2016.3.31 16:05

お願い

このたび一部料金体系を見直す必要があり、当ホームページの料金部分を更新しました。
料金の計算方法の変更と諸般の事情により、一部の改定となっています。


とはいえツアースタイル等はまったく変わりなく、今まで通り、ひとりひとりのお客様とコミュニケーションがとれる範囲で催行致します。すべてのツアーで、プライベートでのツアーのみの催行となります。
ツアーの中身についてはさらに質の高いツアーを提供できるよう、日々精進してまいります。


ご理解の上、何卒ご了承下さい。


なお、現時点ですでにご予約が確定しているお客様については、お申し込みの段階(旧)での料金で対応致します。


これからも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いします。


いつもは大晦日にだけ登場する「福助」。今回は特別にご登場願いました。
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2016.3.29 22:23

長閑な日和

数十分に一台くらいしか車が通らない道では、コクマルガラスも安心して横断してました。
今日も平和な一日で何よりです。

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2016.3.27 18:40

まだまだ

札幌も市街地では雪がほぼなくなり、本州では桜の便り。
そんな今時期は、ワタシに限らずニセコのガイド業全体がヒマになる季節です。
そりゃ~そうですよね。
桜の時期にもなれば、雪のイメージがなくなりますもんね。ゲレンデだって平日はガラガラです。


だけども、ニセコの山麓ではまだ1m以上の雪があり、スキー場上部では3m半ほどの残雪があります。
つい数日前にも雪が降ったくらいだし。


ワタシは、この4月・5月が一年の中で一番好きな季節です。
ここ10年ほどのニセコのスキー場は海外の人に大人気で混雑しますが、この時期になると、ワタシがニセコに来た頃の長閑な雰囲気を感じられます。


ゲレンデでは地元仲間とまったりと話しながら滑ったり、山に滑りに行ったり ――と思えば、雪の少ない地域に足を延ばして花や鳥探しをしたり、思いついたように仲間と釣りに行ったり。
なんでもできる季節です。


このブログの投稿でも、ここ数日はニセコの周辺地域の花やら鳥をご紹介していましたが、ニセコ自体はまだまだ雪の世界なんです。
しかも、これからの3週間くらいがスノーランブラーには一番楽しい季節。
今日も “ツアー場所の新規開拓” と称して、ニセコの森を歩きまわってました。
↓絶好のスノーランブラー日和。
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↓こちらは去年の4月20日のスノーランブラーツアー。
森の中で見つけた、マイゲレンデ。
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春の雪は板がズレやすいので、スノーランブラーでも手軽にターンが出来ちゃいます。
こんなチャレンジも楽し。
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当然気温は春なので、鳥の声を聞いたり観察したり、のんびりし放題。寒くありません。
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3月末~4月半ばのニセコの残雪期の森歩き、楽しいですよ~。
スキーだって、ゲレンデも山もとても良い時期ですんで。

2016.3.26 16:02

春の花チビ

ニセコから少し離れて雪の少ない地域に行っても、まだ花満開の様相には早い時期。
なので、無理やり探してみました。


カタクリのチビ(この個体は今年は開花しません)。
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今年に花を咲かせる蕾もありました。今年は雪が少なかった分、雪どけも早く、春植物は早そうです。
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アズマイチゲはもう少し。
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ニリンソウはやっと葉が出てきた程度。
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夏の花であるシャク(セリ科)。
森の中が明るい早春の時期に真っ先に芽吹いて葉を開き、光を稼ぐのですね。
夏の開花に向けての準備も始まっています。
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ワタシも色々と準備せねば。

2016.3.25 15:39

先日の鳥

「そういえば、去年の今時期にコクガンを見たな~」
と思って、ふらっと再訪。


今年もいました。コクガン。
国の天然記念物にも指定されている鳥です。
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近くにいたホオジロガモ。
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写真奥にいる白黒の鳥が、ホオジロガモのオスです。
じゃ、手前の鳥も、寄り添っているし頬の白斑が似ていて色が地味だから・・・・「ホオジロガモのメス?」と思いそうな写真。
ふふふ。
安易な思い込みはイケませんよ~(笑)スズガモのメスです。
隣り合った瞬間を狙って写真を撮ってみました。


こちらは意地悪なしで、マヒワのメス。マヒワもずいぶんと数が増えてきました。
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2016.3.24 19:41

少しずつ

ここ数日は空いた時間は滑っていることが多かったので、この日は植物の偵察。


二週間前には無理やり探して見つけたフクジュソウが満開です。
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まだ植物には早い時期なので目に付きやすい花はフクジュソウくらいなのですが、よ~く見れば少しずつ咲きだしています。コハコベ。
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キバナノアマナはまだほとんどが芽吹きの状態ですが、ニ輪だけ咲いていました。
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一輪だけのオオイヌノフグリ。
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葉はたくさんあったので探してみたら、少しだけ咲いてました。
フラサバソウ。
ずいぶんと色が濃い個体で、満開になればキレイそうです。
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普通は「咲いている」と言わないかもしれませんが、これも立派に咲いています。ヤマネコノメソウ。
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春めいているとはいえ、この日の最高気温は5℃程度。無理やり感満載の花探しでした。
ガイド的にはこの “無理やり感” が、見つける “目” を試しているようで楽しいのです。
あと一週間もすれば、普通に目につくくらいになるでしょうか。

2016.3.22 17:15

「雪の中の紫外線にご注意!」

3月も半ばを過ぎると豪雪地帯のニセコでも晴天率が上がり、太陽の光が降り注ぐ日が多くなります。
そんな時に注意しなければいけないのが、紫外線。


紫外線に注意といっても、お肌のケアではありません。
それはそれでシミやらシワやらの原因になるので、“日焼けにご注意” なのですが。
ちなみにウチの奥サマは、春になると銀行強盗のような出で立ちで滑っています。
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今回は雪目(ゆきめ)について。


雪目とは正確には雪眼炎といい、紫外線による角膜の炎症です。目のやけど(日焼け)のようなものですね。


快晴の日の車の運転って眩しいですよね。そんな時の、アスファルトの紫外線反射率は10%前後。
夏の砂浜もずいぶんと眩しいですが、それでも10%~25%程度と言われています。
それが雪面の上では80%にもなります!
そんな多くの紫外線が、アナタの黒目に降り注ぎます。
こればっかりは神の愛のごとく、老若男女、万民平等に降り注がれます。


眩しさを感じる度合いって人によって様々で、「ワタシ、眩しいのには弱いのよね~」という人はある意味で安心です。サングラスをかけないと目を開けてられないので。


怖いのは、あまり眩しさを感じないタイプの人。←ワタシはこれ
ワタシはかなり鈍いようで、快晴の雪の中でサングラスやゴーグルなしでいても、あまり「まぶしーっ!」と思いません。
若かりし頃なんて、「へっちゃらなオレってやるな!」ってなくらいのバカでした。


そんなバカで鈍い若者に、神は紫外線という罰を降り注いできたのです。


かつて山で働いていた20代の時のこと――。


働いていた場所は、標高2600m近くにある山小屋。雪は15mをゆうに超えるほど積もる一面の銀世界。
一般の人は4月半ば以降に入山できるようになるのですが、従業員はそれよりも数週間早く山に入り、除雪をし、水の確保、冬の間に壊れた所の修理など、小屋を開ける準備をします。
ほぼ毎日、一日中外仕事です。当然周りは一面の雪に覆われています・・・。


そんな中、若くて鈍いワタシはノーサングラス。
さらに、高標高の山では紫外線量が平地よりも多くなる、なんてことをバカな若者は知るよしもありません。


作業中は特別に何か違和感があるわけでもなく、眩しくて目も開けられないというわけでもなく(鈍いので)、フツーに作業してました。


がっ!


その日の夜、悲劇が起こりました。
(どうやら雪目の症状は、紫外線に晒されて6時間後以降に症状が出ることが多いようです。)
涙がボロボロと出てきて、ドロッとした目ヤニも出て、目玉の裏側あたり(?)が痛くて目が開けられません。
“剣山” にずっと目玉をチクチク刺されている感じ。


まぶたを閉じても、ずっと枕元にいる誰かがワタシの目玉を剣山でチクチクと刺してきます。
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とはいっても、ここは山奥。一般の人が入れない時期に入山しているので、下山もできずにひたすら我慢。
一晩中、チクチクチクチク・・・プスプスプス・・・・・・寝られません。
目ん玉が痛いんだから、もうどうしようもありません。目ん玉って、痛くなるんですね。


通常は、眼科で点眼麻酔薬をしてもらって痛みをやわらげ、抗菌薬、角膜保護薬の眼軟膏で治療をするらしいです。症状は翌日か長くても数日で治るとのこと(後から知ったのですが)。
ワタシは “ひたすら我慢” という荒療治で、次の日の夜にはやっと眠れるようになりました。


対処法としては、サングラスやゴーグルをすりゃいいだけです。いたって簡単。


春のスキーや森林散策では、眩しさを感じなくてもキチンと目を守りましょう。ホント、痛いですから。

2016.3.20 18:05

「コクマルガラス~声など」

この日はコクマルガラスはまだいるのか確認のため、前回出会った場所へ再訪。


前回見た場所にはいませんでしたが、周辺を探し回ったらやっぱりまだいました。
木に止まっている間は地上にいる時よりも警戒心が薄まるようで、ある程度まで近づいても気にしません。
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図鑑では「暗色型・淡色型・中間型、と羽色に変化がある」とあり、“羽色の個体変異” との見方が一般的ですが、「暗色型が幼鳥で、淡色型が成鳥」なんて説もあります。
変異なのか年齢なのか分かりませんが、同じ型でもよく見てみると色の変化が多様です。
いかにも白と黒の個体がいたり、白い部分のほとんどが灰色の個体がいたり、白い部分の一部だけが灰色がかっていたり、と多様で、特に後頸に顕著な違いが出るように感じます。
暗色型だって、よく見れば灰色がかった黒の個体もいるし。
何の違いなんでしょうね。


左は白、右は灰色。
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左から1羽目と4羽目の後頸は白ですが、3羽目の後頸は灰色がかってます。
しかも、左から2羽目と最右の見切れている個体はコクマルガラス暗色型ですが、最右の個体には後頸に首輪のような薄い灰色が入っています。
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トリミング画像。
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声も3パターンくらいはあるようです。
声のトーンは高めで、短めの声が多いようです。
ハシボソガラスのように濁った声も稀に出しますが、個体同士積極的に鳴き交わす時はこんな声でした。↓


さらに、もっと高い可愛らしい声も出していたのですが、どんな意味があるのでしょう?


滅多に見ることができない鳥のため、図鑑にも記述が少なくて分からないことがたくさん。
今日もまだいるのか確認に行ってみましたが、もういませんでした。すっかり移動してしまったようです。

2016.3.19 19:37

恋の季節

いつもよりもずいぶんと近付いてません?
カラスも恋の季節ですね。


『仲良き事は美しき哉』
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2016.3.18 16:55

ホシムクドリ

この日も用事を済ませたら、少しの時間でも鳥のチェックのために遠征。
ニセコエリアから離れて、車で1時間程度の場所です。


昨日までいなかった、コハクチョウとマガンが今日はいました。
昨晩渡ってきたのでしょうか。
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ムクドリも昨日までは2~3羽を見ただけなのに、今日はずいぶんとたくさんいました。
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渡りの初期の時期は鳥を探しに行ってもハズレることが多くて、その分、つまらない。
となると、わざわざ見に行く人はあまりいません。


だけども、
「渡りの初期の時期こそ、変わった鳥が出やすいんだよね~」
と淡い期待を持ち続け、もう何年もの間、3月に入ったばかりの早い時期から走り回るようにしてます。


今日もそんな期待を胸に、
「もうムクドリも来たんだな~。ホシムクドリなんていたりしてね~いたらスゴいけどね~。」
なんて独り言をブツブツ言いながら、ムクドリの群れを真面目に一羽一羽を見ていたら・・・・・・いました(笑)


ホシムクドリ。
「決めつけ・当て付け・分かったつもり」は、やっぱりダメですね。見てみるものです。


だけど、遠くてワタシのカメラでは限界。
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いざとなればトリミングできるように大きなサイズで撮ったので、ギリギリまでトリミングしてみました。
太陽光の角度によって、紫色が濃く見えたりします。構造色なんでしょうか。
奥にいるのは、Theムクドリ。
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背中と腹はバッチリと “星” です。
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北アメリカやニュージーランドなどでは移入種としての問題がある鳥なのですが、ロシアからヨーロッパ東部で繁殖し、地中海からインド・中央アジア・中国などで越冬するホシムクドリ。
その渡りの途中に出会っていると思うと、日常の中で感じられる壮大な出来事です。

2016.3.16 17:06

「コクマルガラス」

やっと出会えました、コクマルガラス。


コクマルガラスとは、カラスの仲間の中で最小のカラスで、ハト大くらいの大きさ。
図鑑では「迷鳥または稀な旅鳥」とされ、北海道では冬と春の渡りの時期にごく散発的に観察されます。


コクマルガラスには暗色型と淡色型という2タイプがいます。
暗色型はカラスらしい黒い身体に、耳羽の部分にだけうっすらと白い羽が混じります(黒い身体といっても、微妙に灰色がかっている部分もあります)。
足しげくフィールドワークをして注意深く観察していれば、数年に一度くらいは出会えるかな?というくらい。


一方、淡色型は白(灰)黒のツートンカラーで、こっちはなかなか出会えません。
カササギのことを “パンダガラス” と言っていることがありますが、コクマルガラス-淡色型がパンダガラスの本命なのです。


パターンとしては、ハシボソガラスの群れの中にミヤマガラスが数割程度の数で混じり、さらにそのミヤマガラスの群れに数羽程度の数で混じることが多いようです。
ミヤマガラスも渡りをするカラスなので時期限定でしか観察できませんが、渡りの時期に気にしていればそれなりにいます。とはいっても、どこにでもいるものではないので、まずはミヤマガラスを探すことから始まります。
(↓最右ハシボソガラス、左3羽ミヤマガラス、右から2番目コクマルガラス暗色型)
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(↓コクマルガラス淡色型)
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ワタシ自身、今までコクマルガラスは何回か見ているのですが、暗色型しか見たことありませんでした。ニセコでも暗色型を過去二回ほど確認しています。
今シーズンは初冬の渡りの時期からこの日まで、淡色型狙いでどれだけ走り回ったでしょう。


この日も車でゆっくりと走りながら良さそうな環境をチェックしていたら、何か違和感を感じるカラスの群れが飛んでいるのを発見!
降り立つまで双眼鏡で追い続け、車で移動。
80羽程度のカラスの群れの中に、ミヤマガラスが2~3割くらい。その中に6羽ほどのコクマルガラス(淡色型)がいました。暗色型も2~3羽いたようです。ずいぶんと大盤振る舞いです(笑)


それにしてもこのコクマルガラス、警戒心がとても強いです。他のカラスが逃げなくても、コクマルガラスだけはすぐに逃げちゃって、まったく近づかせてくれません。
身体が小さくて色が入っている分、天敵に狙われやすいのでしょうか。
双眼鏡で遠くから観察してから、証拠写真を撮るためにずいぶんと時間をかけて、やっと数枚撮れました。


いやいや、アタリが出るまで長かった。。。


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次回は、「コクマルガラス~声など」。

2016.3.15 16:09

決起!

分かる人は、すぐにピンとくるこの写真↓。
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そう、先日はいつもの植物調査員の人たちと飲み会でした。
春の決起集会は、このテントを借りて泊まりがけ。
夜通し、オジサンたちが植物ばなしを肴に飲んで語って…というなんとも楽しく、かつ奇妙な(?)飲み会です。


いつものように、
「今年は○○に行きたい」だの「○○を見たい」だの、「○○を探そう」だの、話しは尽きることなく夜は更けていくのでした。
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ニセコではまだまだ一面の雪で、これからが残雪の楽しい時期!・・・ですが、場所によってはフクジュソウも咲いて、植物のチビたちも土から顔を出しています。
鳥は活発に飛び回り、渡り途中の一風変わった鳥も観察されています。
ワタシも走り回る時期になってます。
※今日は、すっかりハズレでしたが(^_^;)

2016.3.13 14:33

衣替え

数日前まで、冬を感じさせる大雪でした。
特に風が強い、というわけではないのですが、一日中シンシンと降り続け……ツアーではこんな↓
この時期にこの雪…ある意味でラッキーなお客様です(笑)
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日本では古くから、雪が枝や葉に積もっている様子を「雪持ち」といい、樹木に積もった雪の情景を「雪帽子」なんて言います。


さらには、樹の枝や屋根から落ちる雪を「垂り(しずり)雪」なんても言います。
美しい日本の言葉ですね。


とはいえ、雪が止んで陽が差したりするとやっぱり春のようで、厳冬期のような気温ではありません。
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森の木々に積もった雪も、今週からの暖かさで衣替えとなりそうです。
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2016.3.11 16:28

フクジュソウ

数日前に “函館でフクジュソウが咲いた” との情報を聞いて、「もしかしたら…」と思って噴火湾周辺を走り回ってきました。


ニセコに比べると、噴火湾周辺はとても暖かくて雪が少ない地域。
とはいっても、さすがにまだ雪がありますね。まぁそれでもニセコでは数mの雪なので、それに比べれば土の上を歩けるだけスゴいことですが。

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この日の気温は1℃程度だったので、日陰は凍っています。超ー滑ります(笑)
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「さすがに早いか…」と思っていたら…蕾、発見!
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「もうひと息……」
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「ならば……」
もっと日当たりの良い環境を探したら…ありました。
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今年初の花。春ですね。
鳥も縄張り争いが始まっているようで、声もずいぶんと聞かれます。
この日はヤマガラがたいそう元気でした。
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アカゲラも樹液を飲んでます。
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「春だな~」と感じつつ、ニセコに戻ってきたら、
……
……
……
やっぱり冬でした。
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2016.3. 9 16:19

「カワガラス」

冬の川を観察しているとカワガラスを見ることがあります。


チョコレート色をしていて、ずんぐりむっくりな感じの丸い体型をした鳥。
川に点在する石から石へ飛びながら水辺に立ち、積極的に潜水をして水中を歩きつつ水生昆虫などを捕食しています。
川から離れて飛ぶことはほとんどなく、冬の白い風景の中ではよく目立つことから、見たことある方も多いのではないでしょうか。
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ダーウィンの『種の起源』では、「特殊に進化した水に潜るツグミ」として紹介されています。
かつては大型のミソサザイとしてミソサザイの仲間とされた説もあったようで、確かにパッと見はミソサザイを大きくしたような姿です。
しかし最近のDNA解析よる研究でも、ツグミに近い仲間のようです。
遺伝子解析などのない時代のダーウィンの観察が正しかったわけですね。


先日の地元博物館での仮剥製作成作業では、そんなカワガラスを作業してました。


作業をしていると……、
羽毛は空気を大きく溜め込むためか何層にもなっていて、皮までずいぶんと“厚み”があるように感じます。
また、他の鳥に比べて皮下脂肪がとても多くて処理がタイヘン。これは個体差なのか、時期的な問題なのか分かりませんが、水温による体温の低下には重要な役割がありそうです。


目にある瞬膜(まぶたのさらに下にある、ふたつめの薄い膜)は特に発達していて、水中メガネの役割を果たしています。瞬膜を閉じた瞬間のカワガラスはちょっと薄気味悪いくらい。
仮剥製作業としても、目の処理が少し面倒です……。
(↓瞬膜を閉じた瞬間のカワガラス)
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翼はいわゆる短腕扇翼。同じく水辺を生活圏にしているカワセミなどと同じです。
この翼の形が、水中での水の抵抗に適しているのでしょうか。収斂進化の例と言ってもいいのかもしれません。

収斂進化(しゅうれんしんか)とは・・・異なる別のグループの生物なのに、似たような生活や生態を持つために、似たような姿(形態的特徴)を持つこと。


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嘴(くちばし)先端は微妙にズレています。
こんなふうにズレているなんて、今までワタシ知りませんでした。
これは石にへばりついている水生昆虫を捕るのに適しているのでしょうか。
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足指にはイボのようなものがたくさんあり、タコのような吸盤状のものが点在しています。
これも、水流の中で水底を歩くための進化と言われています。
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様々な身体の形態が生活の仕方で変わる、ということを実感できます。
野外観察と図鑑や文献での知識、というのが知ることの基本ですが、こんなふうに実際に手にとって観察できる機会があると改めて勉強になりますね。

2016.3. 7 18:04

数字の現実

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日曜日の昨日は暖かい気温で、ニセコでも一日雨が降ったりするほどの天気でした。
そんな日こそチャンス!
昨日・今日とワタクシ、現実と真摯に向き合ってました・・・・・・確定申告です。


日頃、
「大儲けしちゃってるような自然ガイドなんて、良いツアーが出来ないものさ」
なんて強がりを言っていますが、この時ばかりは、そんな強がりもあっけなく打ち負かされるほどです。
恐るべし、数字の現実。
“経費” の額なら負けないのだけど。はっはっはっー。


とはいってもワタクシそんなことはすぐに忘れちゃうので、今年も変わることなく小さなツアーで皆さまをお待ちしております(^_^;)


大きな仕事が終わりました。

2016.3. 5 16:15

晴れの一日

今日は気持ちの良い晴れの一日。
朝は無風で快晴。放射冷却によって最低気温は、氷点下17℃ほど。
こういう時は・・・・・・・、

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樹霜と言うべきか、とにかく霧氷がキレイでした。
まぁ、名前なんぞどっちでも良くて、キレイな朝です。
太陽が高くなるにつれて消えてなくなっちゃう、儚い美しさですね。


※霧氷(むひょう)とは、“樹氷(じゅひょう)・粗氷(そひょう)・樹霜(じゅそう)” の総称で、氷点下の環境下において、過冷却または昇華により空気中の水蒸気が着氷する現象。


滑っていても、気持ちの良い一日。
ゲレンデを滑れば、地元の仲間たちに入れ替わり立ち替わりで出会い、立ち話。
日中は、ゲレンデで立ち話できるくらいの陽気です。
滑っている時間よりもお喋りしている時間の方が長いくらいの、春らしい一日でした。
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2016.3. 3 17:00

「野帳~その2」

ワタシの野帳はここ数年、これ。俗にいう、測量野帳。
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野帳についてはワタクシ、数年前に当ブログで語ってますので、詳しくはそちらをどうぞ。
2012/4/7 投稿 「野帳」(カテゴリ:野外道具)


この測量野帳、表紙も裏表紙もハリのある厚紙なので、立ったままでもとても書きやすいです。
ただ、紙なので当然雨に弱い。
ということで、今回は防水カバーを作りましょう。


使うものはクリアファイル。家にたくさん余ってました。
特に、ペラペラの薄いクリアファイルがあれば、なおよし。普通の厚さのモノでもなんとかなります。
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クリアファイルの左側(閉じてある方)を野帳の背表紙に当てて、野帳の上下と右側を大きめに切ります(ワタシは5cm近く大きめに切りました)。


切ったクリアファイルを広げたら、クリアファイルの折り目が野帳の背表紙の真ん中に来るようにあてて、あとは野帳のサイズでブックカバーの形に折るだけ。
本屋さんで文庫本を買った時に作ってくれる、あのブックカバーの折り方です。
分からない方は、こちら↓に分かりやすく紹介されています。
https://note.mu/mamolani/n/nef6e08430079


折る時は、まず指を使って仮で簡単に折り、サイズを再確認して問題なければ、ペンのキャップの側面などを使ってしっかりと本折りするとキレイに折れます。
↓写真をよ~く見ると、サイズを間違えて右側の折り目のところで5mmほど折り直してます(^_^;) ご愛嬌。
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あとは、いらなくなった去年分の手帳などからしおり用のヒモを外して、作ったブックカバーに付けておきましょう。
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最後にステッカーを貼って(笑)、測量野帳の防水化完了。
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作ったブックカバーの内側にオシャレな紙でも挟んで使えば、味気ない測量野帳の表紙を飾れる上、ブックカバーの折り目も隠せますね。
(ワタシはこのテキトーな感じが好きなので、シャレる気はありませんが)


まったく難しい作業でもないしタダですので、工夫してみてはいかが?

2016.3. 1 10:28

嵐の二日

今日から3月ですね。いつものように、トップページの写真を更新しておきました。


全国ニュースにもなるように、昨日・今日と嵐です。
昨日も今朝も、至る所で通行止めになってます。
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昨日の朝には、町内で20台近くもの車を巻き込んだ多重衝突事故まで!しかもウチのご近所。
ウチの近所一帯は、遮るものがまったくない一面のジャガイモ畑が広がっている上に、今時期は雪の壁が高くなっています。その上、年中、大暴風地帯。
なので、風が吹けばすぐに地吹雪となり、視界極悪の日もよくあります。怖いですね~。


昼前にはそんな猛地吹雪はおさまって視界が開けてきたので、様子を見に外に出ようと我が家の玄関の戸を開けたら……こんなでした↓。
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家の前の道は、右を見ても左を見ても背丈以上の吹き溜まりがあり、ウチ、閉じ込められています(笑)
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15時過ぎにやっと除雪車が来てくれて、やっと開通。動けるようになりました。
除雪屋さんもさぞかし大変でしょう。ご苦労さまです。
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そして今日もまた地吹雪。
夜中~朝にかけては家がきしむほどの猛吹雪。やっぱり、周りはなんも見えません。
昨日の事故もあるせいか、周りの道は今日も通行止めです。新聞もいまだ届かず。
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まぁ、雪が多い土地なんだから、こんな日もあります。
慌てず騒がず、静かに読書でもしましょう。

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