2014.8.31 22:09

折り返し

この時期になると、ツアーをはじめ、調査仕事やらフィールドワークやらの写真がスゴイことになってきます。


一度溜めちゃったらもう二度と整理する気がなくなってしまうので、写真をパソコンに取り込んだら出来るだけすぐに整理するようにしているのですが、4~5日の出張に行くとそれだけで数100枚。
次の日にフィールドワークでもして、さらにまたツアーやら出張などに出ちゃったらもう、あっという間に1000枚オーバー。


見直すだけでもタイヘンです。


ワタシの場合、それらの写真に、のちのち画像検索が出来るように “種名+その他” を割り振っていくのですが、普通の花や鳥の写真はまだマシ。


なかには、数日後には撮った時の思考を忘れてしまい、
「コレ、何のつもりで撮ったんだろ~?」
という写真もたくさんあります。


↓なんだ?
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↓何を撮りたかったの?
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↓マクロで撮ると、見慣れたモノも分からないモノに。(ヨツバヒヨドリの花です)
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そんなワタシにとって大事なことは、メモ(野帳)を書くこと。
写真を撮りながら、撮った写真の種名やら何やらを記録していくわけです。


※「野帳」については過去のブログで語っているので、興味のある方はそちらも参照して下さい。
→過去ブログ「野帳」


この野帳、毎年4月に新調するのですが、今月で一冊終了。今年も二冊目に突入しました。
毎年二冊くらいずつ溜まっていきます。
お盆を過ぎてグリーンシーズンが折り返したところですが、ワタシの野帳も “折り返し” ました。


大量の写真とメモした内容をすり合わせつつ、図鑑片手に調べながら・・・今日も夜更かしとなりそうです。
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2014.8.26 17:01

秋へ

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今朝の気温はなんと10℃。
なんだかすっかり寒くなりました。


明日以降はもうちょっと暖かくなりそうですが、もう、
「暑い、暑い」
と騒ぐ時期は終了のようです。


山歩きの際は服装・装備に注意ですよ。


2014.8.23 17:32

雨ばかりです

全国的に豪雨が深刻な被害を与えています。
被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。


ニセコでもずっと雨ばかりが続き、時には雷や豪雨がやってきたりの毎日で、収穫の時期を前に心配です。


だけど、天気ばかりはどうしようもないことなので、せめて気持ちだけでも。
青空と花々を。
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2014.8.22 11:58

夏の終わり?

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出張先のとある町で、秋の収穫を願う夏の盆踊りに出会いました。
ここ数日は雨の降る日が多く、ひと雨ごとに夏が終わっていくような、今日このごろです。


つい先日までの野外では、
たかってくる蚊とアブにイライラしながらの歩きだったのに、最近はすっかり涼しめ。
虫も少なくなってきている気がします。
最近は日中でも25℃にも満たないくらいの気温で、すっかり秋の空気。


紅葉にはまだ一ヶ月以上ありますが、きっとあっという間なんでしょうね。


いやいやワタクシ、雪の季節の前にまだまだやること・見ることありますよー。
なんだか、季節の進む早さと自分のやるべきことの進み具合に、危機感を感じてしまいます・・・。


とかなんとか、自分の焦りは置いておいて―
ともあれ、これから紅葉の時期までは、ゆっくり山歩きをしたり自然散策をするにはいい時期です。
これからの季節、高い空の下、静かな歩きを楽しめますよ。
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2014.8.18  0:13

お盆とはいえ

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この写真を見て、
「ニセコでないよね~」
と分かる人はツウですね。


そうです、また色々と仕事で歩き回ってました。


こんな気持ちのいい湿原も。プチ観光地です。
さすがにお盆、ということで、数組の人が歩いてました(普段だったらほとんど人に会いません)。
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お盆真っ盛りの日でしたが、この山では出会ったのは一組(ふたり)のみ。静かです。
ちょっとスリリングな岩場にて。
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落ちたらさすがにマズい。来年から私がお盆に墓参りされちゃいます。
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ヒーコラ歩き回れば、こんな植物も。クロバナハンショウヅル。
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さすがにここでは、一人も会いません。というか、一般では歩いちゃいけません。
40m近くにわたって、ヒグマが掘り返した跡が続いてました。
さすがにワタシもここまで壮大な痕跡は初めて見ました。恐ろしい・・・。
熊スプレーに手をかけながら、笛を吹きつつ、「さっきまでここにいましたよー」的なところを行く。
クマが出てくるイメージを打ち消すのに必死でした・・・。
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水辺ではエゾクロクモソウが太陽光のスポットライトを浴びて、これまたキレイ。ホッとします。
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人混みとはとんと無縁のお盆でした。

2014.8.14 20:32

写真が!

いつも、あまり本文と関係がなくても出来るだけ写真付きでブログ更新しているのですが、今日はなし。


実はまた出張で出先なのですか、今回はノートパソコンを持ってきていないので写真が処理出来ず…。
だから写真なしなのです。


北海道は一時よりもずいぶん涼しくなりました。
秋の花も咲きだしています。


暑くなくて仕事はしやすいのですが、これはこれで寂しい気もしますね。
ブログも写真がなくて文章だけだと、これまた寂しいですね〜。
スイマセン。

2014.8.11 17:13

台風一過

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本州に豪雨をもたらした台風も、やっと北海道から遠退きました。
ニセコでは昼前くらいから除々に晴れ間も出てきています。
そういえばワタクシ、昔は「台風一家」かと思っていましたね。と、どうでもいい情報ですが。


台風一過で晴れ間が出てきたとは言っても、山にはどんよりとした雲がかかり、強い風も残っています。
「雨が止めばもう安全に歩ける。だって雨具持っているし」
と思われがちですが、実は風も大敵。


大風の次の日の遊歩道には、枝がいっぱい落ちてますよね。
ということは、
これが落ちてくるタイミングの時に歩いていたら・・・
もしも、それが直撃したら・・・
この落枝(らくし)の問題で、数年に一度は亡くなる人もいるくらいなんです。
あと一歩で死ぬところだった、とか、怪我をした、とかは潜在的にかなりあるはずです。


当然山ではもっと深刻です。
山の稜線上でこんな風に出会ったら、
立ってられずに息苦しさを感じるくらいで・・・
小石が飛んできて顔に当たったり・・・
バランスを崩しやすく(ザックを背負った身体は風をより多く受けます)、フラッとしたところが岩場だったら・・・


二十年以上前ですが、3000mの稜線上で大風に囲まれて途方にくれた経験もあります。
為す術なく、ずっと小さくうずくまっているしかなく、突っ込んでいった自分を呪いました。
しかも、次第に雷まで・・・そして雨が降りだしたわけで・・・。
終わった・・・と思いました。


とにかく、ムリをするもんではありません。
危険に対する嗅覚を磨きましょう。
「せっかく来たのだから」
みたいな考えが、ある意味一番の敵です。
「またの機会に」
がイチバンです。


そんななので、当然今日のツアーは中止となりました。
どこに行っても、逃げ場がない天気ですから。
こればっかりは勝てませんね。


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2014.8.10 17:46

(超)スロウハイキング

この日は、今冬も来ていただいたお客様。
早速、夏に突入した途端、ご連絡を下さいました。
冬の時は、1dayフリーツアー×二日間のどっぷりツアーで、写真撮影がメイン。
とは言っても、写真を撮るだけでなく、自然にもたいそう詳しいお客様です。


台風の影響が心配される日でしたが、雨が降りだす時間を入念に調べて、なるべく写真が撮りやすいような時間内での1dayツアーです。


ここは鏡沼湿原。
地図にあるコースタイムでは片道45分程度の道のり。往復で1時間半~2時間程度。
だけどそれは、ただ歩くだけ、で歩いた時の時間。
通常、ワタシのツアーでは、ここを往復3時間~3時間半程度をかけて、自然をみるツアーをしています。
それだけでも、れっきとしたスロウハイキングです。


そ~れ~が~!
今日はなんと! “片道” 3時間!!
鏡沼湿原だけで一日ツアーです。


咲いている花々や目につく植物はすでにご存知なのですが、そこはガイドツアーなのです。
普通は目につかないであろう花々まで拾って、数歩歩いては立ち止まって、あーだこーだと写真を撮り・・・
また見つけては立ち止まってあーだこーだと写真を撮り・・・
時には森全体・地形全体を大きく見て・・・
まぁ、進みません(笑)


我ながら、ここまで見るものがあるのか、と再発見でした。


ちなみに、ここは車道から100m歩いてないところです(笑)
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エゾシロネの花は気づきにくい花。
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この時期でも、ツタウルシは新葉をだすのですね。赤がキレイ。
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地形を意識して改めて自然を大きく見てみると、違う自然が広がっているもので。
そんなテーマで、下の写真では30mほど観察中。
撮影と観察に、30mに30分かかってます(笑)
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だからこそ見つけられる、超ミニミニの花。1mmほどの花。
せっかくなので、花の作りや種子ができる場所なども観察。
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視点を変えれば、こんな情景。エゾメシダの胞子たち。
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ここにこの花があるのは、ワタシも知らなかった。こんな歩き方だからこそのご褒美でした。
シャクジョウソウ。
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水もいい被写体ですね。
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そんなこんなで、片道3時間ほどかけてやっと湿原に到着。
湿原内では当然のごとく、自由行動。
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ツアー中にも関わらず、ワタシ自身が100枚近い写真を撮ってる時点で、いかにスロウで自由行動的ツアーだったのかが伺えます(笑)


半日で歩けるところを、何も半日で歩かなければいけないわけではありません。
この方々は、そんな自分たちのペースを大事にしているお客様なので、とことんお付き合いしていたら、もう夕方。
往復で6時間。ワタシにとっても、改めて充実の鏡沼湿原なのでした。

2014.8. 9 13:54

雨の一週間

お久しぶりです!
以前、
「ブログが更新されていないと、寂しい気持ちになっちゃう」
なんて、嬉しいお言葉をいただいているのに、この一週間は道北へ出張仕事のため、すっかり更新ができずにいました。
すいません。


さて、道北もずっと雨。
ちっとも仕事ができず、困っちゃいます。
というか、野外で仕事をしちゃいけないくらいの雨でした。


川は氾濫危険水位まで到達する大増水。
スゴイことになってました。
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こりゃ、仕事にならん。
ということで、急遽オホーツクへ現場変更。
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毎日、宿から片道2時間の移動をしながら、植物見てました。
そんな雨に祟られた仕事から帰宅。


来週は、週中くらいまでニセコでツアーなのですが・・・・・・。
雨!(の予報)
しかも台風!


まいった・・・。

2014.8. 3 16:30

ユルユルだけど・・・

今日は、本州からの馴染みのお客様。
もう4年ほど、毎年夏にご家族でご一緒させてもらってます。
初めてご一緒した頃に比べたら、子供たちもすっかり大きくなってきてます。


しかし、当初はお申し込み下さった日にワタシの都合が合わず、断念・・・。
「じゃあ・・・」
と言って下さった日も合わず・・・。
今年は対応できる日がないかな~、と、申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、なんと、ご旅行自体を大きく日程変更し、参加してくれました!!


いや~、感激です。涙がでちゃう。
ガイド冥利に尽きるってモンです。
ありがとうございます。


数年前は、キチンと(?)神仙沼やら鏡沼やら、“ニセコの自然散策ポイント” をご一緒していたのですが、次第に、何気ない・観光地でもない場所の自然をみたい、とのご要望。
「超ユルユルな道端自然ツアーをお願いします。」
と。


大自然の景観というのも当然素晴らしいのですが、足元の何気ない自然をみる、という部分って、実は楽しい部分。
そこが分かってくると、本州に帰ってからでも楽しめます。


なので、今日は町から車で10分以内で、一日ツアーでした。
そんなツアーなので、ツアー中に他の人に会うこと一度もなし!
だって観光地はひとつも行ってませんから(笑)。
夏休みの混雑をまったく感じない一日でした。


誰も来ない道端で、道端の草花を観察。
マクロ撮影も慣れたものです。
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暑さ真っ盛りなので、熱中症対策に水辺でクールダウン。
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またまた移動し、ちょっと歩いては、またクールダウン(笑)
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子供たちも一人一台の防水カメラを持参し、野外で遊ぶ気満々の体制。水中撮影大会。
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また移動しながら、道路脇にキレイなひまわり畑を発見!
また撮影大会。
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思い出したように、ショウドウツバメの繁殖地へお連れして―、
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巣立ち直後の鳥たちを観察。
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気ままな自然散策なのですが、実はこんなツアーにこそ、北海道らしさ・自然をみる楽しさがあるのかと思ってます。
ただ、楽しさがあまりに分かりにくく、立ち寄れる場所すら日によって違うので、通常のツアーとしては出せません。


せっかくのプライベートでのツアーなので、いろんなご要望をお聞かせ下さいね。




※明日からは、植物調査仕事のため道北へ出張。
いつものように、メール・お電話の対応は可能ですので、ご遠慮なく。
(日中は出れないこともあるかもしれません)
ブログの更新については、寛大なるご配慮を。

2014.8. 2 20:18

夏休み

今週は急な休みもあり、ワタシの夏休みの週。
なんと週休3日になったので、相変わらず走り回ってました。
夏休みといってもいつもと変わりませんね。


この時期のニセコの森や山々は、
鳥は繁殖もすっかり終わり、巣立ちも済んで、ひと段落の季節。
花は初夏の花と秋の花の入れ替えのようなタイミングで、地味モノが多い季節。
華々しく見られるものが少なめな季節です。


そうなると、ワタシも今までの経験値と情報力をフル動員して、この時期に見られるモノを見られる場所へ、遠征。


たくさん咲いてますが、終盤でした。エゾカワラナデシコ。
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エゾノカワラマツバ。
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ナミキソウがキレイでした。
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森も。
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ミニミニですが、カノツメソウ。
2014-08-01%2011-20-31.jpg

相変わらずの超地味モノ(?)ですが、これを見に行ったのです。タニヘゴ。
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サワギキョウにドクゼリ。
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行くトコロに行けば、それなりにありますね。


今週でワタシの夏休みは終了。
次の休みはいつになることやら・・・。

2014.8. 1 21:04

いつもと違う?

なんだかんだともう8月ですね。
しれ~っとトップページ写真も変えてありますよ。
今月はサワギキョウ。
これからの時期に神仙沼湿原で見られますので、ぜひどうぞ。


さてさて、先日はワタシにしては珍しく団体ツアー。
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通常のワタシのツアーの場合、大きな団体はやらないことがほとんどなのですが、この日は研修・講習会として実施するイレギュラーな団体ツアーなのです。


参加して下さった方々は、学校の先生方。初任者教員研修のお手伝いです。
要するに、
学校の先生方が野外活動をする際の安全管理・行程管理・自然の伝え方、
を考える研修。
合計40人!(全員をワタシひとりで、というワケではありませんが)


自然体験は、参加者の方々が実際に見て・触れて・感じて・考える、ことが第一であり、
決して、ワタシの話しを聞くだけ、の場ではないのですが、そこは団体様なのでどうしても一方通行になりがちです。


ワタシとしてもそこがもどかしいのですが、そこはさすが先生方。
積極的に話しをし、考えを発言してくれます。


私自身も、昔はずいぶんと団体ツアーをやったものですが、ここ最近では久しぶり。
たまにはいつもと違うスイッチでツアーをして、その枠の中でベストを探る、
という楽しいものでした。


こうした研修を通して、安全に・楽しく・充実した自然体験を子供たちにたくさん提供できるといいですね。
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