2017.10.30  9:44

帰ってきました

昨晩、ニセコに帰ってきました。


帰ってきたら早速雨。しかも寒い。
ニセコで初雪が降った先週に比べれば暖かいのでしょうが、しばらく本州にいた身からすると寒い!
今日は北海道を肌で感じてます。


数日前の本州では、寒かった一週間前から一転、再び暖かくなったせいか、スミレが咲いていました。
冬から春になったと、勘違いしちゃったのでしょうかね?
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秋の花のキッコウハグマは、公園に普通に咲いてました。
北海道では探すような花なのですが。
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さてさて雪のシーズンへの最終盤、動き回りますよぉ。

2017.10.27 18:55

ヤセ尾根

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(新潟にて)
本州の山は北海道に比べて急斜面が多く、ヤセ尾根(ナイフリッジ)と言われるような地形もあります。


森林限界を超えないそんなヤセ尾根にはたいていキタゴヨウが尾根沿いに生育し、タカノツメも生えています。
(奥の樹木=キタゴヨウ、手前の葉=タカノツメ)
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崩壊が起きるような急斜面にはヒメヤシャブシ。
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稀にヤマグルマもあります。
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こんな植物が生える尾根は崖のような尾根ですので、足元注意ですよ。
ここでもやっぱり、しばらくするとヤセ尾根が出てきました。
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尾根から下の急斜面を見渡せば……
リョウブや
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マルバマンサク
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アカシデなど
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これらの植物は、他に植物が生育していないような崩壊地というほどではなく、雪が大きくズレるような急斜面に多く生育しています。
こんな植物がある場所では、仕事をしたくありません(笑)


足元に目を移して、風が抜けるような乾燥しがちな尾根なら、イワウチワとオオイワカガミなども見られるでしょう。
イワウチワ
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オオイワカガミ
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こんなふうに、周りの環境とそこに広がる自然を繋げて見られるようになると、また楽しいものです。

2017.10.25 16:53

やっと晴れ

台風が過ぎ去って、やっと天候が回復。
こんな景色だったのか、と実感しました。
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台風明けの滝はものすごい迫力でした。
さすがにコレは登れません。
マイナスイオンどころか、水しぶきがすごくて岩陰から撮影。
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2017.10.23 14:02

町で初雪

まだ新潟に出張中。
今日は台風の影響で、宿に缶詰状態です。


こちらでは、雨とはいえ15℃近くあるので北海道人からすれば暖かくて過ごしやすいのですが、今日のニセコは日中でも1~2℃程度で、町でもみぞれ混じりの雪が降り出しているそうです。
例年通りの初雪です。


ニセコの道路も冬季通行止めの季節となりました。
パノラマラインをはじめ、倶知安町と五色温泉をつなぐ道々58号も今日から通行止めです。
→2017年ニセコパノラマライン冬季通行止め情報


冬が始まりますね……。


スキーが滑れるくらいになればワタシもすっかりと夏から冬へスイッチが切り替わるけども、今時期は一番未練がましい季節です。


自然の変化を示す言葉である七十二候では、12月12日あたりが「熊蟄穴」といい、熊が穴にこもる季節。
熊ではありませんが、まだ家にこもるには早いです。北海道に帰ってもまだまだ動きますよぉ(のつもり)。
あと一週間で北海道に帰る予定です。


(2013年11月8日)
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2017.10.22 16:43

雨・雨

ずっと雨ばかり。


毎日ビショビショになった雨具を宿で干して、部屋はいつも草臭くなり、長靴やザックや雨具はいつも泥だらけ・草だらけ……。
部屋では、乾燥を早めようと暖房まで入れるものだから、いつも亜熱帯のようです。


今日は台風の影響で一日中雨なので、珍しく “道” のある山を歩いてました。
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とはいえやっぱり、ビショビショです(当たり前ですが)。


写真を撮っても、暗すぎてちっとも撮れません。
ブレブレの写真ばかり。
せっかく、
「オオイワカガミとイワウチワが同居している!」
なんて撮ったのに。
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こちら、
「おぉ、タカノツメが実を付けてる!」
の図。やっぱりブレブレ。
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息止めで何とか数枚ゲット。
オヤリハグマの花が残ってました。
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明日は台風のため、さすがに休みになりそうです。
宿で缶詰状態となります。


う~ん・・・。

2017.10.19 16:14

山深く

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本州の地形は、北海道に比べて低山でも急な斜面ばかり。


中には、稜線部にだけに特定の植物が生え、あとの斜面は雪崩のために植物が乏しく地肌がむき出しになっているような、 “雪食地形” も多く見られます。
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こんな山奥を一日歩いていても、誰一人会わず。そりゃそうです。
クマとカモシカとサルくらいしかいません。
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その分、森はキレイ。
こんなトコロばかり歩いています。
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2017.10.17 17:48

天に近い木

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日本の(天然)三大美林として、
・青森県の青森ヒバ
・秋田県の秋田杉
・長野県の木曽檜
が有名です。


仕事で東北に行っているついでに、秋田杉の森を歩いてました。


ここは10年近く前にも来たことがあったのですが、当時は「でっけーなぁ~」と驚くばかりで、どれだけスゴいのか分からなかった。
さらに木の大きさに目を取られて、その森にどんなモノが生えているのか、なんてちっとも見てない。。。
色々な部分で経験値不足です。


そんな場所へ、今回、念願叶って再訪。


木の高さって、道内を植物調査で歩いても、樹高30mを越えれば「スゴい!」というレベル。そんな木は滅多に見ません。


こちらの秋田杉・・・なんと樹高が58m。
広葉樹に比べれば、針葉樹は通直に伸びて背が高くなりやすいとは言っても、遥か昔から人間に利用され伐採を繰り返されてきた杉の木。そういう意味でも、こんなサイズの木が残っていることは、奇跡みたいなものですね。


そんな、樹高50m前後の木が何本もある森。
はっきり言って、ここまで大きいと、もうよく分かりません。
上は見えないし、感覚も麻痺してきて、50mだろうが80mだろうが全然分からない(笑)
そういう意味でも直径が太い木の方がウケるのでしょうが、間違いなく、比類のない森です。


杉の木は神社などによく御神木としてありますが、天から神が杉の木から降りてくる、ということで、神様の依代(よりしろ)という意味合いもあります。
これだけ大きければ日本で最も天に近い杉なワケで、神様もさぞかし降りやすいことかと。


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2017.10.15 17:37

明日から

明日、東北出張に行ってきます。
今月いっぱいまでの予定なので、およそ二週間。今回も長いです。


このブログも出来るだけ更新するようにしますので、お付き合い下さいマセ。
また、お問い合わせには対応できますので、遠慮なくどうぞ。


帰ってきたら、北海道はもうすっかり冬枯れの季節でしょう。
なので、今日はセンブリを見に行ってました。
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行ってきま~す。
ふふふ。
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2017.10.13 21:18

自然を知るには少しでも

先日から、学校の後期分の授業が始まりました。


いつもの後期授業はガイド仕事や調査仕事が落ち着く11月以降から始めるのですが、それじゃ秋の自然の姿が見られない―。
なので、今年は無理やり10月に一度、授業を入れてもらいました。
当然野外実習です。


この時期になればもう、いつも実習で行く森には何も花はありません。
だけど、
“咲いている花はなし!”
”鳥の声もほとんどなし!”
ということを現場で知ることの方が大事です。
少しでも経験値アップを図ります。


花や鳥がいようがいまいが、自分たちのフィールドを四季を通じて見続ける、ということが自然への理解の第一歩ですね。


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2017.10.11 17:11

ガイドツアー

ガイドツアーと言っても、今日はちょっと違う。
お客様は近隣地域の自然ガイドさんだったので、
“ガイドによる、ガイドのためのガイドツアー”
なのです。


個々の識別やニセコの自然そのものを、お互いであーだこーだ言って楽しみながらも、
『ヤブキ的ツアースタイルやガイド論を知りたい』
なんて変わったご要望があるもんだから、
ワタシ的な自然をみる見方やお客様に伝えたい見方、それを伝える技術などの裏話も交えながら歩いてました。


ワタシ的には、自然ツアーでは特に、
「こういうふうにツアーをすると良い・悪い」
なんて、絶対的・画一的な方法なんてないと思っています(安全管理以外の部分においては)。


逆に、色々な考え方や自然の見方をするガイドがいて色々なツアースタイルがあった方が、お客様にとっては自分に合ったガイドさんを選ぶ事ができて、結果、良いことじゃないかな、と思っているくらいです。


そのためにガイド個人は、「自分はお客様に対してこんなツアーをやりたい」というトコロをしっかりと考えて、多くのやり方・考え方に触れることも必要です。


そんな話しをしながら歩いていると、ワタシも色々と見つめ直したりして、とても良い刺激になります。
そんなディープな一日でした。
雨降りの中、気温は日中でもひとケタの超寒い一日でしたが、アツい一日。
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2017.10. 9 17:16

3連休

3連休が今日でおしまい。
ニセコでは、秋のこの連休中が最も混雑する季節です。
神仙沼湿原の駐車場は、当然のように満車状態。
いつも人がいない鏡沼湿原などでも、ずいぶんと人が歩いていました(と言っても、半日歩いて10人程度しか会いませんが)。


お陰様で連休中はツアーが続き、だけども天気もパッとしない日が続き、せっかくの紅葉時期なのに少々残念でした。


連休の最後の最後、今日の午後が一番いい天気。
紅葉は日に日にピークを過ぎて、山麓に下りてます。

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2017.10. 7 17:05

撮影旅行

ワタシにとっての写真撮影は、
「とにかく数を打って」
「自然の切り取り方(構図)が自然写真のすべて!」
が持論なので、いまだに機材にはチカラを入れずにコンデジで頑張ってます。


しかし、そんなホームページの写真を気に入ってくれるお客様も多く、ツアーには自然好きなお客様だけではなく、写真好きなお客様もたくさん参加してくれます。


この日も、撮影旅行のためにツアーに来てくれました。
しかも5年前にも来てくれているお客様。


撮影には少々残念な空模様でしたが、一日中あちらこちらに移動しっぱなし。
じっくりと腰を据えるのもいいですが、コンディションが難しいなら移動しながらもアリです。


そんなふうにして、様々なニセコらしい自然の姿を、ワタシ的視点を交えて見て、森の姿の違いを知り、レンズを向け、自分なりに切り取る―これも自然ツアーのひとつのカタチです。


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2017.10. 5 18:17

もろもろ予告

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たった今、ニセコから500kmほど東の釧路から帰ってきました。
まったく “道東感” のない写真ですが。


9月末に羊蹄山の初冠雪を済ませたニセコ。
例年では10月24日前後には、町でも初雪が降り出します。
そして10月末までには一度積雪状態になり、積もったり減ったりを繰り返し、11月23日前後にはスキー場がオープンする季節感となります。


さて、ワタシの季節感は、というと……
明日で道内での調査仕事(現場仕事)は終了します。
その後、10月中旬までの10日間ほどはツアーの週。
お客様とニセコの短い秋を歩いてます。


10月末にもなればニセコはすっかりと冬枯れの季節になりますが、南に行けばまだ葉っぱは残っているワケで……
10月16日(月)から10月いっぱいまで、森林調査のため本州出張です。
大変申し訳ありませんが、その間の新規ツアーの受付は出来ません。
問い合わせはいつでも受け付けていますので、遠慮なく。


11月になってニセコに帰ってきたと思えば、もうすっかり冬枯れの季節。
こんな雪を待つ季節になると、仕事といえば学校の講義がある程度で、少し時間に余裕が出る時期になります。


残り少ないグリーンシーズン、こんな予定です。

2017.10. 3 17:44

北海道ブナ

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先週はワタシが青森に行って、ブナ林を始めとする本州の森の姿を北海道からの視点で見ていましたが、この日は青森の馴染みのお客様が “北海道の” ブナ林を見に来てくれました。


写真好きなこのお客様とご一緒しながら、感性で自然を愛でて「美しい風景ですね~」と言いつつも、北海道と本州のブナ林の違いを探したり、目の前の森の姿を客観的にみてみたり―なんて、科学的な目でも自然を眺めてました。


この時代、「キレイな自然写真」はヤマほどありますが、自然を知って・理解して・意識した上でレンズを向けた写真は、なんか違う。
それこそ「美しい自然写真」だと思っています(ワタシ的には)。
見る人が見ればきっと分かる、そんな美しい自然写真。そんな写真に憧れます。
(※「キレイ」と「美しい」って?→過去ブログ


感覚的に愛でることも大事。
科学的な視点で個々と全体を見ることも大事。


相変わらず、紅葉の時期でもひとりにも会いませんでした(笑)
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2017.10. 1 15:34

秋と初冬

昨日は意味不明のブログ投稿で、いつもご覧頂いている方は「?」だったでしょう。
面白い人参があった、というだけで、特に何も意味はありません。


そんな投稿をする前にキチンと更新しろっ!ということで…まずはトップ写真を10月分に変えておきました。


そして…全国的に寒かった数日前、9月29日に羊蹄山が初冠雪を記録しました。
数日だけ早いですが、ほぼいつも通りです。
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そして今日は少し気温が上がり、神仙沼あたりを歩いていました。


紅葉時期のニセコは一年の中で一番混雑する季節で、しかも週末日曜日。
となれば、駐車場は満車!
さらに、駐車場に入れなかった車で路上にも車がズラーっと並んでいます。
日頃の静かさとは打って変わって、人が溢れてました。
脇見運転、駐車場での事故など、気をつけましょう。
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さて、今年の紅葉の進み具合は全道的に少し早く、今年は数年来の当たり年だった大雪山ではもう秋は終わりの季節。
ニセコでも神仙沼など標高の高いエリアは葉を落としているものもあります。
ニセコでの紅葉具合は……一部で色づいているものもあれば、色づかないまま枯れているものあり、何だかビミョーな感じです。
このまま終わってしまうか?!


山あいの地域の紅葉はムズカシイです。
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