2015.3.31 18:00

トップ更新

早いもので、もう4月ですね。
恒例のトップ写真を更新しました。


4月だからカタクリ、って我ながら単純な思考で、当初はこんな写真を選んでみたのですが・・・↓
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トップページに埋め込んでみたらなんかツマラナイので、同じカタクリでもこんな写真にしてみました。↓
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春爛漫のような色味ではありませんが、こんなイメージもあり、ということで。

2015.3.31 11:02

ミステリーツアー

ここ数日、更新が出来ていませんでした。スミマセン。


実は、数日前から古くからの友人家族がニセコに来てくれていて、朝から晩までずっとご一緒してました。
子供たちに元気を吸い取られたオジサンは夜にはヘトヘトで、こちらはとんとご無沙汰になっちゃっていた次第。


この数日間は―、
雪のない場所で鳥を探しに歩いたり、
子供たちの人生初スキーの先生役になって、ずっと一緒に滑っていたり、
山に行ったり、
森に行ったり、
ウチの周りの除雪までやってもらったり・・・。


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いつものノープランなので、朝に車で迎えに行って、移動しながらその日の遊び場所を決める始末。
ミステリーツアーと呼ばれてました。


ワタシもここ数日、テンション120%の毎日。
大人げない本気度たっぷりの雪合戦に興じたりしてました。


ちょっと若返りました。

2015.3.25 18:14

今日もガン見

昨日のニセコは雪が40cm前後も積もった上に、今朝も雪。
朝から除雪だったのですが、おそらく今年最後の除雪でしょう。
そう思うと除雪も惜しいくらいで、気持ち的に余裕です。


今日は用事のために朝から札幌へ。
用事は昼過ぎに終わったので、ただでは帰りませんよ、ワタクシ。


今はガンの渡りの時期。
道央のガンの渡り、といえばウトナイ湖と宮島沼が有名ですが、ワタシはそうはいきません。
いつもはあまり行かないけども気になっている場所へ、ちょー遠回り。


ちなみに、ガンを観察することを今日のタイトルのように「ガン見」とは言いません。いつものヤブキ用語ですので。
ツウを気取って「今日はガン見しよう!」なんて言ったら、はぁ?と冷たい目で見られますのでお気をつけ下さい。


さて話しは戻って、今日のワタシは、オオヒシクイ、シジュウカラガン、ハクガンあたりがいないかな~、と探索。ここいらにはいるらしいし。あわよくば、サカツラガンなんていたらいいなぁ、と妄想ばかり。
欲が深いと出会えない、という法則があるのでこれも要注意です。(これもワタシの持論です)


ポイントに着くと、草むらになんかいる!塊まりがたくさん・・・。
天気は回復していましたが、まだ低気圧の風が残っていて強風。
みんな首を縮こませていて、なんだかパッとしません・・・。
よくよく見てみると、オオヒシクイでした。日中というのに、たくさんいましたよ。
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だけど、林の向こうにいるばかりで、枝かぶりばかり。ほとんど盗撮のよう。
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夕方のねぐら入りまで待機すればもっと壮大な風景が見られるのですが、家までは3時間弱かかる場所。
さすがに撤退です。
まぁでも、これはこれで季節感のある良い風景でした。
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2015.3.24 17:03

コクガン

今日はツアーの日。
2ヶ月前にも来てくれたお客さんが、春爛漫の森を歩きに、また申し込んでくれました。


しかし・・・今日は吹雪。
春っぽさのカケラもないので、ツアーは延期となりました。
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となると急遽休みの一日なので、滑りにも行くってのもこの天気だし・・・いざニセコ脱出計画!
ニセコはこんな状態だけど・・・
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脱出すれば問題なし!
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さてさて、では狙いを定めてフィールドワーク。狙いは、出会い少なめのコクガン。
クロガモはいつものように悠々と。
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外洋が荒れているので、湾内に大集合でした。スズガモ。
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ゴジュウカラとシジュウカラは異常なほど元気です。
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この日はウソも絶好調でした。ホントに(っていつものおやじネタ)。
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お目当てのコクガンはなかなか見つからず。
いくら吹雪いてないとはいえ海風が強いので、海鳥探しはツラい。鼻水が出っぱなしです。


いそうな所をハシゴしてもいないので、諦めかけた最後の最後に発見!
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この日はこの4羽だけでした。


帰り道では、車が2台ほど路肩に落っこちてました。
雪が溶けて一度夏道になった後なので、油断しがち。ニセコ周辺はふつうに地吹雪ですから。
この吹雪が終わったら、一気に暖かくなりそうです。

2015.3.23 17:02

ミヤマガラス

先日ここで宣言したように、今年は「鳥調査」というスタンスではやってませんが、相変わらずの「フィールドワーク」というスタンスでは、今時期は鳥見が本格化する時期です。


今年は雪が少なくて地面が出てくるのが早い!
こうなると鳥にとっては色々な場所でエサが捕れる分、分散しちゃうのでしょうか。いつも見られる所で見られません。
いつものこの時期の、たくさん見られる場所に行っても全然いない状態。
なるほど、そうなるわけね・・・と改めて実感。


この日は車で流しているだけなので、ミヤマガラスが見つけられたくらいでした。
渡りをするカラスでパッと見はハシボソガラスにそっくりですが、上嘴の付け根が白く、慣れてくると頭骨の形が少し違って見えるので、この時期にアンテナさえ持てば意外と出会えますよ。


↓遠くて数も少なくて・・・これが限界・・・。
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2015.3.22 16:44

フレキシブルに

この日はご年配の男性とツアー。


札幌からJRでニセコに来るのでツアーの開始時間や待ち合わせ場所、終了時間も変則的です。
その上、おひとりでのご参加。
なので通常、ガイド会社のツアーではなかなか対応するのが難しいトコロ。
ということで、某ガイド会社からワタシのツアーを紹介してもらったそうです。
ありがとうございます。ぜんぜんOKですよー。


ニセコ到着の時間に合わせて駅へお迎えに上がって、ツアースタート。
いつものように車内会議をしてから一日歩き出します。
相変わらずワタシ、ナンも決めてませんね。。。


春の森で、いつものように細かく観察してみたり・大きく見てみたり、単におしゃべりに興じたり。
お昼の間は寝っ転がりながら話したり・・・。
祝日というのに、誰にも会うことのない森の中。人間の足跡すらどこにもありません。
のんびりでした。
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話しているとどうやら運動の後の温泉・ビールに至福の時間を感じてしまう、とのことなので・・・、
ではでは、15時には車に戻って温泉へGo!
春爛漫の山麓の森を歩いていたので、冬景色の山の温泉へ、超遠回り。


温泉後はキチンとビールも頂き(当然ワタシは飲んでませんよ)、夕方遅く、駅にお送りしました。
出来る限りの、なんでもアリなのです。

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2015.3.21 18:35

珍しいお仕事

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この日は珍しく取材のお仕事。
昔はさんざんやったものですが、独立してからは年に1,2度あるかないか・・・。


自然ツアーって一般的には楽しさや中身が分かりにくく、
・ただ自然のお話しを一方的に聞くツアー、
・自然風景の美しいところにご案内するツアー、
と思われたりすることが多いです。


う~ん・・ワタシ的にはちょっとイメージが違う。


しかも、ワタシの自然ツアーのような、
目的地があるようなないような歩き方で―
時には林道などの道端でもツアーをやったり―
ニセコ以外の場所でも全然OKですよ、という自由なカタチで―
ひとりでも予約が入れば一日締めきっちゃって―
そもそも自然をみる、って一体何のことよ?―
というスタイルは、さらに分かりにくいかと思います。


ワタシ分かってます。そんな分かりにくいトコロ。
だから電話だけでの取材や、時間節約のための体験なしでの取材など、通常の取材はほとんど受けてません。
ワタシのスタイルややりたいツアーの思いが上手く伝わらないまま記事にされることに、ちょっとした違和感を覚えてしまうので。


同じ理由で、ワタシのツアースタイルをキチンとご理解して頂いてない状態で、旅行社・ホテルなどにツアーを仲介してもらうのもナシなのです。


せっかくの取材の申し込みなんだから、カッコつけずに宣伝・広報として受けりゃいいのですが、今までほとんどお断りしてきました。
ちょっとエラそうな感じでスミマセン。
だから、いつまでたっても細々個人事業ガイドなんです。
そこも分かってますとも。エエ。


だけどこの日の取材は、わざわざニセコへ来てくれました。
日程・時間まで合わせてくれて。
さらに通常の半日ツアーよりも長めの時間を体験にあててくれて実際に一緒に森を歩き、たくさんの話しをしながらワタシのツアースタイルをご理解して頂けました。


カメラマンの方も画的な指示は最低限で、遠くから撮っているだけ。
ほとんどワタシの通常のツアーに近い取材。
というかほぼツアーです。記事を担当する方がふつうにお客さんのように。ワタシはいつものようにガイドしているだけ。


こんなふうにワタシの思う自然ツアーのカタチをご理解して頂ければ、取材だってこちらとしてはありがたいくらいです。
しかも日頃個人的にお世話になっている出版社からのご依頼なので、なおさらお断り出来ませんし。


来冬に発刊分の飛行機の機内誌らしく数ページあるようなのですが、詳しいことは聞いたような・・覚えていないような・・(^_^;)
まぁワタシ的には、取材に来ていただいた方々が自然の中を歩くことを純粋に楽しんで頂ければ、別になんの記事だろうとどうでもいいんで。
皆さん、どっかで見つけて下さいねー。(ってどこよ?)

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2015.3.20  9:13

ひと区切り

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この写真は、5月半ばの羊蹄山麓の森。朝4時半。


この時期になると毎年ここで宣言しているので、
「もうそんな時期だね」
と思って下さる方もいると思いますが、3月半ばを過ぎるとワタクシ、ニセコ鳥類調査の時期です(→去年の投稿)。


11年前にワタシの個人的興味と勉強のために勝手に始めたこの調査。
その頃も鳥のことはある程度分かっていたつもりでしたが、今、その頃の調査データを見るとなんもなんも。見えていないのがバレバレです。
そんな、今となってはなんちゃって調査の時期もあるのですが、満10年経ちました。


調査内容は、3月半ばから鳥の渡りの状況を確認するために、羊蹄山麓の50km以上にわたる決まったルートを毎日車でゆっくり流して、その年の渡り鳥の初認日を確認します。
これをおよそ1ヶ月続けたら、その後は7月上旬まで計15回程度、羊蹄山麓の複数の環境でラインセンサス調査。
事前に決めたルートを決まった速さで歩き、決まった範囲内で見聞きしたすべての鳥を記録していく方法です。


毎回日の出前から歩きだして3時間ほど。それから毎日の仕事が始まる、という生活。
この調査を始めた頃はまだガイド会社に在籍していたころで、なかなかシンドかった記憶があります。


さてこの調査も今年でひと区切りする予定です。
10年間やり続けた、ということでこれを基礎データとして、これからは2~3年おきのモニタリング調査(経過観察調査)に切り替えます。


なにせ、この調査は並々ならぬ調査労力がかかります。
(ワタシが独自で勝手に始めた調査なので、いつでも止められるのですが・・・)


調査が始まるとガソリン代が跳ね上がり、いつも夜明け前に起きて一人ぼっちで森の中を歩き、
「今日もいつもと変わらず」
という調査記録をとる日々。
そんな中でも見続けていれば発見もあり、新たな疑問も生まれ、いまだ解決できていないこともあります。


そんなふうに続けていたら、それなりにニセコの鳥類相がイメージ出来るようになってきました。やっと。
なので、基礎データとしての10年、をひと区切りにした次第。


さらに“ひと区切り”のキッカケのひとつが、
ここ2~3年は、ニセコで自然ガイドをやり始めて3~4年のガイドさんが、勉強のために手伝ってくれていました。しかも、ほぼ皆勤賞で。
そのコはまったく鳥が分からないところから始まったけれど、毎回朝早くから調査に同行し、調査データを記録し、結果を共有し、そんなことを何年もやっていたら単に識別する、ということよりも、より“知って”いるようになってきています。
何より、人よりも見ようとしているところが、ガイドとしてスバラシイじゃないですか!と個人的には思っちゃうわけで。


ワタシとしては、勝手に始めたこの調査も少しは人の役に立った、ということで、それもひと区切りのキッカケです(となんだかエラそうですが)。


そして、独立してから毎年行なっていた、恒例の「鳥見の会」も今年は休止の予定です。
(あくまで “休止” ですから。熱烈ラブコール次第でいつでも復活しますんで)


個人的には相変わらず鳥を見続けるこの時期ですが、ちょっと時間をかけるチカラ加減をシフトチェンジ。
「変わらないものの中で、変化をもって―」
なのです。


当然、通常ツアーの中で、
「鳥を中心としたツアー」
などの対応は可能ですので、ご要望があればぜひ遠慮なくご相談下さい。

2015.3.19 16:50

ご縁

ワタシ、これだけ歩いていてもシマエナガとはあまりご縁がないようです。
たくさん見る機会はあっても、写真がまともに撮れたためしがない。
カメラをそもそも持ってなかったり、
はるか木の上にいるだけだったり、
まったくピントが合わなかったり、
カメラを出している間にいなくなったり・・・


今日もそんな。
こっち向け―、枝がじゃまー
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まぁ、でも、山が美しい一日。
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まだ雪は2mほどありますよ。
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2015.3.18 17:05

「GPS~Garmin eTrex30・・その2」

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さて、eTrex30にはグリグリボタンがあります(正面右上。スティックキーと言うそうです)。
これが便利なようでちょっとクセモノ。


ワタシはGPSをちょうどいいサイズのカメラケースに入れているのですが、収納中に勝手に押されて画面が切り替わっていたり地図が動いていたりします。どうやらこれに悩んでいる人が結構いるようです。


そこでワタクシ、こんなふうに使ってます。


用意するものは、ホームセンターで売っているカラーボックスなどの底板に貼るクッションゴム。
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グリグリの高さを計って、微妙に高くなるようなサイズのモノを買いましょう。3~4mm位のものがいいかと思います。数百円也。
左右どちらの手を使って操作をするのかによってお好みの位置に貼ればいいのですが、その前にクッションゴムを1/3程度カッターで切って直線部分を作っておいた方が押しやすいかと思います。
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また、冬も使う、という人はスキーグローブをしていても操作しやすいように、グローブを着用しながらゴムの貼り付け位置を決めるといいです。(ゴムをあまりグリグリに近づけ過ぎると、スキーグローブ着用時に操作がしにくくなります)
これだけのことで、ケース内で自然と押されることが一度もなくなりました。


そしてお次は、ピンオンリール。
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これは釣具屋で数百円で買えます。シンプルで小さいものがいいです。


これをカメラケースの内部の底につけておけば、画面を見たい時だけびよーんと伸びて、ケースにしまう時はシュルル―と巻かれます。
つい落っことして遥か崖下に一直線・・・なんてことがなくなります。数百円で数万円の道具が守られるんですから、お得ですよ。
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基本的に、カメラケースとGPSを分離するのはPC前で読み込む時だけなので、野外で地面や石の上に直置きすることはありません。なので、画面が傷つくこともほぼなし。


カメラケースもチャックが両開きだと使いやすいですね。
ワタシはこちらを使ってます。→GREGORY カメラケース(Amazonページ)


サイズ感は、eTrex30にピッタリ。
ザックの肩紐に取り付けられます。さらに、ザックに止めるベルト内側に薄いゴムが貼ってあり、ずれることがない!←これがさりげなくいいです


ご参考までに。

2015.3.17 21:21

「GPS~Garmin eTrex30」

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先日、GPSについて立て続けに質問をもらったので、ワタシのGPS仕様について。


そもそも、GPSって?ってところから書いていたらタイヘンなので、そこは割愛。
登山者やフィールドワーカーにとっては、たいそう便利な道具、とだけ言っておきましょう。(かなり乱暴な説明)


要するに、自分の位置が画面の地形図上に常に表示されて、歩いてきた軌跡や現在位置の座標などすぐ分かっちゃう文明の利器です。


ひと昔前の安価なGPS(安価といっても3~4万近く)は精度誤差10~20mなんてことはザラで、ひどい時には誤差30m以上なんてこともありました。
しかも暗い森の中や雨の中ではすぐにロスト(電波を拾えない状態)。


すると画面に、
『電波を拾えません!明るい場所へ移動して下さい。』
などと案内が出てきたものです。


「明るくて見通しのいい場所にいるなら、そもそもGPSなんぞ必要ない!」
「暗くて見通しが悪いから自分の位置を確認したいんだろが、ボケ!」
などとツッコミたくなる状態がよくありました。


しかし世の技術革新というものはスゴいもので、2年前に買い替えたGPSでは誤差3m程度。
「みちびき」という、何とも導いてくれそうなネーミングの和製衛星にも対応。沢の中にいてもロストし続けることがほとんどありません。
もうワタクシ、いつも天から見守られています。


買い替えたキッカケはこの精度。


珍しい植物を見て再訪したい、って時は誤差が3m程度ならかなり使えます。ヤブの中のひとつの点ですら再訪できちゃいます。
昨年、ヤブの中でハチクマの巣を見つけたけど繁殖中だったので近づけず、繁殖後に再訪した時もGPSが活躍しました(→過去ブログ)。


ワタシの場合、そんなたくさんの点(=ウェイポイント)をひとつのGPSファイルで管理して、いつでもすべてのポイントを地図上で見られるようにしてます。行く気になればいつでも行けちゃう。


また登山の際には、自分の歩いた軌跡(=トラックデータ)が時間とともに記録されるので、これまた記録として便利。
後々、
「あの山の登りは何時間かかったっけなぁ~?」
なんてことを簡単に調べられます。
サボって休憩しまくっても、すべてお見通し、になるわけ。


ただし万能というわけではないですよ。
当然、電池が切れればただの塊。予備電池もあった方がいいですが、何よりも機械に頼りすぎずに紙の地図とコンパスは別に持ちましょう。


また、いくら精度がよくなったと言っても、深い沢や常緑樹が生い茂る暗い森などでは精度が落ちます。時にはロストします。だけど、たいていそんな時こそGPSを見たいものです。
ここでも過信は禁物ですね。


さらに、データを管理したければそれなりのパソコンの知識が必要となります。GPSとパソコンのあいだでデータをやり取りするわけですから。
今日歩いた軌跡をGPS画面上で見たいだけ、というならGPS内で上書きされない限り見れますが、使い方としてはちょっともったいない。パソコンと連動して初めて、利便性の本領が発揮されます。
そこいらが不得手な人には、少し敷居の高い道具となります。


また最近は、スマホアプリでもGPSの代用ができます。
ワタシのタブレットにもGPS付き地図アプリを入れていますが、現在位置を知るために使ったことはありません。あくまでパッと見、サブ的扱い。
たまに明らかに違う場所を示すときがあるので信用しきれません。街ならいいけど、山でのGPSは信頼性・精度が命。やはり本家GPSには及びません。
逆に精度はおおよそでもいいや、って人には気軽でいいかもしれませんね。


ただワタシ的には、野外でタブレットやスマホをシュッとやっている姿がなんか好きじゃない、という個人的偏見もあります(^_^;)


そしてワタシにとっては何より、
・電話をかける
・現在位置を知る
という非常時に絶対に必要なふたつの行為を、ひとつの道具で行うというのはとてもリスキー。
GPS機能ってとても電池を食う機能なだけに、ひとつの道具が電池切れを起こすだけでふたつの行為とも不能になる、って恐ろしいこと。
リスク分散という基本的リスクマネジメントなのです。


で、今使っているGPSは、Garmin eTrex30。
画面が小さく少し見づらいですが、その分電池の持ちが良くて軽量コンパクトなのが魅力のモデル。


コイツの具体的なワタシ的仕様は次回につづく。

2015.3.16 17:51

出会い

野外を歩いて何かを発見するのが “出会い” なのですが、そんな出会いの嗅覚の元になるものはやっぱり、「歩く場数」と「知識(情報)」。
(当然、感性というのもありますが、ワタクシ、あまり感性を持ちあわせていないので・・・。)


そもそも歩かないと何も出会えないし、予備知識があった方が現場での気づきが多方面に及ぶものです。


冬はそんな来たるべき出会いに備えて、相変わらず大量の書籍が毎週のように届きます。
届きます、なんて言うとまるで、あしながおじさんのような人が届けてくれているような言い草ですが、ワタシのあしながおじさんはAmazonさんです。しかもキチンと毎回お金を取ります。


だから、むやみやたらに思いつきで買っているわけではなく、買う本についてもやっぱり情報力。


ワタシの周りには同じような考え方でAmazonさんに大量投資している方々がいますので、そんな方々と情報交換しながら、
「この本がよかった」だの、
「この本は買い!」だの、
「この本はイマイチだった」だの、
大変助かってます。


おかげで今シーズンは複数冊の名本に出会えています。
名本との出会いって1~2年に一度くらいなんですがね。


だけど、そんな名本は何故か絶版になることも多数。
こちらでご紹介しようと思ったら、ワタシが買った直後に在庫なし、または絶版、になっちゃうものばかりで・・・。
あまりここで紹介できていません・・・買い占めたわけではないのですが。


なかなか手に入らない本を紹介してもしようがないのですが、下のはそんな名本のひとつ。


60年かけて日本中の浜辺を歩き、海岸植物を見つめ続けた筆者。
学者でも研究者でもないイチ愛好家、と筆者自身が自分を言ってますが、なんの、ここまで自然を見続けて探求する姿勢は、研究者すら舌を巻くことでしょう。
図鑑としても読み物としても名本です(内容は少々専門書的です)。


出会いがあったら是非!
「日本の浜辺を歩く」
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2015.3.15 17:10

花鳥

ニセコの森はいまだ1m半~2mくらいの積雪です。
ならば、雪が少なく暖かめの噴火湾方面へ遠征!
最近は内業続きだったので、久しぶり(といっても一週間ぶり)のフィールドワーク。


今日は曇り空の一日で少々肌寒い感もあり、鳥も少し大人しい一日。
この時期の小さな群れって、なんだかとても警戒心が強い気がします。
ぜんぜんゆっくり見せてくれません。


カケスは相変わらず、カポッカポッと変な声で鳴いてました。春です(関係ありません)。
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ベニヒワは数年に一度当たり年がある、なんて言うのだけど・・・、
ニセコでは2009年から隔年で当たり、ここ3年はずっと当たってます。
こうなると当たり年も何もない感じ。
今年もそこかしこにいます。
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マヒワが道路にいた。
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腰が鱗状の模様にならずに灰褐色、顎線がほぼない、ということでミヤマホオジロ♀(冬羽) としましたが。
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アトリもただいま大集結中。
アトリの語源は “集まる鳥”。まさに。
ちなみにこの中に2羽だけスズメがいます。ヒマな人は暇つぶしにどうぞ。
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いくら暖冬とはいえ、まだ3月半ば。
花は期待していませんでしたが、一応探しながら歩いていると・・・。


おっ?これは・・・
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いたいた、フクジュソウ。今日の気温と陽射しでもなんとか開いてました。
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こうなると俄然、探索モードスイッチON!
だけど・・・さすがにまだですよ。


アズマイチゲ?
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オオイヌノフグリ?たぶん。
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ミヤマハコベ、でしょう。
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ヤマネコノメソウ
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と、意外と見れるものでした。チビばかりですが。


となると、ヤバいです!
まだまだ滑らないといけないし、鳥も見なきゃいけないし、植物まで早まっちゃって・・・。
花を見ながら、鳥を探して、滑れたらいいのに。

2015.3.14 18:01

出張観察会

今日はニセコから離れて、自然講座&出張観察会。


ニセコとは違う動植物と地史が広がるエリアなので、こちらもそれに合わせていつもと違うスイッチを入れないといけません。
さらに参加者の方々の中にはボランティアガイドさんもいるので、さらに通常とは切り替えてやらないと。
短い時間の中で、改めて基本的な見方を知り、皆さんの知的好奇心をも刺激するような少し難しいこともおりまぜつつ、というのはまたムズカシイものですね。


講座内容は冬の自然観察のポイント。
というとざっくりすぎですね・・・。


要するに、「冬の散策では、こんなところを意識して見てみるとそれぞれの違いが見えてきますよー。」というところ。
足跡観察やら樹木観察やら森の姿やらの、見るべきところをキチンとみましょう!ということです。


午前中の室内講座でアタマを整理し、午後に実際に野外観察へ繰り出しました。


途中では、温泉・源泉についての話しもあり。
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多くの木々をワタシが教えて、覚えることが目的ではありません。
2~3種でもいいので “見方” を知り、見るポイントを押さえて皆さん自身がキチンと観察すること。
これがイチバンなのです。


↓皆さん、アンテナバリバリで歩いておられます。こうなると、ワタシ的にはもう放置(笑)
それぞれ探して下さいね~。
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ワタシ自身がなんだこりゃ?というものがあった方が、今後、参加者の人たちが分からないものを見た時の参考にもなるだろうから、リスクマネジメント的側面以外の下調べはあえてなし!ほぼぶっつけ!


相変わらず、大した距離を歩いていないけど、あっという間の3時間でした。
皆で観察して、違いを見い出し合い、あーだこーだと話しながら、ワタシも楽しませて頂きました。

2015.3.13 10:31

木の曜日講座

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今年も町の自然講座、木の曜日講座を担当させていただきました。


今年のテーマは里の鳥について。
だけど、
身近で見られる鳥たちの写真を見せて紹介するだけじゃ、ガイド的にはちょっとツマラナイなぁ・・・
と思っちゃうわけで。


ということで、


鳥たちが
どんな場所で―、
どんなエサを―、
どういうふうに―、
食べているのか。
だからこんな形のくちばしなのね~。
というところをピックアップしてご紹介。


しかもこの時期は、会場になっている博物館で鳥の仮剥製を作るお手伝いをしているので、実物を見て・
触ることも出来ちゃいます。
前日に過去に作ったいくつかの鳥の剥製を選別していたら、この日の講座で用意したい鳥がなかったので、当日の午前中に急遽作ったくらい。
やっぱり実物を見ることに勝るものはありませんからね。


さて、嘴(くちばし)―。
“手” を持っていない鳥にとっては、嘴が、食べる・掴む・動かすなどの色々な働きを担っているわけで、嘴の形をキチンと観察してみるとその鳥の生活様式が見えてきます。
さらにそんな切り口で色々と調べてみると、とても興味深くフシギな仕組みが見えてきたりもします。


かのダーウィンも、鳥の嘴の形状から“自然淘汰と適応”いう着想を得て進化の仕組みを解明し、それがご存知「種の起源」の革新的発表に繋がったくらいですから。


そんな壮大な話しでなくとも、嘴をネタに1次会くらいの酒は飲めます。
さらに、羽をネタにすれば3次会くらいまではもちますよ。


それほど嘴というものはその鳥の生活を反映し、多種多様。
しかも、アタマの中で“仲間分け=分類”が自然と出来るようになるので、未知の鳥を見た時に「この仲間の鳥だな~」と見当がつき、さらにお得。


そんな講座でした。


だけども、最終的なワタシ的テーマはやっぱり、
知って・見て・気づきさえすれば、世界が広がりますよー
というところ。


そんなふうに地元で再発見出来たら楽しいですよねー。楽しいですよー。


ワタシ的にも新たな自分の課題がみつかって、いい機会でした。


さてさて、今日は明日の観察会&講座の準備をしなきゃ。

2015.3.11 14:35

予定通り

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昨日の予告通り、今日は吹雪いてます。


こんな日は、近くの博物館で剥製作りの作業をしたり、
明日の講座の準備をしたり、
さらに週末には近郊地域で観察会&講座があるので、そっちの分の準備もしなくちゃいけません。


ワタシの講座や観察会って、いくら準備してもそれ通りには進まずに行き当たりばったり的になっちゃうこと多数。
これは学校でのワタシの授業と同じです。
当日の参加者とのコミュニケーションや質問を大事にしている、という名目で、どうしてもそうなっちゃう(と言い訳)。
あっ、日頃のツアーもそうでした(^_^;)


準備の段階ではしっかりとストーリーを組み上げるタイプなんですが、まぁその通りにいかないこと。
だからといって、準備をしなくていいってわけでもなく・・・。
我ながら、そんな自分の技術の無さにすっかり慣れてます。
だからそれはそれで当日になれば、臨機応変、という名の技術をフル活用。


とはいっても、今日はキチンと準備しますよー。
吹雪の日はそんな一日なのです。
ちなみに、確定申告は昨日やっつけました!!ふふふ。

2015.3.10  7:43

もつか!?

(tenki.jp)
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こんな天気図、今年は何度目でしょう。


今日のニセコは気温が+5℃。
雪ではなく、雨がひどい。風もひどい。
暴風雨です。


雨と風で急激に雪解けが進みそうです。
下は二年前の4月の半ばの写真。
今年はどこまで雪がもつのでしょう。
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明日はたぶん雪。
「今日は暴風雪です」
なんて、ここで言っていそうです。

2015.3. 9  9:03

ニッチ

エッチではないですよ。
最初、「ニッチなガイドと・・・」などとタイトルを書いたら自分で読み間違えてしまって驚きました。
誤解されそうなので、タイトル変更。
ニッチです。


って、それはさておき、
ニッチという言葉を聞いたことありますか?


本来は生物学の用語で、「生態的地位」のこと。
自然の中の生き物は本来、「ある環境で、ある食べ物を、ある生物が」占めているのですが、その生態的な “地位” や “役割” をニッチと呼びます。
ちょっと分かりにくいですね・・・。
例えば、オオタカなどの猛禽類とフクロウなどの猛禽類では、同じような “森の中” で、同じような “ネズミなどの小動物” をエサに狩っているわけですが、“昼に狩りをするのか夜に狩りをするのか” という点で生態的棲み分けがなされています。


この生態的な役割(昼の・森林内での・小動物を狩る・鳥類、という役割や地位)を、ニッチ=生態的地位と呼びます。


ニッチを獲得するために生物間で様々な競争が起きて、ニッチを獲得出来なかったものは絶滅することもありました。
また、自然界に大きな変動(ある種の絶滅など)が起きるとニッチに隙間ができて、その隙間を埋めるように他種の適応が進む、ということも起きています。


このように本来は、生態的な地位そのものを指す言葉なのですが、それを市場経済に転じて、地位の中でも「隙間の地位」(ニーズが少なくてもそれを行なっている人がいないような立場)を指すようになりました。
また、そんなスタイルで業界を生き抜くことを、ニッチな商売などと言います。
要するに隙間産業みたいなイメージですね。
事業の個別化・差別化などと似たような意味合い、と考えてもいいかと思います。


そんなニッチな出版社のニッチな図鑑、「ミミズ図鑑」を前のブログで紹介しました(2015/2/4 「情報力」)。
最近さらに、同じ出版社からこんなもの↓も出版されました。
植調 雑草大鑑
これはワタシ的に待ってました!です。


道端の植物や外来種って成長過程によって姿カタチが変化し、実生(みしょう:芽生えたばかりのもの)の姿はまったく別モノ、なんてことはよくあることです。
そんなところの発見・気づきも楽しいところなんですが、そんな部分までをカバーしている図鑑なんてものは、今までなかなかなく、調べようがなかったのです。
もう見なかったことにしちゃいたいくらい。


それがこの図鑑、キチンと出ています。


この図鑑の値段を見て、高っ!と思ったアナタ!ちっとも高くありません。
これを作るための労力を考えたら、たいへんお求めやすくなっております。


こんな図鑑を出版するなんて、ほんと、ニッチな商売ですね~。(←こんなふうに使います ^^;)


だけど、通常のツアーではほとんど使わない情報です。聞かれることはほぼなし!
自然ガイドといっても、珍しい動植物や見た目が派手でキレイなもの、お客さんに聞かれそうなものを覚えるのがふつう。


だけど個人的には、こんな部分も見れるようにもなりたい部分でもあります。
ガイド業界的には、雑草の分野に詳しい自然ガイドなんて物好きガイドはそういません。
ワタシ、ニッチを狙ってます。


エッチじゃないですよ。(しつこい)


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2015.3. 7 18:13

みる、みる!

この日は、知り合いの植物調査員の方がツアーに申し込んでくれました。

植物調査の仕事は夏がほとんどなので、植物調査員とはいえ、冬の植物の姿をじっくり見る機会が少ないものだそうで。そこで、雪深いニセコの冬の木々の姿をじっくり観察Dayなのです。


当然、植物の名前や識別点などはワタシなんぞよりも詳しいわけですが、そこは調査員に負けないくらいのフィールドワーカーたる自然ガイド的見方をおりまぜながら、あーだーこーだと話しっぱなしのツアーでした。


となると・・・
まぁ、よく見ます。
隣にいたら普通引きます・・・(^_^;)
ワタシも話題を選ぶことなく、全開です。


せっかく、冬の植物を見る、ことを目的に来てくれたので、
フレッシュな二次林から、時間の経った二次林、人工林、天然林に近い状態のニセコらしい森、沢の森、でっかい木・・・などなど、多様な森の姿を見られるようにルート取りを工夫してフルに一日歩いてました。
ワタシも一年に一度開けるかどうか、というような話しの引き出しを開けっ放しにして、普段は拾わない植物まで拾いつつ、互いの見方や印象を話しながらのあっという間の一日。


とりあえず正解かどうかは置いておいて、
「ワタシ的にはこう見える。シュシュシュ―って感じじゃない?」
といつものように、ワケわからん持論を展開してました。


↓農地脇のフレッシュ二次林からスタート!
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↓一日ツアーの上、道具はスノーランブラーなので奥へ奥へ・・・
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↓ニセコらしい明るいダケカンバ混じりの森も
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↓転びながらもちゃっかりピースをしている根性が、さすが現場人です。
しかも首元に巻いているのがタオルって・・・。まさに現場人です(笑)
「ネックウォーマーなんて洒落たものは、あっしにゃ必要ありませんぜぃ!」(とは言ってませんでしたが)
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↓話題と見方がずいぶんとマニアックなので、皆で撮っている写真も何を撮ろうとしたのか分かりにくい写真ばかり。レンズを向ける対象が普通と違います(笑)
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↓勉強熱心なことで・・・。さすがです。
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見方や印象って人それぞれなので、図鑑的識別点や見方がすべてではなく―、そんなところも楽しいところです。お互い発見もあったりして。
この日はまたいつもと一味違ったふか~~いツアーで、ワタシも楽しゅうゴザイました。

2015.3. 6  8:30

始まりました

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始まりました。
倶知安町でもう20年近く行われている冬のイベント、木の曜日講座。
毎年この時期の毎週木曜日に、自然についての様々なお話しが開催されます。


初回の昨日は、里の植物について。


ちなみに来週のワタシの回は、里の鳥について。


数ヶ月前、この講座の主催者から依頼があった時に、
「今年の内容はどうします?」
と相談していたら、
「ヤブキさんの前の週は『里の植物について』なんですよ」
と言われ、
「じゃ、『里の鳥について』にしましょう。なんだかシリーズものみたいだし。」
「しかも、去年は『山の鳥について』で話したので、一年越しのストーリーみたいでさらにバッチグー(死語)」
と、5分で決定。
スムーズな打ち合わせでした。バッチグーです(死語)。


話しは戻って、昨日の講座。


このような自然の講座って、単に、
「知っている・知らない」という知識の問題ではなく、
「そういう見方もあるんだ」だとか、
「そこは見てなかったなぁ」とかの新発見があるもので、そんなところも楽しんでます。


ワタシ的に「3へぇ~」くらいの発見もあり、春からのフィールドワーク課題が出来ました。
いい冬の夜長です。


さ、準備しなくっちゃ。
→「木の曜日講座ご案内」

2015.3. 4 10:20

積み重ね

1980年って、どんな年でしょう?

王貞治選手が世界記録の868号ホームランを打ったのがこの年。
山口百恵が引退したのもこの年だし、ジョン・レノンが殺されたのもこの年。
社会情勢では、イラン・イラク戦争が起きました。
当時小学校中学年の私は、この年に発売された任天堂ゲームウォッチに憧れました。


さて、先日まで毎年恒例の洞爺湖中島でのエゾシカ調査に行ってました。


この調査、1980年から行われ続けて今年で35年。
「シカと森林植生との相互作用を解明するための基礎データをとる」
ことを目的に、35年ものあいだ同じ手法・同じ場所でデータを取り続けています。
こんな研究は他ではなかなかありませんよ。これだけの長いあいだ、ひとつの自然を見続けるなんて。
そうそう真似できることではありません。


そんな調査に、ワタシも毎年声をかけてもらっています。
今年でもう7~8年くらいになるでしょうか。毎年勉強と刺激を頂いております。ありがとうございます。
また関わり続けていると、思わぬトコロで思わぬ人脈の繋がりもあり、そんな楽しさもあります。
業界狭いモノです。


調査当日は、急角度の斜面を登って下って・・・を一日中繰り返しながら、一班10人体制の計30人近い若い学生と現場を歩き続ける調査。場所によっては、多少の危険も伴います。


私はあくまでガイドとして、安全管理やら時間管理・ペース配分などに気を配りながら、皆が一日通して歩けるようにするのも役回りのひとつ。
とはいえ、そんなムズカシイ感じでもなく、
「楽しい雰囲気で歩かないと、安全にチームワークよく一日歩けないよー。じゃないと調査なんて出来ないし。」
ということで、ワタシが一番テンションあげあげな感じです。
妙なテンションのオジサンガイドに若い学生さんたちが無理やり合わせてついてくる、といった感じなのです。
オジサンもまだまだ負けてはいません。


今のところワタクシ、筋肉痛の気配もなく安心していますが、もしかしたら明日以降になるかもしれません。
見ものです(笑)


とにかく今年もまた一年積み重ねました。関係者の皆さま、大変お疲れ様でした。


↓現地調査だけでなく、学生たちの研究発表の時間もあります。ツッコミを受けながら勉強してます。
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↓現場ではひたすら歩き続けます。
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↓森の勇者たち
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2015.3. 1 18:50

連雀

冬になると大陸から渡ってくる冬鳥のキレンジャク・ヒレンジャク。(下の写真はキレンジャク)
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連雀(レンジャク)とは、「連なる雀」。
“雀” といっても皆さんご存知の “スズメ” を指している訳ではなく、小鳥全般を指す古語としての ”雀“ で、「連なる小鳥」といった意味でしょうか。(「連なるスズメ」で解説されている資料もあります)


とにかく “連なる” わけですから、いれば多くの数が一度に見られる鳥。
今年も札幌や旭川では、数百単位の群れで確認されています。
ニセコでも、数年前までは街路樹に大量に連なるレンジャクをよく見たものです。


だけども、何故かここ数年は不発の年が多い印象です。
もしかしてワタシのフィールドワークが少ないのか、アンテナ感度が錆びついてきたのか・・・・・・・。
ワタシ的にはそうでないことを祈りますが、とにかく、ここ2~3年は4月の渡りの時期にドッと見れておしまい、というパターンになっています。


先日、久しぶりに出会えました。
だけども、やっぱり数羽程度。
連雀には程遠い雰囲気です。


どうしてなんでしょうね。
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