2012.9.27 21:44

「秋のイベント・ツアー」

秋の景色を山と水で楽しむイベント・ツアーのお知らせです。
(画像クリックで拡大)

スノラン体験会


第一回は、10月7日(日)。
ニセコの紅葉を満喫できるコースを一日かけてゆっくりと歩きます。
秋色の山を眺めながら、足元の自然をじっくり見ながら、写真を撮りながら、
静かな山歩きをご一緒しませんか。


第二回は、10月21日(日)。
支笏湖へ遠征!
今年、ワタシもカヌーガイドとして何度かお手伝いをした、
支笏ガイドハウス「かのあ」の半日ツアーに参加。
「かのあ」の個性豊なガイドとともに、ワタシもプチガイドしますよ~。
カヌーが初めてでもまったく問題ありません。
まっ透明な支笏湖の水と、カヌーからの紅葉の森は素晴らしい景色です。
午後は、ニセコとは違った支笏湖周辺のカツラの森を散策します。


==============================
お申込みは、、、
◆問い合わせフォーム

◆お電話(090-9755-5274) 
のどちらかから、


お名前(フルネーム)
携帯電話番号
参加希望日
参加人数


をお伝え下さい。


これを機会にゼヒ!

2012.9.25  0:15

「秋の声」

秋というのは、しんみりしっとり、静かな自然情景のイメージですが、
一部でギャーギャー騒がしい声が聞こえてくる季節でもあります。


その声の正体は「カケス」。
正確には、北海道亜種「ミヤマカケス」。
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夏の間は山林の深い場所で繁殖するため、あまり存在感を感じないのですが、
冬が近づいてくると、来たる厳しい冬に向けて越冬体制、麓の森に下りてきます。
そんな移動の準備なのか、近頃森の中でカケスの鳴き声をよく聞きます。


姿は翼にキレイなブルーの羽を持ち、グレーの背中もキレイなこの鳥。
分類上はカラスの仲間。
カラスもこの鳥みたいに、もうちょっと違う色が入っていればかわいいのに・・・、
なんて思ったりもします。


しかし、声はやっぱりカラスの仲間。
ギャーギャーとか、ジャージャーとか、ジェージェーとか、
とにかく濁ったしわがれた声。


一人ぼっちで登山でもしていて日が傾き出した頃に、森の中からこの声を聞いたときには、
「首を締められたような叫び声が??」
みたいな恐ろしい妄想をしてしまいそうな声。


飛んでいる姿もフラフラと頼りない。ヤル気なさげ。
これも特徴。


なんだかマイナス点ばかり書いてしまった感もありますが、
ワタシ的にはこの鳥の姿を見たり、声を聞いたりすることが、季節を感じるひとつ。
いわゆる歳時記的感覚。


秋と春の、山と里の移動時に見かけることが多い鳥なので、
これからの時期はちょっと気にしてみて下さい。
そして声を聞いたら、驚かないで姿を探してみて下さいね。
“キレイなカラス” が近くにいるかもしれません。

2012.9.24 22:07

違いを知るのも、いとたのし

ここ数年、ワタシのようなガイドツアーに、
札幌やニセコ近郊、さらには町内の方まで申し込んで頂くこともあり、
ホントありがたいかぎりです。感謝。


今日は、ニセコ町内の方とご一緒のツアー。
しかも、ドイツの方。
昨年にニセコに移住したそうです。


自然ツアーでは、ただ自然風景を見せて喜んで頂くだけでなく、
その背景にある壮大な自然の仕組みや巧妙な戦略―、
果ては文化的側面までも観察から読み取ったりしたい・・・、
と思っているワタシとしては、コミュニケーションは不可欠。


しかし、ワタシの場合、不勉強のため英語が堪能でない、というか、
ほとんど日本語的英語(?)しか話せません。
なので、会話が出来ないと困ってしまうのですが、今日のお客様は日本語が堪能なので問題ナシ!


しかもずいぶんと植物好きな方。熱心です。


ニセコらしい・北海道らしい・日本らしい自然の姿をピックアップして観察しながら歩いていると、
ドイツの植物や自然の話をワタシが聞きまくってしまい、興味津々。
ドイツの自然の姿とニセコの自然の姿の違いなど、話は大きいスケールに広がります。


と思えば、ニセコでの山菜の採れる時期だの、美味しい山菜の調理の仕方だの、
生活密着型自然遊楽話にも盛り上がります。
自然の楽しみ方は千差万別なのも万国共通なのでした。




ちなみに、ここのところ毎日のように(激)夕立があるニセコですが、
昨日・今日と、
「ツアーしている場所だけ降らない」
という奇跡が続いているのが、ちょっとコワい。

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2012.9.23 18:10

一日ツアー

今日はオリジナルツアーで一日ツアーの日。
お客様のご要望を聞いてそれを叶えるべく、ニセコ近郊の他地域も含めてツアーを行います。


ニセコ近郊の方で、何度もご参加頂いている方だったので、ちょっと遠出をして、
ニセコでは見られない自然風景を見て、ニセコではなかなか見られない鳥を探しながら、、、
のツアーです。


そもそも北海道には自生しない、サイカチの大木。
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積丹方面まで足を伸ばして、ニセコでは見られない海岸草原をじっくり歩きました。
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積丹ブルーの海を眺めたり、
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断崖環境を歩きます。
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普通は、積丹の海と崖を風景として眺めたらおしまい、となりがちですが、
それじゃ自然を見たことにはなりません。
足元の海浜植生や遠くの森の姿もしっかり観察。
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探す “アンテナ” をしっかり持てば、ハヤブサも。
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こんな鳥がいて、こんな植物がある、っていうことは、ここはどんな環境なのか?
ということも、見たものから出来るだけ読み取り、あーだこーだ、と推察します。
こんなところも楽しいトコロ。


いかにも「ツアー」ではなく、日頃ワタシがやっている「フィールドワーク」を一緒にしたい、
というご要望もあったので、ワタシも遠慮なく(?)気になるモノを見たら立ち止まり、
車で移動中もしょっちゅう止まって確認。
車なのに、まぁ、進まない進まない(笑)


やっぱり、「気づき」が大事、と実感するツアーなのでした。

2012.9.20  7:44

夏から秋へ

ず~っと雨予報だったけど、出張中は雨にあたらず暑い毎日が続いていました。
まるで真夏!
この時期の北海道で、30℃をこえる暑さは珍しい。


そんな中、道南の森の中を歩きまわり、昨日帰って来ました。


今回も、見慣れないモノ、見たことないモノ、そもそも初認識のモノまでたくさんあって、
楽しくかつ勉強になり、有意義な毎日なのでした。


道南では、紅葉までまだ一ヶ月。
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暗いスギ林の中でも、スポットライトのような光をたよりに植物たちが生きています。
そんな植物たちをクローズアップしているようでした。
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クサボタン。
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花が終わってもキレイ。こちらもクサボタン。
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仕事の空いた時間は海辺へ。ウンランが満開。
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ハマニガナ。
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最終日は雨。
しかもかなりのどしゃぶり。ずぶ濡れになりながらの歩きも、これはこれで楽しい。
「はーはっはっ!」と、半ば、ネジ外れ気味で歩いてました。


雨露もキレイなミョウギシャジン。
夏真っ盛りのような空気が、これを機会に入れ替わりそうです。
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2012.9.16 22:11

南の森から

ご無沙汰しちゃってました。
実は今、北海道の南の方へ来ています。


例のごとく、植物を見ながら森の中を歩く毎日。(仕事ですよ~)
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いくら南といっても、時期的には「秋」のはずなんですが、なんだか暑い毎日。
まだまだ夏のよう。


内業もずいぶんと溜まっているので、宿でもお仕事・お仕事。
現実逃避的にブログを更新しております・・・。すいません・・・。

2012.9.11 19:30

フィールドワーク

ここ数日、北海道では各地で大雨が降ってます。


山へ遠征する予定でしたが、さすがにそんなこと言ってられないほどの雨なので、
家でおとなしくしてました・・・昨日は。


今日もそんな雨。
しかし雨にめげずに、どうしようか・・・ということで、
雨雲の動きをネットで調べ、雲のかかりにくいところを狙って、フィールドワークへGo!


狙い通り、一日雨に当たらなかったのですが、
なんだかんだと車で片道二時間も走ってしまいました・・・。

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2012.9.10 20:53

どしゃぶり

ここ二日間、雨。しかもかなりの。
先週のトムラウシに引き続き、今週は別の山に行く予定でしたが、延期となりました。


そんな中、ニセコでの植物調査。
鳥と違って植物は雨でいなくなるわけではないので、完全雨装備で出動。


ザーザー降りの中の歩きでしたが、これはこれで楽しい。かな。
植物をじっくりみても、秋の様相でした。
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2012.9. 9  7:36

秋の空

山ガール三人組とご一緒の一日。
昨冬にご参加頂いた方が、お友達と一緒にまた遊びに来てくれました。
なんとも嬉しいことです。
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そんな中、文句なく晴れ!最高の展望!!
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雲と空気は秋の様相を感じますが、日差しはまだまだ何となく夏の名残り。
季節の変わり目ですね~。
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普段ものんびり低山歩きを楽しんでいる方々。今回はニセコの展望の山をのんびり歩き。
雑談しながらでも登れるようなペースで、周りの自然を見ながら―、写真をとりながら―、
コースタイムなんぞ気にせず自然を楽しむ山歩きなのです。


そんなふうに歩いていると、何となく・いつの間にやら山頂?!
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楽に楽しく、自然を歩いていただければいいですね。

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下山後には温泉入浴時間をゆっくりとり、その後はさらに遠回り。
山で使ったカロリー、奪取計画!
アイスだのシュークリームだの食べていたら、もう夕方でした。

2012.9. 7  1:11

「ハズカシながら・・・」

植物でも鳥でもなんでも、識別のために “個” をみるだけでは面白くありません。(ワタシ的に)


それにまつわる “全体”、つまり―、
 ・その名の語源・由来、
 ・環境とのつながり、
 ・周囲の植物との関係性、
 ・虫や鳥、土壌など、他の自然との関連性、
 ・文化的側面、
 ・歴史的側面、
 ・人との関わり・・・・・

など、多様な背景を知ると、さらに自然をみる楽しさがふくらみます。
コレ、間違いない!
確信です!


ちなみに、こんなふうにすると、果てしない「知」の探求の泥沼地獄にハマることも、間違いなし!
ふふふ・・・・。




そんな側面を意識できていなかった頃、「個」の識別だけに躍起になり、
勝手に勘違いしていたものがたくさん。
見識・視野が狭い、っちゅうことですな。


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↑ こちら、オオヤマサギソウ。
これについてはワタクシ、ただの勘違い(読み違い)なわけで・・・
「オオヤマザキソウ」かと思ってました。
しかも!
「山崎さんなる著名な植物学者がいて(いるか知らんけど)、
その山崎さんが発見したヤマザキソウなるものが世の中にあって(あるか知らんけど)、
それの大型版?」
人間、勘違いが突っ走るとコワいもので、勝手にそう思ってました。
本来は、
ヤマサギソウ(山を飛ぶ鷺の姿に見立てた)の大型版。


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↑ こちら、クサレダマ。
これ、「クサレ・玉」かと思ってました。
「どこかが腐っているような臭いでもするのかな~」と。
バカっぽくて、重症です・・・・・。
本来は「クサ・レダマ」
レダマ(連玉)という、江戸時代に渡来・流行した低木から名前を借用し、その “草” バージョン。
そんな由来を知っていれば、間違えません。




さらにさらに・・・
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↑ こちら、ヤマドリゼンマイ。
ニセコの湿原にもたっくさんあります。


鳥好きなワタシはてっきり、
「山鳥に似たゼンマイ」かと・・・。
山鳥に似た、って何よ!どこが似てるのよ!
ここまでくると、思い込みって恐ろしい・・・。


本来は、「山で採れるゼンマイ」だから「ヤマドリ」。
鳥とはまったく関係ありません。

・・・
・・・
・・・

まだまだたくさんあるのですが、これ以上話すとワタシが悲しくなる上に、
ワタシを信頼してくれている殊勝な方々が離れていくのがコワいので、これにて。


こんなことは、ただ「個」を見て識別して―、だけでは気付きません。
勘違いしたまま、「はい、それま~で~よ~」となります。


由来や文化的側面などなど、それにまつわる “全体” にも、知る時間を少しとってみて下さい。
そんなところにも自然をみる楽しさが溢れています。

2012.9. 5 11:07

完全プライベート

ここ数年、ウチの奥サマの行きたい山のひとつ、トムラウシ山。
独立してからの方が休みという休みがなく、なかなか日程がとれなかったので、
今年は、夏休みが終わった隙間を狙って奥サマ孝行、ということで行って来ました。
遊ぶ時間はムリにでも作るものですから。


行程の長いこの山。歩き方の選択肢は二つ。
軽い日帰り装備で10時間近くをサッサと歩いて山頂を目指すか―、
重いテント装備を担いで山頂付近に泊まり、二日に分けてゆっくり歩くか―。


当然、ワタクシは後者。


テントから寝袋・食糧・水など全部背負っての歩きになります。
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当然ウチの奥サマの装備も、いつもより多め。
だけども、今日は登るだけなので、ゆっくりペースでもOKなのです。
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なんだかついこの前も、仕事でこんな荷物を背負って山歩きしていたような・・・
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念願の山に重い荷物もなんのその。ルンルン歩き姿なのです。
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トムラウシの核心部、通称トムラウシ公園付近。まさに庭園です。
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今度は花の時期にまた来たいな~、と、チングルマの大群生。
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曰く、「トムラウシのT」だそうです・・・
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山頂から雲を撮影中。
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花も。
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下山する必要がない、っていいもんで、しっかりゆっくりコーヒータイム。
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明るいウチから夕飯の準備。独り占めの快適テントサイト。
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おそらく今、もっとも高い場所でラジオ体操している人の一人。
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二日目は少々の雨まじり。完全雨装備で出動。
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この程度の雨は、またいいもんだ。
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時間に余裕があるので、鳥が出てくるまで待機。すると、ヒットするもんです。ノゴマ。
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ナキウサギも。
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下山時はすっかり雨でしたが、登山口はすぐそばだし、これもまたよし!
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天候の動きにうまくハマった、いい山行でした。
こんな山を日帰りでちゃっちゃと歩いちゃうのはもったいない!
ゆっくり山歩きのススメなのです。


2012.9. 2 16:36

地元観察会

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今日は地元向け観察会の日。
普段からなじみの方々10名ほどで鏡沼散策でした。


雑談八割、自然の話し二割くらいのゆる~い気楽な雰囲気なのです。
普段から歩いている方や地元の自然をよく見ている方々なので、
普通じゃ気づかないようなものまで拾ってお話。
超ミニミニな花。ミヤマタニタデ。普通は気づきませんよ、このサイズ。
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湿原内はヤマドリゼンマイが彩り始めて赤い雰囲気。
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そんな中にサワギキョウの紫。
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空と水は当然のように青く、森は緑!
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こんな場所が住んでいる町から10分の場所にある、って幸せですね。


つきっきりでガイドするスタイルのツアーではないので、ワタシは一人シダ観察。相変わらず・・・。
うむっ!やっぱりキレイだ。
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