2020.7.30 17:25

ひとりぼっち

地球上のすべての生物は階級に分類され、一般的には『科 --(属)-- 種』あたりがよく使われる分類階級でしょうか。
さらに『種(しゅ)』の下位には『亜種』というものもあり、地理的変異があるものには『亜種名』がつけられることもあります。


おなじみキタキツネは、分類上「イヌ科キツネ属アカギツネ(種)」であり、その「アカギツネ」の北海道亜種を「キタキツネ」と呼びます。


なのでキタキツネは大きな括りではイヌ科に属する生き物であって、同じキツネ属の「○○キツネ」だけでも世界中にたくさんいるし、タヌキやオオカミも属が違うだけでイヌ科の動物です。


こちらはホロムイソウ。
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神仙沼湿原でも見られます。


このホロムイソウ、地球上で ”一科一属一種” の植物。
分類上は、ホロムイソウ科ホロムイソウ属ホロムイソウ。
科以下に類縁がいない孤高タイプの植物。(単型)


ちなみに、イチョウやスギなんかも孤高タイプの植物です。(スギは以前はスギ科に分類されていましたが、現在はヒノキ科の植物なので”属”以下が単型)


ガイド的には、
「どんな花を咲かせるのですか?」
などと聞かれると、
『○○の仲間なんで、○○っぽい感じなんですよねー』
などと言うことが出来ずに説明が難しい……。


花を見に行ったら、すでに実になってました。

2020.7.28 18:52

ツアーも

あまりこちらで様子を書いてませんでしたが、ツアーもやっています。
本来、ツアーを紹介して販促を図ることがこういったブログの目的なんでしょうが、そこは相変わらずの広報下手というのか、血気が足りないというのか…最近日々淡々と自然の写真のみのブログとなっています。
まぁまぁ。


この一週間ほどは、「スゲを見たい」というマニアックなお客様の要望で、観光地でも何でもないけどもスゲが色々と見られるこんな場所を歩いたり―
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(ミヤマシラスゲ)
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気の知れたお馴染みさんとこんな場所で撮影大会。
(タチギボウシ)
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(マンネンスギ)
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「新種だー」と、喜んでました。
(イタヤカエデの葉の隙間から、いい具合に伸びるオオヤマサギソウ)
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こんな場所も。
(ノハナショウブ)
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質素なネジバナがいい。
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アブラガヤの緑色が綺麗でした。
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もう8月ですね。

2020.7.26 17:03

プライベート花見登山2

稜線にて。


エゾノハクサンイチゲが盛り。
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ミヤマオグルマ
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コイワカガミ
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イワヒゲ
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ヒメイワショウブ
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ミネズオウ
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エゾノハクサンイチゲは花弁の裏のグラデーションがきれい。
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花後もまたよし。
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ホソバイワベンケイ
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心ない盗掘跡も点在し、悲しくなります。
望遠レンズがあれば、近づかなくてもOKですね。
エゾルリソウ
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雪だまり面では、エゾコザクラがいい。
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斜面では、ハイマツとウラジロナナカマドのコントラストもきれいです。
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まだまだ大量の写真があるのですが、これくらいで。
いい花見登山でした。

2020.7.25 16:08

プライベート花見登山1

「大雪山に行ってきました。」
……何日か前にも同じことを言っていたような気がしますが、今度はホント。
正確には十勝連峰だし、もう10日も前のことですが。


私は ”山岳ガイド” ではなく、あくまで ”自然ガイド” として山麓をツアーフィールドにしているので、高山植物のいい時期に山に登ることが意外と出来なかったりします。
大雪山の山々となると、なおさらです。
なので、プライベートで登山が出来るのはシーズンオフになりがちで、以前に行った時も雪混じりのみぞれ模様の季節で花っけなし!でした。


とはいえ、時間は作るものなんで、仕事の隙間と天気を見ながら行ってきました。


初夏の山の雰囲気と花々をどうぞ。
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まずは、稜線までの道のり。


ミヤマリンドウ
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またまたウズラバハクサンチドリ。
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エゾノマルバシモツケ
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エゾウサギギク
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モミジカラマツ
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ハクセンナズナ
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唯一、名前に”スミレ”とつかないスミレ。キバナノコマノツメ
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エゾヒメクワガタ
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コエゾツガザクラとアオノツガザクラ
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ノゴマの声を聞きながら…
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こんなシダを見つけて喜んでました。カラクサイノデ。
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つづく。
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2020.7.23 16:10

まとめて

写真が溜まりに溜まっているので、例のごとく、まとめてアップしておきます。


イカルが歩いてた。
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スポットライトでキンセイラン
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アクシバ
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ギンリョウソウ
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ウサギの大群。ウサギシダ。
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コウモリの大群。コモチミミコウモリ。
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造形美のエゾミヤマハンショウヅル。
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こんな造形美もいい。アキカラマツ。
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ニセコの湿原では、タチギボウシが咲き出しています。
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小さなモウセンゴケの花も。
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比較写真シリーズ。シロバナニガナとハナニガナ。
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山麓の公園ではクモキリソウ。
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クルマユリもいた。
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ツアーやらなんやらで、相変わらず色々と歩き回っている毎日です。

2020.7.22 14:53

北海道らしく

道路脇にキクニガナ(チコリ)が満開。
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ずっと直線が続く道。
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「ルールールー」と言ったら逃げられました。
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2020.7.20 17:15

羊蹄山へ

毎年行っているニセコ羊蹄山岳会の活動のひとつ、羊蹄山のコマクサ駆除事業。
(詳しい内容は、過去ブログで)


今年の活動は、公益財団法人北海道環境財団の ”ほっく―基金” 『北海道生物多様性保全助成制度』にも採択され、より有意義な活動となっています。


地元のプロガイドと地元の自然を愛する愛好家、地元博物館の学芸員や環境省自然保護管理官まで、幅広い人たちによって支えられている活動です。


今年はこんな状況の年ですが、検討の結果、自然を守る活動はやり続けることに大きな意味があるということで、事故・怪我に最大限配慮をしつつ、当然「密」への配慮もしつつの登山となりました。


絶好の登山日和の一日。
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イワギキョウは疎らだったけど…
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イワブクロは密。
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小さなコマクサを探しながらの作業なので、色んなものが目につきます。
リンネソウ
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9合目と外輪部分で3時間ほど作業をし、今年も数十個体がみつかりました。
元の自然に戻すにはまだまだ時間がかかります。
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2020.7.18 17:51

夏の光

一昨日あたりから、北海道でもジリジリとした日差しが降り注いでいます。
まるで夏の光。
森の中は、コントラストの超強い光でした。


これはこれで嫌いじゃない。
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2020.7.16 14:49

霧の中

「大雪山に行ってきました」……と言いたい所ですが……
「大雪山の登山口に行ってきました」。


山に登ったわけではなく、登山口周辺の自然を見にウロチョロと歩いてました。
登山者に不思議な顔をされながら…(笑)


小雨で寒い上に霧で何も見えない日だったので、さっさと下山して車で帰っちゃう人たちを横目に、登山口周辺の林道を歩きながら山に登った気分だけ。
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アラシグサがたくさん。
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ミヤマチドリ(ガッサンチドリ)はわんさか咲いていました。
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キチンと見れば、ホザキイチヨウランなんかも。
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チシマヒョウタンボクやら…
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大雪山らしく、ウズラバハクサンチドリ。
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雪が残っている沢すじでは、まだ新緑でした。
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時間がなかったのでこんな歩き方になりましたが、これはこれで意外と楽しい。

2020.7.14 17:20

花見登山

ニセコから1時間半ほどの遠征して、自然観察山歩きの日。


いつも以上に、のんびり歩きです。
花のシーズン(6月中旬頃)にはたくさんの人で賑わう山でも、今では空いています。
特に平日なんてガラガラで、数人とすれ違ったくらいの静かな山歩きでした。


エゾヨツバシオガマが盛り。
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地味な花だけど、ネバリノギランがたくさん咲いていました。
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イワカガミがなんとか残ってました。
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足元にはノウゴウイチゴの実。
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頭上ではウソが鳴く。
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ミヤマダイコンソウはニセコでは見ませんね。
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オオバノヨツバムグラ
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自然を見ながらゆっくりと歩くにはぴったりの山でした。
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2020.7.13 16:44

若者と

この日は学校の野外実習の日。
若者たちと自然ガイドの勉強をしつつ、フィールドワークな一日。


私の通常のツアーではプログラムされたツアーはほとんどやらないのですが、時にはきっちりとプログラムを作り込んで実施する、という技術も必要です。


また、ガイドになりたての頃は『動植物の識別が出来ないので、ツアーはまだ出来ないです…』という新人さんが多いけども、小さなイベントでこんなプログラムされた自然観察会をやってみることから、というのもアリなわけで。


識別が出来た上でさらに多くの知識や情報を持っていないとイケませんが、それが出来ていればガイドになれるというわけでもなく、幅広い技術の引き出しを持つことが大事なのです。


ということで、プログラムの実施と体験。
公園の駐車場で遊んでました。
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植物の全体像を大きく見るのも大事。パラソルみたいなヤマウルシ。
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若者よ、がんばれ。

2020.7.11 17:44

in 道端

道端がお花畑みたいになっていました。
外来種ばかりですが。


フランスギク
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カラフトホソバハコベ
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ジャコウアオイ
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ブタナとキバナコウリンタンポポが一緒に。
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道端にはこんなモノも。
なかなかセンス抜群の、手作り(?)パトカー。
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スピードの出し過ぎを笑顔で見張っています。
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それにしても、コレ、誰だろ…?

2020.7. 9 18:33

in 山奥

山奥のちょっとした遊歩道にて。


滝見。水をトロけさせて遊んでた。
手持ち&フィルターなしでは、これが限界。
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キバナノコマノツメが咲いてた。山スミレです。
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ひっそりと、ツマトリソウ。
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いたる所に、ヤマブキショウマ。
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ズダヤクシュもキレイ。
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岩壁だってキレイ。
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タコウインナーがあった。オオバタケシマラン。
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マイヅルソウではなく、ヒメマイヅルソウでした。
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2020.7. 7 17:04

日傘

北海道は蒸し暑い一日。


森の中でも暑くて、日傘が欲しいくらいでした。
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2020.7. 4 21:21

苦肉の…

もう7月になってました。
当ホームページでは、毎月月初めにトップページの写真を変える、というのがワタシ的決まり事になっているのですが、すっかり忘れてました。


そんな時に限って、今日から数日間、ネット環境のない出張仕事。
なので昨晩、家を出る前に、”とりあえず” トップ写真を変えておきました。
只今スマホからブログ更新中。


”とりあえず” というのも、見てくれている皆様に失礼ですが、過去の7月の写真を数百枚ほど見直してみてもどうもイマイチで……。


写真としていい写真とトップページにはめ込んだ時にいい写真というのは別なものだし、当ホームページの画像サイズはワイド画面対応な分、4:3で撮っている元写真とは画角が違うわけで、そういう意味でもホームページにはめ込んでみるとイマイチ…なんてことがよくあります。


なので、後日またゆっくりと写真選定をして、中旬あたりに予告なくトップ写真を変更するかもしれません。
月初めにトップ写真をチェックしてくれている人もいるようなので、”とりあえず” ではなく、キチンと季節感・自然感のある写真にしますので、まずはご勘弁を。


以下、「キレイな写真なんだけどなぁ…」と選んでみたけど、はめ込んでみたらイマイチだった写真を今回ご紹介しておきます。


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↑北海道らしい森の風景なんだけど、昨年道東にツアーに行った時の写真なので地域感がなさすぎか…。


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↑こんなのもいいんだけど、暗い雰囲気で、「7月」という夏感がなさすぎか…。


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↑初夏の山の写真はなぜか天気がパッとしないモノばかり…。


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↑タテ写真はトップページには使えないし、ウケ狙いすぎ。
『ヤブキさん、どうしちゃったんだろう…』って言われちゃいそう。

2020.7. 2 14:21

雨で

6月半ばあたりから、雨ばかり続いています。
すっきりとした青空を見たのは数回程度だったでしょうか。あとはどんよりとした雨の毎日。
6月の北海道は晴天率が高いことが多いのだけど、今年はずっと天気が悪くて少しうんざり気味です。


雨の中で無理やり撮ったらレンズが曇っていたようで、ソフトフィルターをかけたみたいになりました。
(エゾボウフウ)
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