2014.11.30 17:56

ホントに最後?

今日も雪はなく、暖かな朝。


「どこか行きませんか?」
とガイド仲間に誘われ、当然のごとくフィールドワークへ。
ニセコだと、晴れ予報とはいってもこの時期の天気は微妙なので・・・いつものように遠征です。


二次林とはいえ、なかなか素晴らしいコナラ林でした。
春が来たらスミレがたくさん咲いていそうな場所。よしよし、また課題が出来ました。春に来ないと!
春にどなたかご一緒しませんか~?(笑)
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当然、歩いている人は誰もいません。ナギナタコウジュが晩秋の雰囲気を。
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冬の準備に忙しいのか、今日は何頭のエゾリスを見たことか。そこかしこで走り回ってました。
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葉っぱがないので、鳥も目立ちます。
クマゲラも一心不乱にお食事中。もうすぐ冬ですので。
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ここのブログの各タイトルのところにいますね。ミソサザイ。
鳥たちはなかなかじっくりと見させてくれないことが多いけど、この時期はなんだか油断しまくりです。
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こんなところも。
夏に来たらたくさんの海浜植物がありそうです。今はハマニンニクやコウボウムギくらいしか目に付きませんが。
こちらもどなたかご一緒しませんか~?(笑)
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カンムリカイツブリまでいました。
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明日は雨予報。
明後日からはずっと雪。最高気温でも0℃くらいの予報。
土の上を歩けるのはホントに最後かな?
さすがに本格的な冬がやってきそうです。

2014.11.29 15:24

ラスト・ヤブ漕ぎ?

道のない森や山を歩こうとすると、どうしても草むらやササをかき分けて歩くことになります。
そんな行為を「ヤブを漕ぐ」なんて言って、
「ヤブ漕ぎが大変でさぁ~」
などと使います。


今年の夏の盛りの時期のこと。
ヒラフスキー場近くの森で怪しい飛び方をするハチクマがいる、ということで、近辺の森の中をひたすら歩きまわって営巣場所を探したことがあります。いわゆる、 “ヤブを漕ぎまくった” わけです。


↓ハチクマ
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ハチクマとは、ハチしか食べない猛禽類。クロスズメバチを好んで食べます。
それだけでも興味深いのですが、
巣をかける場所も、他のタカの仲間ほど森のカタチや樹種に依存せず、斜面の向きや森の斜度などもあまり一定の依存度がありません。
当のハチクマにとっては、一定の“きまり”のような好みがあるんでしょうが、それがどうにも読みにくく、掴みどころがない印象の鳥なのです。
気ままな場所で繁殖しちゃってる感もするくらいです。


繁殖時期も、ハチの巣の拡大期に合わせて他の鳥とは少しずれています。
ハチの活動が活発になる時期は他の鳥にとっては繁殖がひと段落するころなのですが、そんな時期に合わせるように春の渡りは遅い時期のゆっくりめ、ハチの活動が終盤になる秋にはさっさと繁殖を終えて早めに南へ渡ってしまいます。
つまり、観察できる時期が短いワケです。


そんな掴みどころのない、ひと癖ふた癖ある生態がワタシにはとても魅力的で、鳥の中でも一番好きな鳥のひとつです。


今年の夏、そんなハチクマがどんな環境で営巣するのか知りたくて、1時間以上ヤブ漕ぎをしながら歩きまわった結果・・・、ついに巣を見つけました。
しかし!その時まさに繁殖中。
親鳥は巣の上空を旋回しつつ、巣の産座にはヒナのような姿も・・・。
余計な刺激を与えて繁殖を放棄されたら大変です。
近づいて邪魔するワケにもいかず、無事にヒナが巣立つように祈りつつ、おおよその場所だけ覚えて帰ってきました。


ハチクマは今、南へ渡ってしまっています。
ということは、使っていた巣は当然空き家。


しかも、今年は雪がいまだ降り積もってません。
ということは、ヤブ漕ぎも楽ちん。
雪が積もっちゃったら、雪の重みで巣が変形したり、落ちたりします。
今がチャンス!


案の定、この時期ならヤブというヤブでもなく、超ラクチン。夏の苦労がウソのようです。
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これだけ鳥や植物を追いかけて歩き回っていても、
「間違いなく猛禽類の巣だ」
というものを見れるのは年に1~2回あるかないか。
しかも「間違いなくハチクマの巣」、となると、私はいまだ見たことがありません。


なんてことない場所の、
なんてことない森の中で、
なんてことない木に、
巣をかけてました(笑)


やるな、ハチクマ。


巣はさすがに猛禽類だけあって緻密な感じで組まれていますが、オオタカの巣ほどの緻密さ・壮大さは感じませんでした。それでも私にとってはお初モノ。
雪が遅い分、いいモノ見れました。
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2014.11.26 20:30

あと一週間?

いまだ雪降りの少ないニセコ。
おかげでかなり悪あがきさせてもらってます(笑)
あと一週間後には一気に雪がやってきそうな予報が出てます。
だけど今は・・・


落ち葉がたくさん積もってつまづいちゃうほどの森の中を歩いたり―
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海岸草原を行く。
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海鳥観察も。
クロガモが悠々と。
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スズガモもたむろしてます。冬ですね。
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海鳥か!?
と思ったら、サーファーでした。
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この寒い中歩き回っているワタシもどうかと思いますが、ワタシ的には海に入っているのはもっとどうかと思います(笑)
どんな世界にも好き者はいるわけで。

2014.11.22 16:33

足踏みしてます

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↑この写真は「今」ではありませんよ。
今年の4/20頃の写真。


今日のニセコは、まるでこの写真の時期のようなこれから春に向かっているようでした。
天気は雨模様なのですが日中は9℃程度あり、これから冬に向かっている寒さを感じません。


当然雪もまったく降らず、路肩の雪もだんだん減ってきているくらい。
今日オープン予定だったヒラフスキー場も延期を余儀なくされています。


かといってもさすがにもう、「いざ道南へ!」っていうのもしつこいし、かといって滑ることも出来ません。
中途半端な時期ですね。


ワタクシ、昨日あたりでやっと今シーズンの夏がひと段落。
ツアーや調査仕事の出張の野外仕事は二週間くらい前にひと段落していたのですが、なんだか内業がバタバタなのでした。


せっかく時間が自由になる頃には、何も出来ないという毎日。
こんな時はチマチマと写真整理や図鑑を眺めたり、の一日です。

2014.11.18 18:48

雪国脱出?!

今日も朝起きると寒い。
厳冬期だったらとっても暖かく感じるはずの気温ですが、身体が慣れていない分、動きが鈍いワタクシ。
雪も降ってます。
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家の前の道路はすっかり冬。
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だけど、この雪はニセコだけのはず・・・ということで、毎度ながらフィールドワークのため家を出る!


「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」
の逆。
「隣町に行くとそこには雪はなかった・・・」


読み通り、ニセコ周辺だけでした。


先週の課題(「リベンジ?」の回)を果たすべく、またはるばる南下すると、雪はかけらもなくすっかり晴れてます。
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さてさて、いつものように宝探し。
こんな時期に歩く人なんて誰もいない、というところをひとり歩き・・・・・・・結論から言うと・・・、
お目当てのモノには出会えませんでした。
まぁ、この時期になっても、青空のもと土の上を歩き、それなりに色々見れたので良しとしましょう。
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帰りがてら、亀田半島先端にある水無海浜温泉に寄ってみました。
とはいっても、見に行ってみただけで入浴はしてませんが。


ここは、海直結の温泉。
満潮時には水没したり、干潮時には熱すぎて入れなかったり、なかなかワイルドでワガママな温泉です。
20年近く前に一度行ったことあるのですが、その頃より何だか小ぎれいになった感じでした。
とはいっても、これですが↓
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ということで、現地3時間程度でまた3時間以上かけて雪国ニセコへ。
こんな一日なのでした。
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2014.11.16 16:24

プラスアルファ

数日前、「見えちゃう感動」という回で、顕微鏡を買っちゃった話しをしました。


今回はそれを使いやすいように、ひと工夫。


顕微鏡って、どうしても下を向いて見るもんだから、暗い!
自分自身で影を作っちゃう。


当然メーカーもそんなこと分かっているわけで、お金を多く払ってグレードの高い機種を選べばLED電球が内蔵されたものを買えます。


そんなことはこちらも分かっていたけど、自分で工夫した方が安上がり、ということで・・・。


ライブなどで演奏者が譜面を見るためのクリップライトを買ってみました。
800円程度で売ってます。


マジックテープで取り外し自由にすれば、本体ケースにも収納出来ます。
照明角度も自由自在で、両側から照らせば影はまったく出来ません。
思いのほか、バッチリです。
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さて、実際に見る時は、イネ科の花など、ちょ~ミニミニなわけで、そんな時はピンセットが必要です。
下の写真右は普通のピンセット。
だけど、片手で掴みながらもう片方の手のピンセットでいじる・・・という作業はかなりの器用さが求められ、軽くつまんでいると鼻息ひとつで飛んでいっちゃったりして、意外とイライラ度Max。
今回は逆作用ピンセットなるものを調達してみました(写真左)。
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これは逆の動作のピンセットなわけで、つまむと先が開き、離すと先が閉じたまま固定出来ます。
つまり対象物をいつまでも掴んだままでいられるわけ。
コレを発明した人はよっぽど鼻息が荒かったに違いない。
とっても便利です。


細かい作業のイライラ度がかなり軽減されますよ。


これらを本体ケースに一緒に収納するのですが、このまま入れたら顕微鏡に傷がついちゃう。
ちょうどいいケースのようなものないかな~、と思っていたら、かたわらに軍手が・・・。


中指をちょん切ったら、ちょうどいいサイズと収納具合でした。作業時間5秒。
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貧乏クサイのはまぁ、ご愛嬌ということで。

2014.11.15 14:35

やってきました

とうとう町にも雪が積もりました。
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「積もってくれました」
と言うのか、
「積もっちゃった・・・」
と言うのかは、冬への期待度と夏のやり残し具合、次第なのですが、ワタクシ相変わらず複雑です。


雪が積もれば、毎日のように滑ったり冬の森を歩いたり、楽しさはたくさんあるものですが、夏のように色々な場所で色々なモノを見て―、というワケにはなかなかいかないわけで。


まぁ、こうなったらワタシも冬モードに突入するか!と。
本日、札幌からニセコへ来る途中の峠・中山峠のスキー場はオープンしたようです。
ニセコひらふのスキー場は、来週の11/22(土)にオープン予定です。


と思いきや、天気予報を見ながら、
「来週中の道南なら、まだ何か見に行けるかな~?」
と画策しております。


2014.11.11 20:35

リベンジ?

今日もなかなかのいい天気。


今月~来月は、講義の準備やら個人的な勉強のため、机の上でコツコツやらなきゃいけないのですが・・・、やっぱり家を出ちゃいました。


緑を求めて車を走らせ、南下。
走っているうちにちょっと思いついたことがあり、気づくと函館を越えて、かれこれ片道200kmを越えてました。
思いつきで、やりすぎです(笑)

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去年の今頃のこと。
北海道内ではなかなかお目にかかれない植物を探しに行きました(っていつものことですが)。
そこで、お目当てのもの(らしきもの)を見つけたのですが、何せ見たことないし、識別も難しいヤツで、
「う~ん、これなのかな~??違うような気もするけど・・・」
と、なんとも歯切れの悪い状態。だけどそれ以上は分かる術もなく・・・。


そんな感じだったので、いつものように、
「保留保留!いつか分かる時がくるさ!」
としていました。


そうしたら今年、本州でそれをしっかり見ることが出来て頭スッキリ!見識眼もバッチリ!


ならば!
ということで、去年のヤツが一体何なのか、確認しに行ってきました。


すると、
やっぱり違ってました!(笑)


だけど、今年は一見して、
「これは◯◯ね~」
「こっちは◯◯ね~」
と、去年は見えてなかったものを認識しながら歩き、去年保留したヤツは・・・
「な~んだ、◯◯じゃないの」
と、あっけなく解決。


去年は、間違っているのか合っているのか、すら分からなかったのですが、これで少し “違いの分かるオトコ” に近づきました。


ということで、以下、今日出会ったモノたち。
地味すぎるので一部だけを抜粋(笑)


アスヒカズラ
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ヒメスギラン。ランといってもシダ。
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マンネンスギというだけあって、マンネン(満年?万年?)=一年中の間、杉の木のような立ち姿を見せるシダ。
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イワカガミというだけあって、鏡のようにテッカテカ。
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樹木にしろ、草花にしろ、葉っぱがなくても先週までの東北でさんざん見たものたちはキチンと把握できるワケで。我ながら。
こんな感覚はやっぱり嬉しいものですね。


実のあるフィールドワークでした。


次回は、
「今度こそは当初の目的の植物に出会いに宝探ししなきゃ!」
という新たな課題が生まれました(笑)
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2014.11.10 14:32

まだまだ

葉っぱがなくなり、肌寒い日が続いていますが、いまだ悪あがき中です。


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この日は、ニセコよりも暖かめの気候の室蘭方面へ。車で一時間半ほどの道のり。
当然、狙いの植物を見にフィールドワークです。


春にも何度か行っている場所なので、
春にあれだけ見れたモノが今時期では見れなくなっていたり、
この時期だからこそ意外なものが目についたり、
渡り途中の鳥たちがたくさんいたり・・・・・・、


何より、自分で、
「分かってる」
と思っていたものが、この時期になると意外と分からないもので・・・。
これはこれでいろんな気づきがあるものです。


狙いのモノのいくつかのうち、すべてを見られたわけではありませんが、この日は寒くもなく風もなく穏やかで・・・。
ウチの奥サマは、歩きながらウトウトしてました(笑)
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ニセコでは気分的にもうすっかり “冬に突入モード” になってきましたが、まだ、ちょっと遠征すれば見れるものもあります。
ガイドなんぞ、ベストのシーズンにはなかなか自由に動き回れないもの。
この時期にこそ歩きまわって、色々と探しまわることが意外と大事なんです。


まだまだですよー。

2014.11. 7 20:30

見えちゃう感動

どこかの冷蔵庫の謳い文句、「切れちゃう冷凍」的タイトルの本日。


肉眼ではなかなか見れないマクロの世界を覗くには、ルーペがあると便利です。
宝石鑑定などで使うアレです。
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雨に濡れたコケやシダ、ただの葉っぱや花でもルーペを通して見てみると、マクロの世界を手軽に体感でき、いつもと違った “目” で見ることが出来ます。


ワタシも、自分が野外で使う用とお客さま貸出用、家で使う用で計5~6個持ってます。
そんな “感動” のためにルーペを使うのもいいのですが、 “識別” するときにも大いに活躍します。
シダ植物やイネ科植物などのとても細かい部分を見ないと識別が出来ないものや、茎や葉や花のごく小さな部分の形状などを確認するためにも必要となります。


ツアーではそんな細かいところにこだわってお話ししたり観察してもらうことはほとんどないのですが、ワタシ個人としてはなくてはならない道具なのです。


ところが最近、調べるために図鑑とルーペを1時間もにらめっこしていると、だんだんと目が痛くなり、しまいに頭がガーンガーン・・・となることが多くなってきました。トシですかね~?


そんなワタシが、去年からずっと欲しかったもの ― 顕微鏡。


家でじっくり調べるときに、大きな拡大率で両目で観察できるのは魅力的です。
両目で見れれば疲れにくいですしね。


ただワタシにとっては、決してお手軽な値段のものでもないので、
「欲しいな~」
と思う頻度が一年にどのくらいあるのか、実感してから買おうと思ってました。


そこで今年。
必要性を感じることが何度もあって・・・・・・・・


先日とうとう買っちゃいました。


はっきりくっきり、超デカデカとこれでもか!と見えちゃいます。
しかも目にはほぼノンストレス。


今日は子供のように、意味もなく色々なものを超拡大で見て遊んでいます。


これでもう、
「見えないから識別できないなぁ~」
という言い訳は出来なくなりました。
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2014.11. 5 18:46

エンスト気味の3日

いつになくヘトヘトに疲れてしまった本州長期出張より帰ってきて、3日ほど経ちました。
写真やら野帳やら道具やら、やっと片付けが終了です。


出張中は、毎日道のない急斜面を歩きまわり、夜はいわゆる「現場宿」に泊まり、出張中の二週間は当然休みはなし。帰り道もフェリーに揺られながら夜を過ごしたわけで・・・。


ワタクシ、
「枕が変わると寝れないタチなのよね~」
などという、繊細なところはまったくないのですが、さすがに日々の疲れを回復するほどの熟睡は出来ていなかったようで、自宅に戻ると、これでもか!というほど爆睡。
気のおもむくまま寝てました。


だけど悲しいことに、若かりし頃の「寝ヂカラ」はもうなく、あまり寝すぎてしまうと、今度は夜になかなか寝付けなくなったり・・・。
そうなると結局、夜中遅くまでパソコン作業をしてから・・・そうして寝ると、また爆睡してしまって寝過ぎるわけで・・・。
まるで親に叱られるような子供の生活リズムですな(笑)悪循環の3日間でした。


まぁ、「歩く」仕事はひと段落なので、グデ~っとしててもいいか、と。
・・・
・・・
・・・
おっと、明日・明後日と学校の講義です。いかんいかん。

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2014.11. 3 16:07

南から北を知る

出張から戻ってきました。
今回は福島県会津あたりを歩きまわる日々。
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北海道では雪が降ったりしてすっかり葉っぱの落ちてしまった時期なのですが、福島まで南下するとずいぶんと暖かく感じるものです。
毎日、快適な気候でした。


気候が快適、とはいえ、いやいや疲れました~(笑)
というのも、どこも谷が深く、斜面が急!
いつものように道のないところばかりを歩いていたのですが、
「ここを登る(下る)の?!」
という場所ばかりです。
とくに奥会津と呼ばれるところは、雪食地形という多雪と雪崩に地形が削られた急斜面ばかり。
スゴイ斜面です。
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その分、北海道よりも、
沢の植物、
斜面の植物、
急斜面の植物、
尾根の植物、
・・・などといった植生の違いがとても顕著に現れるのが面白いところです。

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今まで何度か行っている青森あたりだと道南と共通するところもかなりあるのですが、ここまで南へ行くと、分かるものが数割・あとは初見のものばかり。
しかも今回歩いていたところは、
南北方向では東北と北関東との境い目、
東西方向では太平洋側と日本海側の境い目、
にあたり、さらに難しくも面白い地域です。


疲れていても夜の宿では、図鑑と格闘の毎日でした。


初めはなかなか特徴を掴めなかった、アブラチャン。
北海道にもあるオオバクロモジも同じ仲間。
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前回の投稿でも紹介した、切れ込まないカエデ、のひとつ。
ヒトツバカエデ。
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こちらは本州の山での美しい紅葉のひとつ。メグスリノキ。
写真がイマイチなのはお許しあれ。
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遅めの時期に咲く花だけど、間に合いませんでした。残念。
キバナアキギリ。
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尾根にたくさんありました。春に見てみたいものです。
イワウチワ。
北海道にもあるイワカガミと同じ仲間です。
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北海道に局所的にあるというキヨタキシダ。見てみたいと思っていたら、あっけなくありました。
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仕事の合間には、観光的にブラブラ歩くことも。北海道にはない風景ですね。
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鳥の写真はなかなか撮れませんでしたが、エナガやアオゲラ、キジやらヤマドリやら。
北海道では見られないものをキチンと押さえてきましたよ。


帰り道は仙台へ。仙台市博物館はたいそう立派でした。
ちょうど、樹木の絵画を集めた特別展をやっていたので、感性を磨く!(笑)
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およそ二週間の出張でしたが、分からなかったもの・調べたもの多数。
そのうち、分かるようになったもの少数。


だけどそんなふうに南の自然をしっかり見ようとしてみると、改めて北海道の自然が分かる、ということもあるもので。
たいそう勉強になりました。
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