2015.5.31 16:57

早朝鳥見

2015-05-31%207-41-03.jpg

先日、道内のお馴染みさんから、
「鳥見の会やってもらえます~?」
とご連絡。


もちろんOKしたところ、
「宿を取って前日入りするので何時でもいいんで、朝イチでもいいですか?一番鳥の声がする時間に」
とのこと。
ありがとうございます~。


ならば!
話し合いの結果、何と!4:15スタート!
夜明け直後が一番さえずりが活発なんです。


だけどそんな日に限って・・・雨。
雨雲の動きを見て、結局6時スタートとなっちゃいました。残念!(というか、6時スタートのツアーというのも通常は十分早いのですが)


鳥がよくさえずる時間は、日の出直後~7時くらいまでがイチバン。
9時にもなればかなり落ち着いてきます(それでも鳴いてますが)。
天気はというと、雨はあまり関係ありません(どしゃ降りでない限り)。
どちらかと言うと、風が吹いている方がさえずりが少なくなります。


そんな私の考えから、風のあたりにくい森へ。雨は気にしない!


雨が降り続く中でしたが、到着してみるとやっぱりピーチクパーチク鳴いてます。
雨具を着て開き直っちゃえば、多少の雨なんぞ気になりません(たぶん)。


さえずりの聞き分けのコツを知りながら耳を傾け、
姿が見えるときは肉眼と双眼鏡での観察ポイントを知り、
鳥の声も姿も少ないタイミングになれば足元を植物を観察し―、
しっとりとした雨の中の、楽しい朝イチ観察会でした。
2015-05-31%206-49-28.jpg

2015.5.30 16:45

持ち帰り癖

昨日・今日と、珍しくあまり出歩いていません。
溜まっている写真などの整理を早く終わらせないと、これからの時期はどんどん増えていくので大変なことになります。
そうなってから泣いている自分が容易に想像できます。

なので今日は、持ち帰った葉っぱと鳥の羽の整理。


どうやらワタクシ、野外から色々と持ち帰る習性があるらしく、
「掃除に邪魔!」
と、奥サマによく叱られてます。


そんな拾い集めたものを、改めて図鑑片手に調べながらの整理なのです。
2015-05-30%209-44-05.jpg


今回の調査中に、鳥の羽を発見しました。
猛禽類に襲われたのでしょう。解体されて羽だけが散らばっていました。
どうやらヤマドリ。
2015-05-30%2010-51-22.jpg


ヤマドリは北海道にはいない鳥ですが、調査中に何度かマシンガンのような “母衣(ほろ)打ち” の音は聞いていて、存在は意識してました。
ヤマドリ母衣打ちの音


本州では、ヤマドリはクマタカのような大型猛禽類の大事なエサとなっている鳥です。
そんな自然の営みを想像しながらも、いそいそと拾い集めてきました。


そして今日は、その羽を家の洗面所でコソコソと洗って、乾燥・整理の一日です。


↓美しく長い尾羽ですね。
ネット上で売られていたりするくらいです。もちろん売るつもりではありませんが(笑)
2015-05-30%2011-02-28.jpg


ちなみにこのヤマドリの尾羽は、長く垂れ下がることから昔から “秋の夜長” に例えられ、
「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む」(柿本人麻呂)
などと読まれています。


そんな風流な羽ですが・・・、さて問題は80cm近くある尾羽を含めて、どう整理するか。
どうせなら “ついでに” ということで、家で余っていた板にホームセンターで材料を買い足し、ケースを作ってみました。合計1000円程度でちゃちゃっと完成。
展示ケースみたいで、なんだか博物館のよう。
150530.jpg


出来上がってからふと気付いたのですが、
こんなデカイもの、どこに置くんだろう・・・。

2015.5.29 20:35

ケヤキ

ワタクシ、巨木好きです。
今まで、公開・管理されている巨木から、誰も行かない森の奥の巨木まで、たくさん見てきました。


だけど今回の出張で見た巨木はピカイチ!
ケヤキの巨木です。
2015-05-18%2013-45-09.jpg


巨木の写真を撮るといつも思うのですが、イマイチ大きさ・迫力が伝わりませんよね。
人を一緒に写す、とか、カラスが止まっている、とかしないと大きさが分かりません。


とりあえず、長靴を置いてみました(笑)
2015-05-18%2013-19-24.jpg


幹周りが12mほど、ということは直径4m近く。六畳間の長辺よりも大きいくらい。
樹齢は1000年ほど。
全国を見渡せばこれ以上の太さや樹齢の樹はありますが、この樹はなんといっても・・・
・落葉樹の上、株立ちではなく一本立ちであること
・近寄れないように、柵などでぐるっと管理されていないこと
・幹や枝に傷がなく、ほとんどの枝に大量の葉っぱを付けているほど生命力が旺盛なこと
・特に人が訪れる観光地ってわけでもない民家の玄関先にあり、静かなこと
・何より、素晴らしい樹姿であること


単純に樹齢や太さだけではナイのです。
なかなか、こんなふうに揃った巨木はありません。


巨木といっても、詰めかける観光客からのインパクトから守るために柵を設けたり、治療をしたり枝を支えたりして何とか生きながらえているものも多くあります。
その点、ホントに素晴らしい生命力溢れる樹でした。


どうやらこの樹は、八幡太郎義家が一宿一飯の恩義としてこの家先に植えたそうです。
八幡太郎というと、“前九年・後三年の役” の時代に活躍した、清和源氏の祖。
その後の多くの武将からも英雄視された人物です。


歴史の重さも違いますね。
いたく感動しました。
2015-05-18%2013-23-29.jpg

2015.5.28 18:34

格闘!

2015-05-22%2014-47-37.jpg


今日は講義の日だったので、朝イチに家を出て学生達と外を歩いて、夕方前に帰宅。


それからかれこれ3時間ほど、PCと格闘しています。
そう・・・写真と野帳の整理。


本州から帰ってきてまだ一週間と経っていないのに、すでにこの数日分で数百枚の写真が追加されています。


写真があまりに多い上に分かりにくい写真が多いので、後で欲しい写真を探すことがとても大変。
となると、すぐに検索が出来るよう、ひと手間かける必要があります。


これがホント手間。
だけどこれをしていたお陰でずいぶんと助かったことも多く、やっぱり必要。
溜めちゃったらもう、おしまいです。


やるしかない!
(もう、ゲロ吐きそうです・・・。)

2015.5.27 18:08

ランラン♪

せっかく本州で南の植物をたくさん見てきたので、今日は道南へ遠征。


時期的にはOKなハズなのに、本州ではランが一度も見れませんでした。
なんででしょ?盗掘の憂き目にでも会っているのでしょうか?
分かラン・・・(おやじギャグ)
ということで、道南でラン探し。


今年は花の開花が早いということもあり、お目当てには遅いかな~とも思いつつ、
「まぁハズレ覚悟でいいでしょ、いつものこと。」
と、車を走らせること片道2時間半ほど。


早速歩き出すと・・・シダがもうすっかり展葉しています。早いですね。
たのしぃ~。
2015-05-27%209-58-18.jpg


まずは、ノビネチドリ。
2015-05-27%2010-11-30.jpg


おっと、コケイラン。
2015-05-27%2011-01-47.jpg


おっ、ユウシュンラン。
2015-05-27%2011-32-33.jpg


おおっ、サルメンエビネ。
2015-05-27%2010-01-11.jpg


おおおっ、イチヨウラン。
2015-05-27%209-48-27.jpg


おお~っ、スズムシソウ。
2015-05-27%2010-20-13.jpg


おお~~っ、コアツモリソウ。
2015-05-27%209-44-41.jpg


満足です。


ヤマシャクヤクは惜しい!
2015-05-27%2010-35-10.jpg


秋に咲く花、キッコウハグマ。見てみたいものです。
2015-05-27%2010-05-00.jpg


コップブラシもたくさんありました。ウワミズザクラ。
2015-05-27%2013-12-09.jpg


珍しくアタリです。

2015.5.26 19:00

分かりにくい・・・

昨日・今日と、ニセコ町内で植物を見てました。あっ、仕事ですよ。


帰ってから写真を見てみると、まぁ、一般的に分かりにくい写真ばかりです。
何を撮ろうとしたのかは本人にしか分からない写真ばかりで、なかには、本人すら分からないものもあります(笑)


2015-05-26%2013-59-51.jpg

2015-05-26%209-03-05.jpg

2015-05-25%2015-20-17.jpg

2015-05-25%2010-28-04.jpg


先日までの本州出張写真、こんな調子の写真ばかりを1000枚以上整理するって、拷問のよう・・・。記憶が薄まっちゃったらもう、手に負えませんから。

2015.5.24 19:02

大人の遠足

2015-05-24%2013-41-43.jpg

昨年までワタシが代表を務めさせて頂いていた、「ニセコネイチャーガイドネット」。
自然ガイド同士の繋がりとコミュニケーションを主たる目的に活動しつつ、一般の方々に対しても観察会を実施してきましたが、今年でひと区切りをつけて活動を終了としました。


その最後の活動として本日、参加費・経費の一切かからない “大人の遠足” を企画。ニセコから二時間ほどかけて、登別まで遠征です。


日頃ガイドとして活動している面々にとっては、まったくガイドスイッチを入れずに “素” で楽しむためにも、全員が行ったことのない場所に行き、誰が案内するわけでもなく、行き当たりばったりのフィールドワークをしよう!という計画です。
目的地だけ決めて、あとはどこからどう歩いていいのか誰も知らない・・・といったノープラン。通常のガイドツアーだったらあり得ません(笑)


参加してくれている一般参加の方々も、そんな勝手を知った上で許してくれる方々なので、もーユルユルな散策です。だから(?)、大人の遠足。


誰が案内するわけでもないし、ルートなんぞ誰もよく分からんので、何となく・・・な感じでプラプラと思い思いに歩いてます。
だけどもこれだけガイドが集まって歩けば、あーだーこーだと見るものは尽きません。
2015-05-24%2010-25-33.jpg


超ー気持ちのいい湖畔で、昼食。
2015-05-24%2012-32-20.jpg


2015-05-24%2012-34-47.jpg


鳥やら植物やらキノコやら・・・誰が解説するわけでもなく、話題はあっちこっちへ。
2015-05-24%2013-09-29.jpg


合計5時間弱の森歩きでしたが、ワタシもなんも気にすることなく、純粋に自然をみながら会話を楽しんで―充実の遠足でした。

2015.5.23 17:27

帰ってきました

2015-05-23%207-51-38.jpg

10日間ほどの本州出張から、今日の午後に帰ってきました。
ただいま、洗濯やら道具の片付けやらにバタバタしてます。


今回も新たな知見や経験がたくさん出来て、しかもそれが “仕事” で行かせてもらえるなんて有り難いことです。
今回の遠征で新たに見れた植物は数十種。
写真は1000枚を越えています。野帳も数ページ分はあるし・・・。


整理が終わるのはいつになるだろう。
アタマの整理が出来るのはもっと先になりそう。


とりあえず、沢を歩くとたくさんあったラショウモンカズラを。
2015-05-18%2016-20-18.jpg

2015.5.16 21:46

夜学

毎日歩き回ってますよー。生きてます。


今回はパソコンを持って来ていなくてタブレットのみなので、写真をアップしづらく・・・、
さらにはネット環境も不安定なので、すっかり更新できずにいます。
スミマセン。


福島県会津の奥の方にいます。
完全アウェイな場所でもあり、毎日、植物と図鑑との格闘です。
調べているうちに結局分からず、力尽きて眠りにつく毎日。
あと一週間ほどです。

IMG_20150516_211957.jpg


北海道ではなかなか出会えない、マキノスミレ。
嬉しい出会いもたくさんです。

IMG_20150516_28697.jpg

2015.5.12 19:54

しばらく遠征

明日の夜の船で、10日間ほど本州行きです。
いつものように植物調査のお手伝い。
ただいまやっと、明日からの準備が終わりました。


去年も行ったあたりの森の中を歩きまわってます。


2月からほぼ毎日のように更新していたこのブログも、さすがに毎日ってワケにはいかなそうです。
それでも出来るだけ2~3日程度では更新するようにしますんで、よろしくお付き合い下さいマセ。
2015-05-12%2015-51-21.jpg

2015.5.11 20:51

夫婦山

羊蹄山(1898m)はアイヌ語でマチネシリ=女山。
近くにある、尻別岳(1107m)はアイヌ語でピンネシリ=男山。
羊蹄山と尻別岳で夫婦(めおと)山です。


学校からの帰り道、そんなご夫婦が夕日バックにキレイに並んでおりました(右手が羊蹄山)。
この場所から見ると両方共大きく見えますが、羊蹄山の方が標高が700m以上も高く、裾野も遥かに広い山です。
どの世界も、女性の方が大きく、存在感があり、カッコイイものです。
150511.jpg

2015.5.10 18:30

フリーの日

今日は(も)、フリーの日。
先日予告したとおり、明日から月末まで出っぱなしとなってしまうので、“今” の季節感のチェックのために今日もフラフラと走り回ってました。


森の中は、オオルリやらセンダイムシクイやらクロツグミやら全開です。
なんだか今年は、キビタキの声が全開になりません。もうちょっとしたら、なのかな?
花はお馴染みさんに加え、こんな感じ↓。


セントウソウは山ほど咲いています。
ミニミニの花なので、撮影はやっぱり苦手。
2015-05-10%209-51-19.jpg


女王様サクラスミレが咲き出しました。まだこれから、といった感じ。
2015-05-10%2012-10-09.jpg


イソスミレも。
2015-05-10%2012-39-40.jpg


チゴユリもちょっとだけ。
2015-05-10%2014-10-51.jpg


Theスミレもいます。
2015-05-10%2014-28-46.jpg


個人的にはこんな花もいい。スズメノヤリ。
2015-05-10%2014-32-55.jpg


色んな場所を渡り歩いていたら、なんだか見覚えのある車が・・・。
日頃一緒に歩いている植物調査員の人と偶然の出会いでした。
時間のあるタイミングと、行く場所が似ていて笑っちゃう。

2015.5. 9 19:44

5月のツアー対応について

前回「仕事テトリス実施中・・・」などと書きましたが、ありがたいことに、ハマってしまいました。


来週11日から講義やら町の事業のお仕事やらを済ましたら、そのまま東北に出張となります(5/13~5/23まで)。
その後もまた観察会やら講義やら調査仕事やらで、何だかんだと今月は29日~31日の3日間しか空きがない状態です。


ツアーのお問い合わせなどはいつでも大歓迎なのですが、今月については上記の3日間しか対応が出来ない状況となっておりますので、何卒ご了承下さい。
P5020045.jpg

2015.5. 8 22:07

プチ事件~解決!

野外を歩く時、ツアーでは色々と荷物が多いのでたいていザックを背負って歩いていますが、調査仕事やプライベートでは、肩掛けカバンにひととおりの道具を入れて歩いています。
そしてカメラは、肩紐にカメラケースをつけて使っています。


今日、ちょっとした私用で、道のない森のヤブの中を歩いていた時のこと。(“私用でヤブ“ ってのもなんですが)


ひととおり見て歩いて、写真を撮ろうか・・・と思って手を伸ばすと・・・
「カメラがない!カメラケースごと、ない!!」
「ヤブの中で落としたのか!!」
しかもこんな時に限って本気カメラを持ってきているし!
やっぱり、事件は現場で起きています。


こうなると、全てを忘れて捜索モードです。
絶対に誰も来ないヤブの中なので、誰かに持っていかれる、なんてことはありません。
しかも雨も降っていないので、今日中に見つけられれば壊れることもなく、きっと問題なし、です。
だけども、ずっとヤブの中を歩いていたので自分が歩いた道をたどろうにも、なかなか正確に戻りながらたどることは難しく・・・捜索もままなりません。


30分ほどヤブの中を歩きまわっていたら、カメラケースをつけていたベルトを発見!
ベルトごと切れた(外れた)ようです。


「思っているよりも、もっと前のタイミングで落としたのか・・・」
と、ずいぶん戻って歩いてみても見つからず。


「あ゛ぁぁぁーーーー(涙)また出費が・・・・」
と諦めかけたころ・・・、
先のヤブの中からカメラケースが見えるじゃありませんか!


「うぉぉーーーー!あったーーー!!」


思わず叫んでしまいました。(どうせ誰もいない森の中だし)
神さまっているもんです。
たまにイタズラをするようですが。
  

結局、1時間半近い捜索でした。
故障もなし。


家に帰ると早速、肩紐につけているカメラケースを改造。
といっても、たとえベルトが切れようが外れようが、それだけではカメラは落とさないように装着しただけですが。
肩紐にはタイラップとカラビナ、さらには落下防止のゴム紐にピンクテープ(笑)。
格好なんてどうでもよくて、二重三重のバックアップが大事なんです。
150508%20%282%29.jpg


150508.jpg

2015.5. 7 17:35

新たな一歩

今日は学校の講義の日で札幌行きだったので、帰りに支笏湖に寄って来ました。


支笏湖にはカヌーツアーを行なっているガイド会社、
支笏ガイドハウス「かのあ」
があります。


ワタシも何度かツアーのお手伝いをしたりして、長い付き合いのガイド仲間です。


「かのあ」では、今年から自宅兼倉庫として中古宅を購入し、さらにさらに!!
支笏湖畔の一等地(?!)に「かのあショップ」として事務所を構えました。
150507-01.jpg


かのあショップは、ツアーの集合場所の他、ちょっとした寛ぎスペース、物品販売などに使われるようで、とても素敵な店構えです。
150507-02.jpg
(お喋りしながらテキトーに撮ったので写真がイマイチ。かのあさん、スミマセン)


ショップの中では、こんな素敵な小物も作れる体験も出来るらしい。
ツアーの前後など、時間のあるときにいいですね。
150507-04.jpg


5月9日のショップオープンと同時に、今年のカヌーツアーもスタートするようです。
只今お客さまを出迎えるために、鋭意準備中でした。
150507-03.jpg


当然、日頃行なっているカヌーツアーについても、カヌーバカ・カヌーマニアの(←褒め言葉です)楽しいガイドさんと、楽しく素晴らしい時間が過ごせるかと思いますよ。
Soto Cafeカヌーツアー


千歳空港から1時間かからない程度で行ける支笏湖。
だけど全国トップクラスの水の透明度を誇り、自然豊かな場所。
気軽に足を運んでみては?


あっちなみに、ワタシの1dayツアーでも、ニセコ発着で支笏湖周辺でネイチャーツアーをやる、なんてこともOKですんでご相談下さいー。

2015.5. 6 19:30

マイフィールド・ツアー

今日は室蘭のお馴染みさま。
普段からお客さま自身がおひとりでも歩いている “マイフィールド” にご一緒して、歩いてました。
なので、ワタシが遠征しての現地集合です。


こんなスタイルもアリなんです。


さてさていつものように、コースタイムの数割増しの時間をかけて、花をピックアップしながらのゆっくり歩きです。
このお客さまは昨年に「スミレ観察」のために1dayツアーをやったくらいなので、今年もスミレをメインで見てました。


いつものタチツボスミレやオオタチツボスミレに始まり、ケタチツボスミレがたくさん咲いています。
2015-05-06%2011-35-45.jpg

そしてお目当てのひとつ、エゾアオイスミレ。
2015-05-06%209-49-35.jpg
里にあるアオイスミレに似ているのですが、蛇紋岩地や道南の山地にあります。
側弁と唇弁が突き出す様子はアオイスミレに似ていますが、
匍匐枝がないことと、越冬葉がないこと、輝いて見えるほど毛がボーボー、
なのが特徴です。
2015-05-06%2010-01-01.jpg


フイリミヤマスミレは、これでもか!ってくらいあります。
2015-05-06%2012-54-06.jpg


もうひとつの盛りの花―アイヌタチツボスミレ。
2015-05-06%2011-05-49.jpg
距は緑白色で、側弁基部に毛がボーボー、托葉の裂け方が浅めなこと、距の裏側に貼り付けたような凹みがあるのが特徴です。
2015-05-06%2011-08-50.jpg


こんな花々が標高によって・環境によって、入れ替わっていく様がとても面白い場所でした。


ちなみに人気のシラネアオイは、尾根上のものはまだ芽キャベツみたい。
2015-05-06%2012-24-22.jpg

2015.5. 5 17:03

天狗様

道南へ行くとよく見るナガハシスミレ。
距(きょ)が長く伸びるので、別名テングスミレ。


分布の中心は道南ですが、ニセコ近郊にもあるという噂を聞きつけて、
「ここいらではいつ頃の季節感で咲くんだろ?」
と思い、今年は探してました。


「道南でナガハシスミレが咲いた」
という頃に歩きまわってみたら、当然まだ。ニセコ周辺では、スミレどころか花なんぞなんもありません。


「そりゃそうよね~」
と、分かっていたけどハズレ。


そして数日経ち、
「ぼちぼちいけるか?!」
と思い、また歩きまわってみたら、やっぱりまだ。
だけどスミレの葉っぱがちょろちょろっと出だしてて、
「これってタチツボスミレ?・・・だよ・・ね・・?」
てのがあったくらい。
やっぱりハズレ。


そして本日。
ありそうな所を歩きまわっていたら、ありました。天狗様。ナガハシスミレ。


やっぱり葉っぱだけの時にタチツボスミレ?としていたのが、そうでした。
2015-05-05%2013-59-08.jpg


世間一般で言うほどワタシ自身は、「自然の移り変わりが今年はどこも早い!」と思っていませんが、木々の展葉は確かに早い。
もうこんなに葉っぱが開いちゃって、鳥が見にくいのなんのって。


そうそう、キビタキがいらっしゃってます。今シーズン初認です。
さえずりの季節がやってきますね。
2015-05-05%2012-00-41.jpg

2015.5. 4 21:38

テトリス

2015-05-04_211728.png


テトリスってゲームを覚えていますか?
上からランダムな形のブロックがどんどん落ちてきて、隙間を埋めていくゲーム。
いかに隙間なく埋めていくか―、にゲームの成否がかかっています。


ワタクシ、ツアーのスタイルを変えないためにも、色々な “わらじ” を履いています。
ツアーは当然のこと、学校で講義をしたり、調査仕事で出張したり、講習会やらイベント的な観察会をやったり―。
時には他会社のツアーを手伝いに行くこともあります。あっ、博物館で剥製なんかも作ってますね。


ツアーで一度にたくさんのお客さまを相手にしたり、修学旅行をやったり旅行社・ホテルと提携したりをすれば、こんなにたくさんのわらじを履かずにガイド一本でやっていけるのですが、そんなふうに自分のガイドスタイルを崩してツアーをやりたくないので、相変わらず小さく自由なツアーばかりです。
・・・なんてこと言うとカッコイイですが、そんなふうには出来ないだけです(笑)。自分自身が自然をみるのに忙しいですし(^_^;)
何より、今のツアースタイルを喜んでくれるお客さまもたくさんいるので。


となると、わらじを多く持つ必要があるわけで・・・まさに仕事はテトリスです。


ブロックの大きさ(仕事の規模や収入)に関係なく、落ちてきたブロックの形の順に今ある隙間にどんどん詰めていくわけです。
毎年そんな作業。


上手く隙間が埋まらずに(調整できずに)、夏の繁忙期に突然5連休、なんてこともあったりして。
かと思えば、40日間休みなく―なんて年もあったり。


そんな季節が徐々に始まってます。
ひとまず5月のテトリス実施中。


今年も出来るだけ上手く隙間が埋まって、出来るだけたくさんの出会いがあることを願っております。


そもそも、ブロック(仕事)が落ちてこないことには何も始まらないのですが(^_^;)
そこのところ、是非とも皆さま、どんどんブロックを落っことして下さいマセ。
遠慮することなどなきよう、よろしくお願いします。

2015.5. 3 18:20

少しのつもりが・・・

「先日は遠征してのツアーだったので、今日は近場で・・・」
なんて思って、いつものように朝から車を走らせると、
気づけば何だか遠くまで来てました(笑)


まぁいつものこと。


フチゲオオバキスミレ
150503-01.jpg


ヒトリシズカが、一人どころかたくさんいました。
150503-02.jpg


オオバクロモジ。
150503-03.jpg


ニリンソウロード。
150503-04.jpg


何だかんだとやっぱり200kmオーバーの道のりでした。

2015.5. 2 18:20

ふるさと探訪

この日は、町主催の観察会でワタシが担当させて頂きました。題して「ふるさと探訪」。


テーマは、
秘境「小幌駅と岩屋海岸」を訪れる。


小幌駅とは室蘭本線にある無人駅なんですが、駅に通じる道路もなければ周囲に民家もないので、アプローチが困難な日本一の秘境の駅と言われる駅です。普通は列車に乗らない限り行けない駅。
「なんでこんな所に駅が必要なの?」
と感じてしまう、何もない駅なのです。
そこに歩いて行っちゃおう、というツアー。


だけども当然ワタクシ、珍しい場所へ行って、美しい景色を見て、早春の花々をみるだけではありません。
せっかくの倶知安町主催の観察会なので、倶知安駅を通る函館本線と小幌駅を通る室蘭本線の歴史を切り口に、歴史と人々の生活を知るツアーです。


まずは、出発前に博物館内でタブレットキャリアと言われる展示物の実物をキチンと見て、「タブレット閉塞」という鉄道の仕組みを知ることから。
そんなことから、これから行く駅の意義を知ります。
↓タブレットキャリア
2015-04-18%2016-03-43.jpg


お馴染みさんばかりの観察会なので、自然のことについてはワタシの通常ツアー以上に自由行動。各自が興味ある花々を勝手に観察してます(笑)
ワタシは、
「何かあれば聞いてくださいねー」
と言っているだけです。
150502-01.jpg


砂防ダムひとつもキチンと見て、あーだーこーだ話してました。
色々な所に “興味” と “目” が向く方々なので、ワタシも楽しい歩きです。
150502-02.jpg


当然足元の自然もキチンと見ながらですよ。
150502-03.jpg


林道脇から沢、尾根、海岸と多様な環境を歩くので、自然のひとつひとつを見ていても楽しい道のりです。
それからさらにその地域の歴史を知ってみると、もっと楽しいものです。
150502-05.jpg


博物館内で少し勉強した鉄道の仕組みを現地で見て駅の意義を知り、さらにはその駅と密接につながっていた人々の生活をイメージする―、そんな観察会でした。
150502-04.jpg

2015.5. 1 17:20

打ち合わせでも鳥見

今日はガイド仲間と打ち合わせ&雑談。
といってもこの季節、室内で話しをするのもモッタイナイので野外で鳥を探しながらの打ち合わせとなりました。


鳥が出てきたらいつでも観察体制に入れるように、お互いのプロミナを並べて定点観察の用意を粛々を整えて・・・一応これも打ち合わせの準備です。
ただしやっぱり、ハイタカが出てくれば打ち合わせなんぞ即刻中断して盛り上がるのでした。
2015-05-01%208-50-45.jpg


その後は近所の公園をフラフラと様子見。
ニセコでもサクラが咲きました。


ど日中だったので鳥は大人しめですが、エゾエンゴサクの花の影から何やら・・・
2015-05-01%2014-39-29.jpg


クマゲラでした。
2015-05-01%2014-44-014.jpg


以前ここで2年に渡ってクマゲラの繁殖調査をしたことがあるのですが、果たしてその時の個体なのでしょうか?
なんてことを思うと、少し感慨深いものです。

バックナンバー
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年