_048.jpg


キチンと自然を見るには、自然をじっくり細かく見るばかりではなく、大きく俯瞰して見ることもとても大事です。
そんなふうな見方もお客様の自然を見る目のレパートリーに入れてもらいながら、の自然散策でした。


ツアー後は、相変わらずの良く分からない「自然(?)ツアー」。
倶知安の町を散策してました。


美味しいモノを食べるわけでもなく、自然風景を見るわけでもなく、ちょっとした買い物がてらにスキー場では感じられない雪国の生活を「見る」。
すっかり地元民っぽい、お客様。
こんな散策もワタシ的には大いにアリなんですが、いかがでしょう?

2019-02-09%2015.24.00_051.jpg


2019-02-09%2015.26.01_052.jpg

2019.2.10 16:41

惜しい

当ホームページの問い合わせページの写真は、シマエナガの写真にしたかったのではなく、『問い合わせ』のページに合った「はて?」みたいな感じの写真はないかな?という理由であの写真。


先日、もっと「はて?」な感じで撮れた。
2019-01-27%2011.46.02_065.jpg


だけど残念ながら、背景の天気が悪い。
だから差し替えません。


やっぱり、自然の中で色々とハマるのは難しい。

--2019.1.16--『“ハマる” 難しさ』
「○○が見たい」という時、それを見つける目やそれが見られるであろう環境を見極める目、といった、「それに出会うために自分の目を磨く」という過程はとても楽しいものです……

2019.2. 7 16:21

絶妙なバランス

この日のツアーは、厳冬期のニセコに珍しいほどの、良いバランスのツアー。


寒くもなく(って言ってもマイナス5℃くらい)、暖かくもなく―
雪は深すぎることもなく、浅くもなく―
雪の山麓の森を見つつ、雪山も展望し―
時に細かく自然を見つつ、だけども時に遊びつつ―
いつものように、個をみて・全体をみて。


さらには、冬の山を楽しんでいる人を横目に見られる場所にあえて行って、冬のニセコっぽい雰囲気を感じつつ、歩く場所は誰もいない静かな森、というのもまた良し。


なんだかいろんなバランスがいい散策で、ゆっくりとした時間の流れでした。
「自然をみる」という楽しさだけでなく、そんな表現しにくい気持ち良さや空気感もお客様に伝わるといいのですが。
ホームページやブログでは伝わらないトコロなのが、残念です……。
2019-02-06%2014.51.29_006.jpg


2019-02-06%2014.34.59_002.jpg


2019-02-06%2015.42.11_024.jpg

2019.2. 4 15:55

「植物から学ぶ」

2015-05-29%205-30-30.jpg
雑草という名の植物はありませんが、いわゆる雑草のひとつ、スズメノカタビラ。


雑草といわれることの多いイネ科植物は、道端のような場所に多く生えます。
そんな場所は強過ぎるほどの太陽光の下、常に乾燥や水不足にさらされている場所で、時に草刈りや踏みつけもある植物の生育に悪条件の環境。
雑草は他の植物との競争に弱いために争いを避け、他の植物が入って来(られ)ない環境こそが、彼らの生きる場所となっています。


そんな悪条件のなかで育つことの出来る雑草たちは、枝を伸ばし茎を太くして葉を大きく展開させるといった「目に見える成長」よりも、根を深く広く延ばす「目に見えない成長」に常にコストを払い、他の植物には出来ない光合成システムを持ち、逆境に打ち勝つ準備をしながら育ちます。
だからたとえ真夏の乾燥した日照りが続いても、足元の雑草はいつも凛として青々と立っています。



ここ最近、ツアーの日に限って悪天候で、ツアーが流れっぱなしです。
天気と休みのタイミングも上手く合わず、個人的フィールドワークもぱっとせず。


自然ガイドはお客さんの前に立ってナンボ、フィールドワークで歩いてナンボ、ですが、こればっかりはしようがない。こんなこともあります。


ワタシも、根を深く広げましょうか。

2019.2. 2 10:49

厳冬

今週は札幌に繰り出して、敬愛するナチュラリストの方々と美味しいお酒を飲み、ガイド仲間とは近況報告やらでお喋りし、今期最後の講義では若者たちと「自然の中で“職業”としてやっていくためにどうしたらいいか」話し合い――、いい数日間でした。


だけど、厳冬期真っ只中。
途中の道のりでは、所により暴風雪でホワイトアウト、事故多発の荒れ模様でした。


そして来週は、厳冬期とはいえホントに厳しい寒さです↓。
b92e63fd-23c3-487a-a67c-53987d97d9bc.jpg
最大限の防寒でお越し下さい。

バックナンバー
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年