2020.6.29 18:14

シダ見

この日は、シダ見ツアー。
「シダを見られるようになりたい」
というお客様の要望により、一日中シダを中心に観察です。

私が名前を決めてあげてそれをお客様が覚えていくのではなく、シダの全般的な見方や覚え方を知り、お客様自身が見られるようになることが目的です。
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昼過ぎには基本種をだいぶ網羅したので、あとは個の美を愛でたり、”いかにも!” というシダの風景を見に行ってました。
そんな風景は必ずしも自然たっぷりの森だけでなく、道端でもOKなんです。
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アスヒカズラ大群落。
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2020.6.27 19:15

白樺山の花

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(白樺山から見た目国内岳)


ニセコ連峰の西寄りに、白樺山という隠れた花の名山があります。
森を見ながら歩いてもよし、花見もよし、展望よし、だけど歩き自体はゆっくり歩いても片道1時間半かからず、といった低山ながらもピリリと魅力的な山。


前回までの神仙沼、鏡沼に続き、今度はこちらの今をお届けします。


珍しいわけではないけど、道内どこの山でも見るような花でもなく……ニセコではたくさん見られるアカモノの花。ニセコがひとつのホットスポットだと思っています。個人的に。
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ハクサンチドリがたくさん咲いているので、「タクサンチドリだぁー」なんて誰も聞いてくれないオヤジギャグを言いながら歩いてました。
淡いツートンカラーのハクサンチドリ。
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もう何十回と登っているのに、イワツツジがあることに気づいていなかった……節穴だらけの目がお恥ずかしい。
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白樺山の稜線はハクサンボウフウとゼンテイカのパレード。
ゼンテイカはこれからもっと増えそう。
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白樺山でやたらと目につくセリ科植物には、ガイドになったばかりの頃に見分けるのに苦労した思い出があります。
当時、お客さんに「これ、なんですかー?」なんて聞かれると、『それはですねー…、アレですねー…、それがですねー…難しくてよく分からんですよ……』とオドオドしてました(笑)
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よくあるハクサンボウフウの、葉がキレキレタイプは ”キレハノハクサンボウフウ” なんて言われるタイプで、さらに混乱させられます。
キチンと見分けたい人は、総苞片と小総苞片を見て花の形や葉を検討し…と、難しい話しになるので割愛!さすがに今は、分からないからじゃありませんよ。
ツアーへどうぞ(笑)今ならお話しできますんで。
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もっと葉がキレッキレになると、”エゾノハクサンボウフウ” なんて言われますが、他にもイブキゼリモドキやアマニュウ、シラネニンジンなんかもたくさんあり…ほんとにセリ科は混乱しやすいですね。
美を愛でるだけにして、名前はスルーでいいです。


エゾシオガマ。
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おなじみ、コケモモ。
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チシマフウロも咲いてます。
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カラマツソウはニセコでは少なめな花。
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この山は雪がなくなって一番に花見で登ることが多く、今までたいてい6月10~15日あたりに歩いてました。
だけど個人的には、6月下旬の方がシダも展葉しだしていて、花のバリエーションも多く、タケノコ採りの人も少なくなって、花見にいい時期だと再認識。
早い時期に咲くミヤマアズマギクもギリギリ咲いているし…
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ミヤマオダマキも残ってました。
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マイヅルソウの群落にオクヤマシダがこんなにあるなんて、今まで気づいていなかったし。
オクヤマシダは、ワタシ的な ”美しさ大好きシダ” です。
他にも、個人的な大発見があったけど、フツーはどうでもいい発見なのでまたの機会に。
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相変わらず、花見散策・低山歩きにいいお山です。
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ニセコの花見散策・三部作でした。

2020.6.25 13:25

鏡沼湿原の花

今度は、鏡沼湿原の花の紹介。6月22日の様子です。


この日は残念ながら、厚い雲のどんより空。
森の中は、もー暗くて暗くて……写真を撮るコンディションではありません。


それでも、沢とオオバミゾホオズキとナルコスゲが綺麗なんでなんとか撮る。
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ギンリョウソウは、別名ユウレイタケとも言われます。(”○○タケ” と言っても、キノコの仲間ではありませんよ。れっきとした植物です)
この暗さで、まるで幽霊。
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エゾノヨツバムグラが満開。
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ここまで開花しているツタウルシの花は初めて見た。
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湿原ではワタスゲが満開。神仙沼よりもこちらの方がいいタイミングでした。
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ツルコケモモも咲きだしています。
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ホロムイイチゴは鏡沼湿原が本場?というくらい、たくさんあります。
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ヤマドリゼンマイが青々と美しい。
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湿原の池塘にトマリスゲがいい雰囲気。
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もう駐車場に着く、って頃に天気が回復してきました。
悔しいので薄日の中のツクバネソウ。
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追記:
この日は天気が良くなかったので、鏡沼湿原の風景写真を撮るのをすっかり忘れました。
なんで、天気が良い時の風景写真をどうぞ。
(2019.5.27)
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2020.6.23 17:31

神仙沼の花

昨日は風景を紹介したので、今日は今の花の紹介。
まずは目立つものから。


チングルマの花はほとんど終盤で―
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実の季節に移りつつあります。
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ワタスゲもたくさん。
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小さなミツバオウレンは今が盛り。
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ミツガシワもこれからもっと増えるでしょう。
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お次は少し地味モノ。探す系です。


ヒロハツリバナの花が咲いてました。
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熟す前のクロウスゴの実。
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湿原内にはぽつぽつとコツマトリソウも。
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道内ではニセコ以外でほとんど見たことがない、ベニバナイチゴ。
花は二輪だけ咲いていました。
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花は隠れるように咲くので、葉だけで分かれば見つけられるかもしれません。
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お次は、分かりにくくて普通はどうでもいい系。


小さくツンツンしたヤチカワズスゲ。
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ツタウルシ(左)とエゾイチゲ(右)が並んでた。
見ようによっては似てる?こう見れば全然違う。
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これは少し難しいかも。
ダケカンバとツノハシバミの葉がごちゃまぜです。
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さらに番外編。


ミネカエデの花(のシルエット)。
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オオカメノキは、葉が虫によく食われることから「虫食われ」が転化して ”ムシカリ” なんて呼ばれます。
まさに、虫食われ状態のオオカメノキの葉。
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……の、シルエット(笑)
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「ヤマソテツの展葉は、髭男爵だ~」
などと喜んでいました。
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天気のいい日曜日だったので、湿原のキレイな景色を見て写真を撮ったら帰っちゃう観光客ばかりでしたが、キレイな景色はそっちのけでこんな足元の小さな美を愛でて喜ぶワタシたち。
ここでもやはり、それぞれの個をキチンと見ようとする ”目” があると楽しいものです。

2020.6.22 19:40

神仙沼の風景

移動制限も緩和され、少しずつ人が動いてきています。
観光業はいまだ全国的に大変な状況ですが、ありがたいことに、私のツアーでは5月からあまり変わりありません。
ずっと地下潜伏型のガイドスタイルなので(?)、大々的に発信することもなく、リピーターの方々にも支えられ、変わらずに小さなツアーをやっていました。


今週3度目の神仙沼湿原。
誰もいなかったり、霧がキレイだったり……昨日は青空の湿原でした。
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2020.6.20 16:42

すっきり快適

冬からやっていた通信環境・通信料金の見直しから始まり、パソコン環境の構築がやっとケリがつきました。


今まではメインのデスクトップPCとノートPCの二台持ちで使い分けていたけども、出張先ではノートPCのスペック不足のためにRAW画像を扱えず、大量の写真も管理しきれずに不満でした。ブログの更新もままなりませんし。


そこで先日、メインパソコンに新しくノートPCを購入。高スペック化を図りました。
持ち出しやすいようにドッキングステーションを使ってケーブル一本で繋ぎ、自宅では別モニタ、別キーボードで運用。写真を扱う時などの作業時はマルチディスプレイで快適です。


これで自宅ではノートPCをデスクトップPCのように使える上、出張先でも自宅と同じ環境で使えます。


合わせてHHD・SSD・クラウドでのバックアップ体制をすべて見直し、顧客名簿などのセキュリティ体制もすべて見直しました。


皆さん、バックアップはきちんと取ってますか?
データの削除はクリックひとつ。
ワタシ、10年以上前に一年分の写真を間違えて消しちゃったこともあります。
そのパソコンだって、たとえ買ったばかりでも明日には起動しないかもしれません。
デジタル機器なんてそんなモノです。
あまり色々と信用せずにバックアップをきちんと取りましょう。出来れば何重にも。
積み重ねてきた情報や写真などは、プライスレスですから。


現時点で思いつく最善の体制が整いました。


快適。
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2020.6.18 16:46

こっこ

魚の卵や動物の子どものことを、北海道弁で「こっこ」と言います。


こっこと遊んでました。
あまり追いかけたりすると虐待になるので、待っていたら近づいてきてくれた。

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マガモのヒナでしょうかね。調べてませんが(笑)
癒やされました。

2020.6.16 17:57

色々満開

道南に行ったら野生のフジの花が満開。
ニセコではあまり見ません。
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道南ではトチノキも満開。
これもニセコではあまり見ない木。
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ニセコ近くで山に上がったら、イソツツジが満開。
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タニウツギも満開。
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町中の公園ではジンヨウイチヤクソウが満開でした。
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2020.6.14 18:21

ラン見

鳥見をもじって、ラン見。
ランを見に行ってました。


ササバギンランがたくさん
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こちらはクゲヌマラン
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サルメンエビネ
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これが目的。サカネラン。
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森の中は花が少なくて地味な季節になりつつありますが、ランにはいい季節。

2020.6.14 12:50

たぬき

タヌキが闊歩してた。


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2020.6.11 16:02

毛色を変えて

この日はいつもと少し違って、猛禽類をじっと見てました。
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6時間ほど、じっと空を見上げ続けます。
ハイタカやらハヤブサやら。ハチクマたくさん。


猛禽類をシビアに見る機会も少ないので、これはこれで楽しい。


ハチクマ(♀)
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2020.6. 8 18:27

畑とバス

畑の脇に、レトロなバスが停まっていました。
ここに捨ててあるわけではなく、農家さんの休憩所として使っているようでした。
走らなくなっても、第二の人生を歩んでます。


なんか、いい風景。

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2020.6. 6 15:08

こんなの見た

記録としての写真撮影(記録写真)はとっても大事。
出来るだけ、特徴的なポイント(識別点)を撮るようにしましょう。


(エゾノタチツボスミレ)
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(クシロワチガイソウ)
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その時・その場所での開花状況の記録としても使えます。
(エゾノコリンゴ)
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だけど、単なる記録写真(図鑑写真)だけでなく、自分が見た自然の心象を表現するのもまた楽し。
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2020.6. 5 16:51

6月に思う

(今回は思いっきり私的な投稿をお許し下さい。)


私にはありがたいことに、仕事の枠を越えた植物好き・自然好きなナチュラリスト仲間というべき仲間がいます。


冬になるとそんな仲間と酒を酌み交わしながら自然話しに盛り上がったりしているのですが、そのひとり、Oくん。


『ヤブキさん、今年は何を見ましたー?』
『僕、○○、見てみたいんですよねー』
などと言いながら夜中遅くまで飲みながら、ランやシダの話しをニコニコしながら話す姿が印象的でした。
ワタシもそんな彼の植物をみる姿勢、分からないコトに向き合う姿勢・人間性を敬愛し、尊敬し、刺激を受けていました。


そんな彼が亡くなって一年。


今年も様々なランが咲き、シダが美しい季節になりました。


見たい植物の出会いを求めて歩くことが出来ること、分からないことに向き合える幸せを改めて感じます。
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2020.6. 3 16:33

サンリンソウ

こちら、よく見るニリンソウ。その名の通り、二輪咲きするのでニリンソウです。
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三輪でもニリンソウ。
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四輪でもニリンソウ。
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五輪のニリンソウは珍しい。
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もっと珍しい、本当のサンリンソウ。二輪だけど。
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一輪でもサンリンソウ。
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もう、何言っているのかワケ分からない。

2020.6. 1 22:25

感染防止対策について

当社のツアーでは、以前からすべてのツアーをプライベートで実施しているので常にごく少人数のツアーであり、ツアーの催行場所も密が予想されるような場所での実施はほとんど行なっていないので、一般的にも感染リスクの少ないツアー形態となっています。


が、今回の緊急事態宣言解除を受け、改めて今後の感染拡大防止対策として
『自分自身が無症状で感染しているかもしれない』
ことを前提に―、


ガイドは、
・日々の体調管理とツアー前の検温、手洗いの実施
・車内でのマスクの着用
・ツアー中はフェイスマスクの着用
・車内での飛沫感染防止シートの設置
・ツアー前後で車内や道具の消毒
・手指消毒液の常備
・車移動の際の定期的な換気
を励行します。


お客様にあたっては、
・車内でのマスクの着用
・ツアー前後の手洗い、うがいの励行
をお願いします。


また、
微熱や咳・くしゃみなど体調の不具合が少しでもある場合には、当日であっても無理せずにキャンセルをお申し出ください(キャンセル料金はかかりません)。


リスクを最低限に抑え安全に配慮しつつ、前向きに楽しみましょう!


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