2015.7.31 16:15

変わりつつも変わらず

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この日は、毎年夏休みになるとニセコへ遊びに来てくれるご家族とご一緒。
もう5年も一緒に歩かせてもらってます。


最初に一緒に歩いた時には、子供たちはまだ4才と小1の女の子。
それでもしっかりした足取りで泣き言ひとつ言うことなく、両手両足・時にはお尻まで使って泥だらけになりながら、誰の助けを借りることもなく山道を歩いていました。


すっかり大きくなった子供たちは、相変わらず泣き言ひとつ言うことなく、今はスマートにササッと山道を歩いています。
しかも一人一台の防水カメラを持ち、花々の写真を撮る姿はずっと変わらず。
服を汚そうが、転ぼうが、大人たちは笑っているだけ。


ワタシとしても、最初のうちは草花の名前なんぞどうでも良く、触ったり匂いをかいだり、遊んでみたりしながら歩いていたのですが、今年からはちょっとステップアップ!
観察して名前を知り、それらを楽しく覚えて、周りの自然まで観察しながら歩いてました。


お父さんからは、
「ヤブキさんは変わりませんね~」
などと褒めて頂きましたが(?)、いやいや、子供たちも成長しつつも ”スバラシイ所” はちっとも変わってません。


子供たちの姿を見つつ、今年もワタシが楽しませてもらいました。


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2015.7.29 17:50

またまた羊蹄

先日は羊蹄山へ。
また、ですが、家から15分で登山口なので、近場の機動力を活かして今期すでに3度目。


最近は蒸し暑い日が多いので、
「朝早くから歩き出して、気温が高くなる時間にはもう標高を上げている」
という作戦で、5時過ぎにはすでに歩き出してました。


ひらふ登山口からのコースは、傾斜はキツいけどもニセコ連峰の展望がよく、9合目から急に高山植物帯に突入して花爛漫という変化が楽しいコースです。


ということで、9合目からの植物たち。


イワギキョウがいい時期です。
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タルマイソウ(イワブクロ)も満開。
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コケモモはまだ何とか花が残っている、という状態。エゾノツガザクラはもう終わってます。
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ヤマハハコは地味ですが、意外とキレイな色ですよ。これからです。
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サマニヨモギも地味ですが(笑)
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単品では地味なウラジロタデも、斜面一面に咲いている姿はキレイです。
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ウメバチソウは咲きだしています。
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外輪も楽しいのですが、一周するだけで一時間はかかるので行程の時間管理に気をつけて下さい。
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メアカンキンバイ。
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チシマキンレイカ。
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よーく探すと、ハイマツの影にリンネソウが咲いてます。
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標高2000mに満たない山とはいえ、標高350mあたりから1898mの山頂まで一気に登るので登る標高差は1500m以上!
しかも独立峰なので登りの途中は、平坦になったりちょっと下ったり、の傾斜変化があって・・・みたいなことがありません。ひたすら4時間の急傾斜。
当然下山は、ひたすら下りの一辺倒。
しかも水場が枯れるこの時期は、飲み水はすべて背負わなければいけません。
キチンと(?)本格的な登山ですよ。


しかしその苦労を上回る花々たちと展望が広がります。


体力と装備、天気や時間管理など、準備をしっかりして夏山シーズンを楽しんでくださいね。

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2015.7.27 18:24

山モノ

今日は積丹と地元ニセコをウロウロ。
積丹と言っても海辺ではなく山の方なので、ニセコとあまり変わらない森の姿です。
クマに注意、な誰もいない道を行く。
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ミヤマタニタデ
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オオヤマサギソウの蕾でしょうか。
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ニセコでは、もうミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)が咲き出しました。
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エレガントな雰囲気のミヤマホツツジも咲いています。
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こちらもエレガント。アクシバ。
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こちらは地味め。ウスノキ。
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2015.7.26 17:13

雨ニモ負ケズ

ワタクシ、
”見たい・行きたいリスト” なるものがあり、
個人的に見てみたいものや、行って(歩いて)みたいところがたくさんあります。


鳥にしろ植物にしろ、いいタイミングで出会えるのは一年の内に”ある時期”だけ、ということがほとんどなので、こんなふうにリストアップをしておかないと忘れちゃいます。
もうかれこれ2年も3年もリストにあげたまま、見れてないものも多数ありますんで。


ということで、時間があれば ”見たい・行きたいリスト” つぶしです。


だけど、最近はずっとグズグズな天気で雨ばかり。
もういい加減、雨の中を歩くのも飽きました(笑)


とは言っても、そんなことも言ってられないので今日も雨の中を行く、のです。
あるか分からず、出会えるか分からず、のハズレて当たり前のフィールドワーク。
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宝探しをしていると、思わぬ出会いもあるもので。
アリドオシラン。
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サルメンエビネ。さすがに花は終わってます。
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ミヤマウズラでしょうか。たぶん。
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一ヶ月後にはこんな花。(2014/8/30)
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この時期のホソバナライシダ。キレイです。
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イチヤクソウはなんとか残っていました。
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サワギクが雨に濡れた沢でキレイでした。
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今日のお目当てはコレ。キンセイラン。やっとこさ見つけました。雨の森・・・暗いです・・・。
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さらに、コレもお目当てに歩きまわってました。
キヨスミウツボ。葉緑体を持たない寄生植物です。
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最近、アタってます。ありがたや。

2015.7.24 17:30

いろいろと

ここしばらくは出張仕事も落ち着き、ちょっとひと息です。


”ひと息” といっても、仕事的にひと息なだけで、個人的にはバタバタです。
いつものフィールドワークで、色々と見て回ってます。


美しい森の中を行く。
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トンボソウ。
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ホテイシダ。
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誰も歩かない遊歩道にて。
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イワオモダカ。
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室蘭まで遠征。カキラン。
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キツリフネがもう咲いてました。
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2015.7.22 18:04

2年ぶり?

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今回は日高方面へ行ってました。
北海道の真ん中の南の方、といった地域です。
花好きな登山者に有名な、アポイ岳がある地域でもあります。
函館方面へ南下することはよくありますが、こっち方面へのここまでの南下は2年ぶりくらい。


ニセコに比べると雪の量がはるかに少なくて暖かい場所なので、森の姿や植物もまったく違うものばかり。
とても新鮮で楽しい出張でした。


当然、帰り道にも色々と寄り道をして、フィールドワークのレパートリーを増やしてきましたよ(笑)
いつかこんな場所でもツアーが出来るといいな、と思う次第でアリマス。


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特に南モノってわけではありませんが、キレイでした。ナミキソウ。
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これも特にここを代表するモノってわけではありませんが、キレイでした―その2。オカトラノオ。
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これも日高だからってわけではありません(笑)ムラサキシキブ。
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これは見たかったミツデウラボシ。3年ぶり?の出会い。相変わらずの地味シダです。
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寄り道ポイントでは、ホザキシモツケがキレイな時期。
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実はここしばらく、コレを探してました。オオウメガサソウ。
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2015.7.19 21:57

鳥見

今日はイレギュラーな時間からイレギュラーなツアー。
というかワタクシ、いつも「決まった場所で・決まった時間で・決まったツアーを」やっていないので、別にイレギュラーも何もありませんね。


鳥好きなお客さまなので、鳥探しをしてました。


時期的には、今はもう鳥の繁殖は終わり巣立ちも済んでいる時期。
となると、声も姿も観察する機会がかなり減り、森の中での鳥見は難しい時期です。


それでも数少ない鳥の声を拾い―、
それぞれの鳥が好む森の姿を観察して―、
探しだすポイントなども気にしながら歩きまわってました。


さらに、出会う可能性が少ない分、少しでも可能性が高い場所をハシゴして―、
明日以降に自分たちだけでも楽しめるよう “オススメ観察場所” にも触れたりして―。


そんなプライベート観察会でした。
これからもいい出会いがあるといいですね。


(↓これは春に撮ったものですが、今日も盛んに鳴いていたクロツグミ)
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2015.7.17 21:27

ハズレ

今日は講義の日。
お陰さまでこの時期は毎日仕事で走り回っていることもあり、個人的に見たいもののためのフィールドワークがなかなか出来ません。


それでも無理やり時間を作ろう!ということで・・・、
夏休み前最後の講義を済ませると、諸々の用事を札幌で済ませから、いつもの宝探しフィールドワークへ。


移動にかかる時間と日が落ちるまでの時間との勝負です!


すると思いのほか道路が混んでて、現場に着く頃にはもう森の中は暗い・・・。
分かっていたけど、間に合いませんでした(笑)


結局、ただの遠回りをして家路についたのでした。
こんなハズレ方もあるものです。


久しぶりにシャグマハギを見ました。外来種ですが。
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2015.7.15 18:18

涼しい山歩き

先日に引き続き、今日も同じお客さまとご一緒してました。
この日は、五色温泉~神仙沼までの縦走歩き。
当然いつものように、ゆっくりと鳥を見たり花を見たり。


暑かったここ数日とガラッと違い、今日の最高気温は17℃程度。
山では15℃にも届かない程度でしょうか。虫も少なく、快適です。


ということで、花々をゆっくり見たり、写真撮影に絶好のコンディション。
地味ですが、意外とキレイなミネカエデの花。
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葉っぱだけだとミネカエデによく似たオガラバナ。
これを機会に観察・観察。
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イソツツジもまだありました。
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赤くないアカモノ。
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花弁を落としたウコンウツギ。こんななんですね~。
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ワタシは相変わらずシダ探し。
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エゾカンゾウが盛りです。
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大沼付近では、オオバタチツボスミレがまだ残ってました。
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さりげなく、オオバタケシマラン。
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とても地味なのですが、大谷地湿原を代表するフサスギナ。
国内では、ほぼここでしか見られない植物なのですが、地味すぎて一般的にはあまり気に留められませんね。
これも意外とキレイですよ。
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この時期にしてはとても涼しく快適な、花歩きでした。


ちなみに、大沼はまだ水位が高く、湖畔がありません。
登山道と沼を繋ぐ数mの道脇にあるスペースのみです。ゆっくりと休憩出来るまでにはもう少しかかりそうです。
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2015.7.14 18:18

ぐずつく天気

道北・道東の出張から戻って、しばらくはツアーの日。
せっかくのツアーの日なのに、大風&ぐずぐずな空模様でした。


ならば!
山歩きってほどでなく、“ちょっと歩く” 散策へGo!
鏡沼湿原へ、普段は歩かないルートで行ってきました。


夏を迎えて登山道脇の花は地味なものばかりですが、なんのなんの。
駐車場近くの外来種の花やシダ・イネなんかも見ながら、超のんびりペースの散策です。


当初「なんだ?!」と思った植物。オニノヤガラの蕾でした。
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オオバノヨツバムグラが実と花をつけてます。キレイですよ。
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湿原に到着すれば、なお見るものはあるモンです。
いまだ頑張っているツルコケモモ。だいぶ終盤です。
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ホソバノキソチドリ満開。
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ホロムイイチゴはイチゴになりかけ。
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注意深く見れば、モウセンゴケの花も咲いています。
ただし超ミニミニの花の写真撮影は、今日の風ではほぼ不可能です(笑)。この一枚の影に数多くのブレブレ写真あり、ですから。
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タチギボウシが咲き出しました。
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これからこんな感じになります↓。
あっ、ちなみに今月のトップページ写真は鏡沼のタチギボウシです。
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車に戻ってもちょっと時間があったので、
「こんな天気でも見れる、山の植物を見に行こう」ということで、さらに超ソフトなプチ散策。
アカモノ鑑賞会でした。
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2015.7.10 20:38

夏ですので

スミマセン・・・ちょっとバタバタしてます。


今日の夜に道北から帰って来ましたが、明日日帰りでちょっと遠出したら、また夜から道北へ行ってます。


快晴の空にクワガタが飛んでました。
まったく何だか分かりませんが。
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2015.7. 7 17:09

羊蹄山の自然

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先日、ニセコ羊蹄山岳会の活動で羊蹄山に登ってきました。


目的はコマクサの駆除。
高山植物の女王と呼ばれるコマクサですが、羊蹄山には本来コマクサは生育していません。
しかしここ数年、何故か9合目~外輪付近に咲いているのです。


??


周囲に羊蹄山に匹敵する高い山がなく、しかも独立峰であるこの山に、新たな高山植物が自然侵入することはまずありません。
一部の登山者の、
「少しでも多くの花を楽しもう」
という気持ちからか、人間の種子散布に起因することが明らかになっています。
その後の、環境省や森林管理センター、倶知安町、有識者との意見交換による協議の結果、本来の羊蹄山の自然植生を守るための駆除活動が行われています。


羊蹄山に限らずそれぞれの山では、その山の成立要因とそれに伴う自然植生で多様な個性が出来上がっています。
人間の歴史なんて、その山の歴史のごく一部に過ぎません。
そこの本来の自然の姿を出来るだけ保ち続け、次世代にこの自然環境を受け継ぐことが大事なことかと思います。


駆除活動が始まって5年。
数百個体もあって年々生育エリアを広げてしまっている状態から、少しずつ元の状態に戻りつつあります。しかし、このまま上手くいってもまだまだ数年はかかるでしょう。


たとえ人間が持ち込んだことに由来するにしても、厳しい自然環境の中で根付いた植物を駆除するのは心苦しいものです。
ひとつの花だけを愛でるのではなく、自然環境全体を愛でる気持ちも必要です。

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↓これは大雪山に咲くコマクサ。本来の生育地で美しく咲いています。
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2015.7. 4 18:22

足元を

ここ数日は遠征をするわけでもなく、ニセコの山々を歩いているわけでもありません。
地元の、普段は車で通過しちゃうような場所や、「あえて絶対に歩かないよね~」という場所を歩き回ってます。
いつものように、地味なモノばかりを見ている感じです。
あっ、だけどお仕事ですよ。


ニセコは北海道でも有数の多雪地帯。となると、鳥類相や植物相は少々単純になります。
その分、見られる種数が少ないので、覚えやすく混乱しにくいというメリットもありますが。


改めてそんなところを感じる毎日です。
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2015.7. 1 16:46

雨の中

雨で急遽用事がなくなったので、プライベートでフィールドワーク。


ウチの奥サマにも植物の特徴を教えて、雨の中の宝探しです。
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いつものように、見つからずに不発。まぁまぁ、こんなものです。
だけど探す場所が絞れたので、今度は違うルートで探す、というテーマが出来ました。


コサメビタキが元気な一日でした。小雨でなく本降りでしたが。
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