2015.10.31 17:33

寒くてもアツい?

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昨日・今日とまた寒い一日。


今朝、電話が鳴り、
「今日ニセコにいるんだけど、ツアーをしてくれませんかぁ~?」
と、リピーターのお客さまから。


「地味~で寒~い森ですけど(笑)、それでも良ければいいですよ~」


ということで、ツアーの日となりました。


実際歩き出してみても、咲いている花はなく、木もすっかり葉を落とし、地味で寒い森です。


とはいえ、この方、元々自然ガイドの方。
ワタシも普段は触れないようなモノを拾いつつ、共有しずらいマニアックな見方も含めて、あーだこーだ話しながらあっという間のツアーでした。
ワタシにとっても新発見もあり、アツいツアーでした。


相変わらず、お客さんと共に撮った写真は分かりにくいものばかりです(笑)
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2015.10.29 16:05

何もなくても

ニセコ周辺ではすっかり葉っぱも落ちて、初冬の雰囲気です。
風が強い日ともなれば、すごく寒いし。
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久しぶりにニセコ周辺をウロチョロしてました。
昔ガイドになりたての頃、花も鳥も寂しいこの時期は「見るものが何もなくて・・・」などと思っていましたが、今はあまり気にしてません。


“ササリンドウ” がたくさんありました。(ちなみに正確には、「ササに絡まったツルリンドウ」です)
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こちらはフデリンドウ(←これはキチンと、フデリンドウが正式名です)
もう来春分の葉っぱが出ています。
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コガモ
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マユミ
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ずいぶんと元気なトラノオシダ
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最近、ワタシ的に色々と問題にしている、エゾフユノハナワラビ。
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そんなことしてたら、春に見たナガハシスミレの葉っぱって今はどうだろ?なんて思い、咲いていた場所へ。
(↓春のナガハシスミレ)
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ナガハシスミレの葉は、光沢があって先が少し尖り気味、と思っていたけど、意外とそうでもない葉っぱもたくさんあって・・・やっぱりこの時期に葉だけでキチンと見るのはムズカシイ・・・。
これってタチツボスミレかいな?と思う感じでした。
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ある意味で、ガイド的にはこの時期が勉強になります。

2015.10.28  8:32

秋季山行会

今日は珍しく、朝の更新。昨日は夜遅くまで飲んでいたので。
というのは、ニセコ羊蹄山岳会の秋季山行会&納会でした。


秋季といっても、すでに山は雪。
メンバーはそれぞれ真冬になれば山を歩きまわる毎日なのですが、この時期の雪が一番中途半端な量。あまり歩かない時期です。
ということで、そんな時期に、あまり行かない山へ。


晩秋の登山道。
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意外と暖かめな日だったので、お喋りしながらゆる~い雰囲気の快適な登山。
山岳会といっても、ガツガツしてません(笑)
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山頂から羊蹄山を望む
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だけど山頂は強風の中。寒い・・・。
各自写真をさっさと撮って、早々に下山です。
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山岳会の活動ですので、技術・知識の交流も図ります。
前回は、搬送訓練。今回は、使い古した熊スプレーの試射。
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熊スプレーは「超・激・刺激物!」
好奇心旺盛な面々は、スプレー缶についた液の匂いを嗅いだり、触ってみたり・・・。
その後、数名にヒリヒリ事件が起こりましたが・・・まぁ詳しく書けませんので。。。


さらに夜は、活動内容について・地域観光について・・・深い話もしつつ、楽しい飲み会。
ガイド同士もコミュニケーションが大事なのです。

2015.10.26 17:45

帰ってきたら

ニセコに帰ってきました。


今回も充実の遠征。
調べて悩んだ分だけ、ワタシも少しは見れるようになったでしょうか。


写真は相変わらずの1000枚超え。
整理と見直しだけでどれだけかかるんだろう・・・。
しばらく時間があるので、ボチボチやっていきます。


紅葉真っ盛りから終盤にかけて東北の森を歩きまわり、北海道に戻ったら雪でした。
さむー。




相変わらず、急斜面ばかりの森でした。
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紅葉がキレイ
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紅葉を彩る、メグスリノキ。
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沢も美しく
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ポカポカだったのに・・・
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帰ってきたら、雪でした・・・
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2015.10.23 17:20

秋深し

まだ東北にいます。
だいぶこちらの自然にも慣れてきて、夜に図鑑と格闘する時間が少し減ってきました。
かれこれ10日以上こちらにいるので、次第に秋が深まっていくのを感じる毎日です。


仕事の進み具合は順調で、今月中にはニセコに帰れそうです。

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2015.10.18 19:15

中間報告

仕事で本州に来て、一週間です。
仙台から新潟で数日滞在、今は福島県南会津を歩きまわってます。


ニセコを出発した次の日にニセコでも初雪が降ったようですが、東北といえどもやっぱりこっちは暖かく、上手く寒さから逃げてきたようです(笑)
こちらの季節感は、ニセコより二週間以上は逆戻りしている感じがするので、秋を二度楽しんでる気分です。


しかも、分からない植物も多数。
本州の人にとっては当たり前のモノでも北海道人にとってはレアなモノばかりで・・・というよりも、そもそも自生していないモノもたくさんあるわけで、毎晩宿に帰ったらひたすら調べる日々です。
調べ続けているとアタマが痛くなるくらいの時もありますが、こうして毎日調べていると次の日にはさらに見えるようになっていくわけで―、これもまた楽しいですね。


とまぁ、こんな感じであと一週間。
明日からはさらに山奥に移動します。




見事な柱状節理。
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本州はホント谷や沢が深いです。そんな沢も楽しいポイント。仕事終了後に勉強会。
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ついこの前に北海道で探しに行った、キッコウハグマ。ありました(笑)
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こちらは北海道には分布していません。クルマバハグマ。
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仕事ついでに野趣あふれる露天風呂へ。
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紅葉です。コハウチワカエデ。
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そもそもの森のカタチが北海道とは違います。
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道端でオジサンふたりが、「オォォーーー!!あったぁ!!」などと大騒ぎ。
通りかかった人に、「何かあるんですか~?」などと質問されちゃって、すっかり不審者です。
地味モノすぎて、普通は気にしません。
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地味ですね~
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道端もキレイです。
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2015.10.15 23:05

「温かい幸せ」

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ずいぶん前から、“山専(やません)ボトル” なるものが山ヤの間で重宝がられています。
“山専” とは、“山専用” の略。
いまさら説明の必要もない方もいるかと思いますが、改めてご紹介。


要はこれ、サーモスと一般的に言われている魔法瓶です。ワタシにはテルモスという呼び名の方が馴染んでますが。
(車内などでも飲めるような、ボトルに直接口を付けて飲むようなタイプのモノではありませんよ。)


ワタシもテルモス自体はすでに2本を所持し愛用しているので、今まであえてこの山専ボトルを買うことはありませんでした。
しかし最近、この山専ボトルが新しくモデルチェンジをしたようなので、これを機会に買ってみました。


想像以上に、いいですよ。
山専用というだけあって、野外でも抜群の保温力。この保温力をウリにするだけあります。
朝に熱湯を注いでおけば、そのお湯でお昼にカップラーメンが作れるくらいアツアツです。
さらに夕方になっても、飲む分にはまだアツアツです。
これなら個人で日帰り登山に行く程度であれば、ストーブを使ってお湯を沸かす必要がなくなりますね。
荷物の軽量化にもつながります。


(ただ、ワタシ、個人的には「ストーブでお湯を沸かす」という行為や時間自体が好きなタイプなので、そういう人はあまり「効率化・軽量化」など気にせず、そういう楽しみ方をしましょう(笑))


新型モデルは二重キャップとなっていて、登山での気圧の上下のために蓋が開きにくくなることが少なくなりました。
外蓋のコップは少し小さめですが、サッと飲むには良いサイズ感で、熱くなることなく口当たり良く飲むことが出来ます。
また、ボトル外面のシリコンは多少の傷防止と滑り止めとして機能します。
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入れたお湯が出来るだけ冷めないためには、
「まず熱湯を軽く注いでから蓋を閉めて振り、ボトル内部をしっかり温める」
「そのお湯を捨ててから、新たに熱湯を注ぐ」
と、よりアツアツなお湯が保てます。


また、「熱湯は出来るだけ満タンに入れる」方が、冷めにくくなるかと思います。
(湯の入れすぎ・蓋の緩みなどには十分気をつけて下さいね)


容量は、500mlと900ml。
サイズ感が分かりやすいように、500mlのペットボトルと並べてみました。
ちなみにこのボトル、当方のステッカーがぴったり似合うサイズとなっております。
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ボトル自体の重さは、500ml=280g、900ml=390g。
さすがに900mlの方は、少々デカく・重く感じます。日帰りの個人山行なら500mlでも十分かと思います。


普通の魔法瓶よりかは多少割高ですが、この保温力は魅力的ですよ。
「ストーブを持っていっていないのに、お昼にカップラーメン。」
寒い日は、コレ幸せです。

2015.10.11 14:09

10月下旬まで

ご報告です。
明日から今月いっぱいまで、東北へ行ってきます。あっ、仕事ですよー。
今回は南会津から新潟あたりで、明日の船でひとまず仙台へ向かいます。


グリーンシーズンのツアーも先日でひと段落、“北海道分の” 調査仕事も終了し、残すは、この大仕事だけとなりました。
日中は東北の野山を歩きまわってますが、いつもどおり、問い合わせメールなどの対応は出来ますので遠慮なくどうぞ。


となると、北海道の秋の動植物を見るためのフィールドワークがしばらく出来ないわけで、北海道の「今」を見るため、先日無理やり道南へフィールドワークに行ってました。
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春に葉だけは確認していましたが、なかなか花の時期に行くことが出来ずに3年越し。
ずっと「いつか見たいな~」と思っていたもの。キッコウハグマ。
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道内では自生地が少ない上に開放花をなかなか付けないので、「自生している場所で」、「花が咲いているタイミング」で、「開放花を付けているものを」、探さないといけません。


実際に見てみると思ったよりも小さな花で、確かに閉鎖花ばかり。
開放花は全個体の一割にも満たない数しかありませんでした。
しかもその開放花をよ~く見てみると、ひとつの花と思いきや、3個の小花からひとつの頭花が出来ています。
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自家受粉ばかりの繁殖ということは、生育地としては北海道はあまり適してないのでしょうか?そんな中でも、どんな環境が “適した生育地” なのでしょうか?
そんなところを「みる」楽しさもありますね。


花のタイミングもほぼバッチリで、無理やり500km近くの道のりを走り回っただけありました(笑)
これでひとつ心残りをなくして、いざ出発!
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2015.10. 9 16:04

暴風爆風

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いや~今回の低気圧はスゴかったです。普段と違うレベルの風が吹き荒れました。


ワタシは学校での講義だったので、札幌出張の日。
朝に学校へ向かう道中から、道路に倒木が倒れているくらいの大荒れの天気でした。


昨日の講義は当初、
「秋の動植物を見るために、野外実習を」
という予定でしたが、当然それどころでない風なので室内講義に変更し、その後、次第にひどくなる暴風雨のためにJRも運休が始まり、すべて休講となりました。


さて、そんな荒れ模様の中、通行止めの道路を迂回してやっとニセコに帰ってきたと思ったら、ウチにも被害が!


物置が倒れていました・・・。
今まで冬の暴風雪でも倒れたことがないのに・・・・・・。


人的被害はなかったし、車もちょうど停めていないタイミングだったので、とりあえず “良し”と考えるしかありませんね。


ニセコでも、大きな倒木が道を塞いでいたり、農家さんのビニールハウスや倉庫が壊されたり・・・向かいの農家さんの大きなハウスも破られています。
明日は天気が一時的に回復するようなので、至る所で復旧作業です。
ワタシも明日以降の予定が大きく狂いましたが、とりあえず “良し”と考えるしかありません(再び)。


まずは、中身を取り出せない状態のこの物置、どうやって元に戻そうか。
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2015.10. 6 17:37

秋いろいろ

今日までどっぷり秋ツアーでした。


今年だけで3度目の本州からのお客さま。
しかも毎回、2~4日連続のツアーなので、ニセコだけでなく周辺の自然もかなりじっくりと回れます。


さて今回は・・・「秋いろいろ」がテーマ。
川の秋。
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里の秋。
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山の秋。
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体力的に山歩きは半ば諦めかけているようだったのですが、
天気の良い日と登山道のコンディションを選んで―、
ルートと時間を検討して行けるところまで―、
ということで無理をしない程度に山歩き。
結局、最高の秋晴れのもと、キチンと山岳風景を楽しんで、亜高山植生までキチンと観察してました。
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こちらのお客さま、ありがたいことに当方のブログをいつもチェックしてくれているようで、牧場に咲くイヌタデが赤く染まっているのを見て、「マキバサンゴね~」と。(何の話しか分からない方は・・・9/29ブログ


・・・恐縮です(笑)
また新たな花を発見しました(?!)
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2015.10. 4 18:58

研修会

ガイド仕事はたいてい夏が一番忙しいものです。
10月にもなるとそんな忙しさも多少落ち着いてくるもので、そうなるとガイド自身の研修・勉強の季節でもあります。


今日は、近隣のガイドさんたちと一緒に歩きながら、研修会のお手伝いでした。


経験を積んでちょっと分かってくると、「あ~○○ね」と一瞥(いちべつ)して流してしまう植物たち。
それって「分かったつもり」なだけで、キチンと観察していなければ意外と「分かっていない」ものなのです。
ワタシもそんな反省をすること日々多数・・・。
そんな動植物を改めてキチンと観察します。


ということで、
話して伝えるためには、個々を識別出来ることがとても大事。(それを話すかどうかは置いておいて)
そのためには、観察すべきところをキチンと観察しよう!コレ大事。
だけど、それをどう伝えるかはもっと大事。
それについて考え合うことは、さらにとっても大事なのです。


そんな充実した楽しい研修会でした。
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2015.10. 2 18:59

荒れ模様

台風並の低気圧が北海道の北にあり、道内は昨晩から大荒れです。
今回は、雨よりも風による荒れ模様となっています。


こんな天気の森の中は、たとえ晴れていても、木が倒れてきたり折れた枝が落ちてきたりと、とても危険。
雨が降っていないからって、油断してはいけません!
“危険度合い” で言ったら、雨の方が全然マシなくらい。
落ちてきた枝の直撃など受けたら、ひとたまりもありませんし・・・。
あまり報道されませんが、実際にはこんな野外事故も起きているのです。


ということで、荒れる前に調査仕事を終わらせ、荒れた天気の中、ゆっくり帰ってきました。


大雪山は、この天気ですっかり雪が積もっています。
当トップページも、去年のニセコ初雪写真に変えてみました。
もうそんな季節・・・。


だけど調べてみたら、去年のワタクシ、グリーンシーズン最後のフィールドワークは11/30。あと2ヶ月あります。
まだまだ歩き回りますよぉ!!
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