2018.2.28 14:07

この日も新雪

この日の朝はマイナス17℃。天気は雪。
でも相変わらず森はキレイです。
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この日のお客様、
「サイトを見て、興味を持ったんです~」
というやり取りのあと、ホントに来てくれました!
本州からわざわざニセコに来て、スキーをせずに自然ツアーに時間を割いてくれています。
嬉しいことです。


そんな甲斐あって、こんなニセコらしい雪の森で良かったですね。
スキー場だけでは感じられないニセコの自然を歩いてました。
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3月以降の気温はプラスの予報も出ていて、いい加減に寒さの底を抜けたようです。
あっ、もう3月なんでトップページ写真も変えておきました。

2018.2.26 15:31

ステップアップ

もう何度も参加してもらっているお客様。
このコもすっかりお馴染みさんです。
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最近はお年を召してきたようだし、(人間よりも)足が短めなアナタにもツラくならないように場所とルートを選んでおいたので、気の済むまで自由に歩いて下さい。どうせ他に誰もいないし。
その間、人間のワタシたちはじっくりと自然を観察してますんで。


ということで、お客様は葉っぱのないこの時期でも、だいぶ森の木々を見られるようになりました。
行きは、改めてそんな個々の自然をじっくり観察し―、
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帰りには、森全体のカタチまで見てそれぞれの森の姿の違いを感じ、少しいつもの見方を変えて歩いてみました。
着々と、 “自然をみる” ステップアップをしてますね。


とは言っても、ちっともムズカシイ専門的な話しでもありません。
要は、「今まで目を向けなかったことにいかに目を向けるか」の問題。
少しのポイントを知るだけで気づけるようになるものです。


だれも気付かない(目を向けない)トコロに気付けるようになると、さらに自然を楽しむ幅が広がるのだろうな、と思っています。
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2018.2.24 16:26

晴れ間

少し雪が落ち着いたと思ったら、午後から天候急変の予報。


それでも風の当たらない場所を考え、タイミングを選んだら、気持ちの良い穏やかな青空の中で歩けました。


アカゲラやコゲラといったキツツキ類、ハシブトガラなどのカラ類、だいぶ動きだしてます。
そんな所に少し春を感じてましたが、きっとまだまだだろうな…。
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2018.2.23  8:01

雪ばかり2

気温が低い日が多くて、屋根雪が落ちません。
プラスの気温と日差しがあればウチの屋根雪はたいてい落ちてくれるのに、今年はそんな日がそもそもない。


ということで、滑りに行って、帰ったら屋根に登って屋根雪下ろしの日。


ずっと見なかったことにしていたけど、屋根に溜まった雪も1m半を超え、さすがにやらないわけにもいかなくなってきました。この先も、自然に落ちるような気温にならないし……。
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終わったら、屋根から飛び降りて終了です。
今日もよく動いた。

2018.2.20 17:07

雪ばかり

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よく降ります。


「もぉ毎日毎日、除雪で死にそう…」
というほどではないけども、降っていない日がないくらい毎日降っています。


新雪深雪を滑るには、ニセコらしくて毎日が最高。
だけどぼちぼち春らしい日差しの下、鳥でも探しながらのんびり歩いたり、ピシッとした斜面を滑りたくなってきた。


あと一ヶ月、というところでしょうか。


ところで、春からのグリーンシーズンに向け、Forestrekでは作戦?(計画)が始動中。
ただ、
『変わらないヤブキさんがいい』
ことを言ってくれるマニアな方も多いので、ビジネス的な大きな転換ではありませんよ。
ご心配なく(笑)


もったいぶるほどのコトではないのですが、もう少しカタチになったらお知らせしますねー。
お楽しみに。

2018.2.18 18:20

こんなの見た

サンカヨウは透明感が美しい。
(5月28日八雲地方)
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2018.2.16 16:08

こんなの見た

今日も昨日も一昨日も、いつものことながら雪です。
今週~来週はパソコンに向かっての作業が多いので、去年の写真など見て現実逃避しています。


そんな時は、恒例の「こんなの見た」シリーズ。


・・・・・・・・・・・・・・
昨年は「念願の―」というモノがいくつか見られました。


何故か今までご縁がなく、やっと出会えた!
これでほぼ北海道産シダを制覇です。
ヒメハナワラビ
(5月21日釧路地方)
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道内では、かつて見た一箇所でしか存在を知らなくて、それ以来。
コイツが群生しているなんて…。
カモメラン
(7月1日釧路地方)
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一生出会うことはないかな、と思っていたもの。
無欲で歩くと殺気がないのがいいのだろうか。
トラキチラン
(8月13日北見地方)
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2018.2.14 16:29

脱出計画

この日は日中の最高気温予報がマイナス10℃ほど。さらに雪もなかなかの降りっぷり。
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さてさて、今日の一日ツアーはどうするか…
なんてことを考えながらホテルに迎えに行く30分の間は、地吹雪のため所々極悪視界不良。
ワイパーをかけているそばからフロントガラスは凍る始末。


この日のお客様は毎年この時期になると来てくれていて、もう4回目くらいです。
去年は雪がしんしんと降る中、ニセコらしい深雪の森を一日満喫。
一昨年は厳冬期のニセコに珍しい、快晴の一日。


すでに色々なパターンのニセコの森を歩いているので、何もこんな極寒・吹雪・視界もない中でツラい思いをして歩かなくても……なんてワタシ的思いもあり、話してみるとやっぱりお客さんも少し引いてしまう心持ちだったようです。
『でもヤブキさん、何とかしてくれるかな~と思っていて…』
なんて言ってくれるものだから、よぉし、どうにかしましょう。天気はどうにもなりませんが。


ということで、雪雲の流れを検討してニセコを脱出!
寄り道をしつつ2時間近く車移動して、ここ↓……作業道を歩いています(笑)
でも狙い通り、雪雲なし!晴れ!
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で、こんな道でも自然を観察しながら片道1時間半近く歩いた先にあるのは……


厳冬期らしく、氷瀑です。
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歩いている間は雪にも風にもあたることなく、お喋りしながら・植物観察しながら・鳥観察しながらののんびり散策となり、お客様は念願のシマエナガに囲まれて大喜びでした。
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でもやっぱり、夕方にニセコに帰ってきた途端、雪・雪・雪でした。


・・・・・・・・・
ちなみに……
ワタシのツアーは多くの場合、「◯◯に行くツアー」のように、場所を最優先に決めているわけではありません。あくまで、「その時期で・その日の条件で、自然を見るのにいい場所」にお連れしています。「当日ここに行きます」と言いにくいツアーが通常です。


特に冬のツアーでは、道路状況や天候・時間など、条件がよりシビアになるので、様々な条件を総合的に判断して、当日に「行ける場所・自然を楽しむのにいい場所」を決定しています。


この氷瀑のような、「ここに行ってみたいのだけど…」という事前のお申し込みには対応出来ないことがほとんどですので、ご注意下さい。

2018.2.12 15:30

今年も

今年もこの季節になりました。
地元・倶知安町の冬の自然講座「木の曜日講座」。


毎週木曜日に、自然についてアレコレみんなで勉強しちゃおう、という講座。
ワタシも自然ネタのあれこれを話して、もう5~6回やっているでしょうか。


この講座は毎年、主催の人が知りたいことが講座依頼内容、という大変望ましい発注形態を取ってます。
ちなみに去年のワタシは、シダについてのお話しをしました。シダについて知りたかったらしい。


今年の打ち合わせの際は、
「今年はまた鳥でもいいですか~?でも “ニセコの鳥” みたいなオーソドックスなネタではなくて、もっとマニアックにツッコミたい……キツツキのことだけとか……」
とまぁ、相変わらずでいいッス。


キツツキだけで1時間半というのも『いったい何話すんだろ?』という感が否めませんが、ワタシの場合、段取りはほとんど決めずに聴衆の方々の疑問なんかを聞きながら、ほぼ思いつきで話しているような井戸端会議的講座なので、まぁ何とかなるでしょう。
ガチガチに段取らないのも個性、ということで (^_^;)


今週木曜から始まります。地元近郊の方は是非どうぞ。
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2018.2.10 15:20

「巨鳥」

とある調べ物があって本棚に並んだ大量の本をひとつひとつ探していたら、面白い記事を見つけてすっかり脱線しました。
引っ越しの時の荷造りで、過去のアルバムなんかを見入っちゃうのと同じ現象でしょうか。


『東方見聞録』や『千夜一夜物語』などには、ロック鳥という巨大な鳥が出てきます。
翼を広げると、なんと20m!
雛のエサのため、ゾウをわしづかみにして飛んでいたそうです(^_^;)
さすがに現実味はなく、伝説上・物語上の空想や誇張があるとは思いますが、絵はなかなかの迫力です。


ロック鳥
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作者 Charles Maurice Detmold (1883-1908) [Public domain]


巨大な鳥といえば、かつて当ブログでも紹介した(?)、怪鳥ロプロスなんかもいます。鳥というかメカですが。
→2015/4/27 ブログ「怪鳥ロプロス」


しかし、1979年に南米で化石で発見された、「アルゲンタビス・マグニフィケンス(Argentavis magnificens)」は、翼を広げると6~8m、体重は約70kgもあったそうです。
こんな鳥が600万年前くらいまでは生きていて、実際に空を飛んでいたなんて…。まさに怪鳥・巨鳥です。


ちなみに、日本で見られる最大の鳥「オオワシ」と比べると、こんな↓ですから。
オオワシだって翼を広げると2m30cmほどあるのですが、コイツと比べるとちっちゃいです。


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こんな文献を「ほぉぉ~」なんて読んでいたら、何を調べたかったのかすっかり忘れました。

2018.2. 8 12:45

道具と装備を知る

今週はツアーはなくて、学校の講義。
今週で後期の授業がおしまいです。


前期の授業は野外実習ばかりだったので、後期は室内講義ばかり。
外を歩いてばかりでなく、やることやらないとイケません。
「北海道の自然概要」だとか「森林学」「分類学」だとか、少し難しいことを勉強していました。


だけど、最後の授業の日は来シーズンのフィールドワークに向けて、『現場装備の実際』と題して現場向きな授業内容にしてみました。


ガイド仕事や調査現場仕事・自身のフィールドワークなど、それぞれのパターンにあわせた装備や服装・持ち物などをチェックし、「どんなモノを持つべきか」「どんな服装・装備がNGなのか」という所を考えてます。
参考までに、ワタシの装備を全部持っていってみました。
他の人がどんな道具や装備・服装のバリエーションを持っているのか、なんてことを知る機会は意外とないものなので、ワタシも知りたいくらいです。


学生たちは実際に触ったり着てみたりしながらこれから買い揃えるべきものを絞りこみ、プロとして安全に効率よく現場を歩く準備をする、という実践向きな授業の日でした。


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↓虫除けネットをかぶりながら野帳を書く(笑)
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2018.2. 6 18:38

こんなの見た

親子が一緒にいました。ヒダカエンレイソウ(奥はミヤマエンレイソウ)。
(2017年5月7日渡島地方)


ヒダカエンレイソウ=ミヤマエンレイソウとエンレイソウの種間雑種。
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2018.2. 4 19:45

この上ない

この日は文句なく晴れ!しかも朝から夕方まで!
気温は低いので雪質も良し!


こんな天気、なかなかありませんよ。
お客様は超ラッキーですね。ワタシの持っていないものを持っています。


さて、お客様をお迎えに行っていざツアー開始!といっても、なかなか現地に着きません。寄り道ばかり。いつもどおり。
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川は美しく…
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森も美しい。
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お客様の野点セットで、お茶をごちそうしてもらいました。
雪の上で正座をして行儀よく頂きました。贅沢なひととき。
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自然の美しさを味わいながら遊びながら、楽しい一日。
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2018.2. 2 18:04

ジュウモンジシダ

こちら、外形が “十の字” をしているので、その名の通りジュウモンジシダ。
この見た目がシダ初心者でも見分けやすく、まっさきに覚えるシダのひとつになっています。
また、別名ではシュモクシダとも言われることもあり、日本全国に分布しています。


ジュウモンジシダ↓
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先日お客様からお葉書を頂き、「ジュウモンジシダって食用になるそうですね~」なんてことが書いてありました。
そうなんです。
ジュウモンジシダは、本州や一部の地域では山菜として食されます(らしい)。


だけど、北海道ではワタシの知る限り、好んで食べられることを聞きません。昔はもっと食べられていたのかな~?
あまり美味しそうでもないですもんね。ワタシも食べたことはありません。


若芽(芽出し)の時期に食用にするようです。
ジュウモンジシダの芽出し↓
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葉が展開しかけるともうNGでしょうか。コレ↓はNGかな?
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直売所などでは稀に、ジュウモンジシダの若芽のことを「コゴミ」と表記していることもあるようですが、一般的には「コゴミ」といえば「クサソテツの若芽」のことです。
クサソテツ↓
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クサソテツ若芽(コゴミ)
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これは、ジュウモンジシダの若芽のことを「カスコゴミ」と呼んでいる所もあるようなので、ここから「コゴミ」の名がごっちゃになっているのでしょうか。


カスコゴミなんて聞くと、ワタシ的にはてっきり、本家本元「コゴミ」(=クサソテツ)よりも味が劣るから「カスコゴミ」なのかと思ってました。“みそっかす” の “カス” 。


実は、ジュウモンジシダの若芽は鱗片(茎につく薄い膜質のもの)が多いので、『削りカスが多いコゴミ』ということで「カスコゴミ」らしい。
“みそっかす” の “カス” ではないようです。


手持ちの東北山菜図鑑をキチンと調べてみたら、当然ちゃんと載ってました。
湯通し後におひたしや和え物にすると良いとあり、アクも少なく意外とクセのないシダらしい。
あまり美味しそうでない…なんて、失礼しました。
誰か食べてみて、食レポお願いします。

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