2018.4.30 18:15

感謝!

実は……


今年の4月にフォレストレックとして独立後、満10年を迎えました。


独立当初は、
「日本人の個人のお客様だけを相手に、一年通して自然ツアーだけで独立」
なんてガイドスタイルではやれっこない、というウワサもあったのですが、何だかんだともう10年経ちました。
これもひとえに、ひとりひとりのお客様のお陰です。


ありがとうございます。


実は昨年から、感謝と節目ということで何かを?とずっと考えていて、『やっぱりお客様が使えるものを作ろう』ということで、野外で使いやすい手ぬぐいを作ってみました。
コレが、この冬の一大作業だったんです。


工房選びから製法選び・デザインや色など、私なりに考えてこだわったものが、つい先日仕上がって届きました。


とてもいい仕上がり。イメージ通りとなりました。
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本来は『 “感謝の気持ち” なんだから無料配布で…』なのかもしれませんが、「そのためにコストを下げて、デザインも作りもちゃちゃっと」というのは何だか性に合わず、一枚500円で販売という形でお許し下さい。
ツアーに参加の際には、いつでも購入出来ます。

2018.4.29 18:00

こんなの見た

風穴に広がる針葉樹林。美しい針葉樹林が好き。
(7月11日北見地方)
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昨日は朝から晩まで講習会や会合のため動き回り、今日・明日はツアーのため動き回ってます。
我ながら、行動範囲が広すぎます(笑)

2018.4.27 15:57

パノラマライン開通

4月27日に道道66号(通称ニセコパノラマライン)が開通しました。
去年も4/28に開通していますが、雪の多かった今年もGWに間に合いましたね。


途中は一部こんな雪です。
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ついでに神仙沼まで行ってみました。
入口の数mの雪壁を無理やり登ることになるので、下りることも考えるとあまりおススメしません。
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途中もまだ4mほどの雪に囲まれていて、一面の雪の森です。
ルートも何もありませんので、視界不良時や場所が分からない人は歩かない方が無難です。
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神仙沼到着。夏の看板のある所から。
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ついこの前にも、こんな比較写真を上げたような……
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夏では行けない神仙沼対岸から湿原方向を見る。
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夏に行けない森は、キレイな山の森でした。
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2018.4.25 16:05

ぼちぼちおしまい?

夏の仕事に切り替わってきました。
ワタシの冬シーズンも、もうそろそろおしまいかな?ということで、滑ってました。
今日は小雨ですが、負けてません。


雪の量はまだまだイケるけど、滑っている場合ではない、というハナシもあり……そんなこと気付かないフリをして、あと2回くらいは雪で遊べるか。
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2018.4.23 16:07

冬の鏡沼

春らしく、スノーランブラーでひとりフィールドワーク。


夏になればツアーでも行っている鏡沼へ。
冬に行こうと思うと歩く距離が長く、途中に大きな沢があったり、スノーランブラーにとっては少々急な斜面もあって……、
かといって機動力に乏しいスノーシューで歩くには少々うんざりする距離な上、森もずっと変化がないので自然ツアー的面白みに欠け、意外とツラい歩きになっちゃいます。
なんで、さすがに冬のツアーでお客様をお連れしたことはありません。


スキーで山の上から滑ってくればあっという間に行けるのですが、下の駐車スペースからだとずっと登り。ずっとダケカンバ林……。
春は眺めが良いし、歩きやすいし、誰もいなくて静かだし、そもそもプライベートなんだからまぁいっか。
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やっと近づいてきた。
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自分が過去に撮った写真を思い出しながら、だいたい似た構図になるように湿原(雪原)をウロチョロしてました。
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比べてみると面白い。
よく歩いた。

2018.4.21 17:07

この時期だから?

ニセコの森はまだ一面の雪ですが、ニセコ以外の地域では森の中でもすっかり雪はなくなり、遊歩道を歩ける公園なども多くなってきました。


そんな所を歩いていると、フクジュソウやキクザキイチゲ、エゾエンゴサクやナニワズなどなど、早春の花々が咲いています。


とはいえ、まだまだ北海道の季節は早春。花のバリエーションは少ない時期です。


これだけ毎日歩いていると、「あ~ここでも咲いてるよね~」的な感じで見流して歩いてしまうものです。
この日もいたる所にフクジュソウが咲いてました。この一ヶ月、どれだけフクジュソウの写真を撮っているんだろう……。
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でも、まだ緑が少ないからこそ、高さ10cmにも満たないただの草?をよ~く見ると……
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……
……
……


ヒメニラの蕾がありました。4mmほどの蕾。
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ヒメニラは、花が咲いても5mm程度のごく小さな花。
道内では分布している地域が少ない上にこのサイズ感なので、気づく人も少なく、ほとんど見る機会がありません。
しかも周りの植物が青々してくるとさらに紛れちゃって、歩きながら見つけるにはなかなか難易度高めです。


まだ森の中が青々していないこの時期だからこそ、気づけるモノもあるんです。

2018.4.19 17:56

遊んでみた

カメラで遊んでみました。
ライブコンポジット機能にカメラの設定をちょっといじれば、こんな写真も簡単。
技術の進歩はスゴいですね。


家の前からの西の空。
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6.0s(総露出時間30分)F2.8 ISO1600 12mm


北の空。目が回る。
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10.0s(総露出時間23分)F2.8 ISO1600 12mm
(M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO)

2018.4.16 17:25

「カメラ運用~3」

やっと本題。カメラ完結編・E-M5 MarkⅡの運用方法です。


このカメラを持つ時は、仕事(ツアーや調査仕事)よりもプライベートでのフィールドワークや登山です。
しかしワタシ、プライベートでもヤブに突入したり急斜面をよじ登ったりしています。「あまりカメラの扱いを気にして歩きたくない」とは言っても、さすがに常にハダカで持ち歩くわけにはいかず、保護のためにもやっぱりカメラケースは必須です。
本体だけを首にかけて歩く、というのはミラーレスサイズはさすがにナシ。歩くたびにブラブラするし、首が疲れるし、急斜面・ヤブ漕ぎ不可ですから。


カメラを買う前からチェックしていたカメラケースがこちら。
パーゴワークス「フォーカス」
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このバッグは昨年リニューアルして復活。ポケットが変わり容量も少し大きくなり、防水性もアップしました。
このカメラバック、ザック前面に固定することも出来ます。
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ちなみにフォーカスのサイズ感は・・・
フォーカスの底面に外部フラッシュを入れて仕切りを置き、その上から「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」にレンズフードを付けたまま本体を入れてぴったりサイズです。


ワタシがこのバックに入れているものはこちら↓。
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・野帳、シャーペン
・PLフィルター
・外部フラッシュ
・レンズペン
・レンズクリーナー
・予備アンカー、締め付け金具
・予備SDカード
・予備バッテリー
この程度は余裕で収納できます。


基本的にこのカメラバックをたすき掛けにしたいのですが、それでも、急斜面などではバックが動いてイマイチなんです。前かがみになったりすると、ゴロンと前に動いちゃいます。


そこで、カメラストラップをコレ↓に変更。
ピークデザイン「リーシュ」
公式サイトの紹介動画も貼り付けておくので、そちらもどうぞ。


こちらのストラップは、アンカーと呼ばれる部品をカメラに付けるだけでストラップの取り外しが自由に出来るほか、カメラ付属のストラップよりも長くて(最大145cm)伸び縮みも自在。


実はワタクシ、カメラストラップの “長さ” が欲しかったんです。しかもただ長いだけじゃなく、サッと短くしたり長くしたり……これがしたかったんです(理由は後述)。
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しかも、ストラップの片側はカメラの下に付けたかった(これも後で)。
その分、右手側のホールドがストレスフリー。ストラップがないホールド感って、感動します。
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一応、右手側にもストラップを付け替えられるように、アンカーだけは付けっぱなしにしています。
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ちなみに、下アンカーにある黄色の細引きは、アンカーの紐を少し長くすることでバックに収納した時にプラスチック部分がモニターに干渉しないようにしています。
※ほどけたら悲劇なのであまりおススメしません。アンカーの紐を直接結びましょう。もしも細引きで延長するなら、エイトノットなどの信頼性の高い結びを。くれぐれも強度不足の紐で延長しないように。
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このストラップを長めにセッティングしてたすき掛けにし、カメラバック本体(フォーカス)のベルトは肩にかけずにウエストバックのように使ってみると…
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良い感じ。イメージ通り。
しっかり身体にフィットします。
しかもカメラバックとカメラの重さが肩に集中しないので、スゴく楽です。


そしてこのストラップをササッと短くすれば・・・
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カメラを体の後ろに回せます。
遊歩道などなら、いちいちバックにしまわなくてこのまま歩けますね。まさにこれが速写ストラップと言われる所以。
レンズを向けようと思う敷居が一段下がります。これ、とっても大事です。
大した悪路でもないのに、撮る時にいちいちバックを開けてカメラを取り出して、撮ったらまたしまって…なんて、ワタシにはそれすらストレスなんで。
ここでもE-M5の防滴・防塵機能の安心感が発揮されますね。
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前に持ってきてもOK。
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この運用がしたかったので、ストラップの片側を下に付ける必要がありました。
というのは、通常のようにカメラの両側にストラップを付けるとレンズは前を向いてしまいますが、このストラップならレンズは下を向きます。レンズ保護のためにも、コレ大事。


あとは前にも紹介したGPSを取り付ける場所を確保するだけ。
GPSMAP64sを買うと付属でついてくるホルダーを、カメラバックに付けっぱなしにしておけば…
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ザックに付けてあるGPS用カメラケースはそのままで、本体だけを引っ越しすれば済みます。
楽ちんです。
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ワタシの歩き方では、E-M5 MarkⅡの運用方法はこれでハマってます。
運用方法が出来上がってしまえば何てことないシステムなのですが(システムというほどでもない)、世に数多ある道具のどれを選んで、それをいかにして自分用に使うか―、ここがムズカシくも楽しいですね。

2018.4.15 16:34

夏に向けて

4月も半ばになり、冬のツアーのご予約分はほぼ終了しました(お申し込みがあればまだOKですよ)。


北海道のガイド仕事は4月と11月が季節の変わり目のためお客様も少なく、比較的時間のある時期。
ガイド会社はたいていこの時期にスタッフ研修やら夏の準備、休暇にあてるものです。
ワタシも先月末からこの二週間は、近郊の自然ガイドさんが遊びに来てくれて一緒に歩いたり、泊まりに来てくれたり、飲み明かしたりしてました。


こんなふうに誘ってもらうばかりでなく、つい先日はワタシがガイド仲間たちをハシゴ訪問。
ワタシが最も信頼をしているガイドのひとりです。

マウンテンガイド・コヨーテ
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K2 ステーブル
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ガイド会社にいた頃からの10年以上の付き合いで、独立した時期も同じくらいなので、独立当初はよくガイド論を話し合ったものです。
ガイドの分野は違えど、考え方や経験・技術量などの面でもとても信頼しています。
ぜひツアーも参加してみて下さいね。とてもいいガイドさんですから。


そんな仲間たちと、「今年の冬はどうだった~?」とか、「今年の夏の計画・野望はなに?」などの話しで盛り上がってました。


ニセコのガイド業界、こんな横の繋がりも大事にして頑張ってますよ。


さて、
先週まではこんなふうにガイド同士でゆっくりしていた時期なのですが、今週から講義が始まります。
そしてありがたいことに、ゴールデンウィーク開始から休み明けしばらくは、ツアーのため日程がもう空いていません。お問い合わせ頂いたお客様、申し訳ありません。


その後は、現在ご予約頂いているツアーと講義と調査仕事、講習会も数回企画されていて、すでに6月末までの日程パズルをしている状態です。ホント、ありがたや~、です。
ご予約のお問い合わせは、是非お早めにお願いします。お問い合わせだけでも全然OKですので。


そういえば、ニセコでも4/10に早咲きスミレのひとつ、アオイスミレが咲きました。
同じ頃、モズやノビタキといった夏鳥もニセコに到着。
着々とグリーンシーズンへ動いています。
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2018.4.13 16:53

「カメラ運用~2」

先日白状したように、今年の2月に本気カメラをOM-D E-M5 MarkⅡに新調しました。


発売から3年近く経っているしもう少し待てば新製品も出るかもしれない、との予想もあるのですが、すでにこのカメラはずいぶんと完成度が高いし、値段も最近はこなれてきている。
新製品が出たってウチの財布が許さない(であろう)、ということで、「ここぞと思ったときが買い時」なんです。
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このカメラの運用方法の前に、自然ガイドのワタシにとって使いやすいカメラって?という部分をご紹介。


当初、『 FUJIFILM X-H1』などにも惹かれましたが、これなら上位機種のOM-D E-M1 MarkⅡも買えちゃうし、ワタシにはコストバランスを考えてもE-M5 MarkⅡで充分です。


ワタシ的なカメラに対しての考えは、
「写真撮影が趣味ではないので、写真を撮るためだけに自然を歩くということはほとんどない。
だけどシャッターを押して自然を切り取る行為は好きだし、フィールドワークの際に見たものを今までよりも少し良い画質で、いい表現で記録したい。」
という程度です。


パソコンで等倍で見てやっと分かる程度の画質の差はどうでもいいのです。ブログやホームページの写真はすべてリサイズするわけだし。大きなサイズにプリントしたり、額に飾ったりなんてことは絶対にしません。
表現力という面ではフルサイズ一眼とは差が出ますが、やっぱりそこまでのこだわりもありません。
そもそも、自分のイメージを強く持ってシャッターを押すタイプでもありませんし (^_^;)


となると、写真をキチンと撮っている人に比べればテキトーな私には、フルサイズ一眼でなきゃいけない理由は今のところ見当たりません。
ワタシにとって何より大事なのは野外での機動力なんです。
(「じゃ、ハイエンドのコンデジでもいいじゃん」なんですが、まぁそこは色々とありまして…割愛!)


機動力という面では、マイクロフォーサーズの小型・軽量感は魅力的。野外歩きには大変よろしい。
私はレンズを何本も持ったり三脚を持って歩いたりもしないので、カメラ自体が小型・軽量なのは何よりありがたく、その分、より遠くまで歩く気にもなります。


同じOLYMPUSの「OM-D E-M10 MarkⅢ」のページには、こんな写真も載ってました↓。
“同じクラスの一眼レフと比べてひとまわり小さくて軽いボディーなので、重さを気にせずに軽快に持ち歩くことができます”
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しかもOM-D E-M5 MarkⅡは、防滴・防塵・耐低温ミラーレス。これもかなり大事なポイントでした。
レンズ自体にも防滴・防塵対応ものが多数あります。


カメラメインでない私の歩きスタイルは、正直、扱いが雑になりやすいです。
ちょっと雨が降り出したくらいでカメラの扱いに気を使うのは、私にとってはストレスなんです。これが今までずっと防水コンデジで済ましていた大きな理由のひとつでもあります。
冬でも気にしなくていい防滴・耐低温性能は魅力的です(過信は禁物ですが)。


とはいえ、もしも「きっちりと写真を撮ろう!」という気になっても、マイクロフォーサーズ機のレンズ群と価格は魅力のひとつ。
→「マイクロフォーサーズ レンズ群


300mm(35mm換算600mm)の超望遠レンズですら数万円で手に入り、フルサイズ一眼よりも遥かにコンパクトで、しかも手持ちで何とか撮れちゃいます。OM-Dの強力な5軸手ブレ補正はスゴいですから。
マクロレンズだってたくさんあるし、単焦点レンズなんかも楽しいでしょう。
私の購入した「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」レンズは、マクロ的な使い方からスナップ写真、レンズの明るさ、総合的な描画力、レンズ自体の防滴・防塵性能、野外使いにはとてもいいレンズかと思います。


「超広角レンズで湿原の風景なんかもいいな~」なんても思いますが、レンズ沼にハマるのが怖くて気づいていないフリをしています。


ちなみにこんな記事も、背中を後押し。ウデがないのでこんな風には絶対に撮れませんが (^_^;)
→「OM-D E-M5 MarkⅡ レビュー


そもそもワタシ、OLYMPUSのインターフェースにも慣れているし、発色も好み。
カメラデザインもいい。無骨感が好き。


こんな理由でしょうか。


この一ヶ月、使いながら設定を色々いじり、カスタマイズもやっと落ち着いてきました。
これをどう持ち歩くか、は次回で。

2018.4.11 14:52

「カメラ運用~1」

これから何回かに分けて、ワタシの自然散策の際のカメラ運用方法をご紹介します。
あくまで「ワタシ流」ですので、ご参考程度に。


今回は、
コンデジ防水カメラ(OLYMPUS TG-5)
GPS(GARMIN GPSMAP64s)
の運用方法から。
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ワタシの場合、カメラとGPSは常にセットで必携です。
防水カメラは記録写真用。
GPSには、自分が過去に出会った植物の場所の座標情報や、過去に歩いたルート・時間を全て記録しています。
出会いはいつやってくるか分かりませんから、歩く時は常に電源を入れっぱなしです。


さてまずは、
・自分は普段、どういった場所をどんなふうに歩くのか。
・自分は道具を使う際にどこが我慢出来て、どこにストレスを感じたくないのか。
というトコロを改めて整理しましょう。
それによって、やり方・使いやすさは大きく変わりますので。


ワタシの場合は―、
・調査仕事では道のないヤブの中を歩き、
・ツアーや登山では、散策路や登山道といった「道」のある所しか歩かない(常に両手が使えて、転倒・滑落などの心配はほとんどない)
ので、各デジタル道具は “それなりに” 保護しつつも、必要な時にはすぐにサッと使える小気味良さが大事です。


ヤブの中も歩くことを考えると、ハダカでぶら下げて歩くとかはナシ。ケースに入れたい。不用意に落としちゃうとか、気づけば傷だらけとか、一番ナシですから。
だけど、「出し入れに両手を使わないとイケない」とか、「いちいち見ながら出し入れする」とかもナシです。小気味よさが大事。


また、プライベートで歩く時はほぼミラーレス(OM-D E-M5 MarkⅡ)を使うため、防水カメラ(TG-5)だけを持って歩くことはありません。多少の雨でも、このミラーレスなら防滴・防塵なのでやっぱりこっち。
“TG-5を持ち歩いている” ということは仕事の時なので、ザックかショルダーバッグのどちらかを持っている時になります。


以上を踏まえて、どうすればストレスなく使いやすく、かつカメラやGPSの落下や紛失を防げるか―。
数年間色々な道具を買っては紆余曲折を繰り返し、最近はこんな風に落ち着いてきました。


ザックを背負う時はカメラケースを取り付けているのですが、私の場合はそれを「肩ベルト」に付けるのが使いやすいです。
取り出しやすい上に被写体にカメラを向けやすいし、この位置ならぶつけることもありません。GPS画面も見やすい。
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しかし、ザックの肩ベルトに付けるとなると、カメラケースのベルトは横方向に付いている必要がありますが、一般的なカメラケースは縦方向にベルトが付いていることも多く(ウエストベルトに取り付けるため?)、肩ベルトには装着出来ません。


そこでベストチョイスが、『グレゴリーパデッドケース』。
シンプルな作りで余計なポケットなどがなく、形がスマート。TG-5にはSサイズがピッタリです。大き過ぎず小さ過ぎず、出し入れしやすいこのサイズ感がちょうどいい。


さらにカメラケース選びに大事なことが、チャックが両開きなこと。
どちらのチャックを使ってどちら方向に閉めてもOKなので、素早く開けたり閉めたりできて、ストレス軽減です。パデッドケースなら、ここもクリア。


ワタシ的には、カメラケースに止水チャックやら防水性は必要ありません。
入れているものが防水カメラなんだし、GPSだって防水です。
どうせ雨の中で一日中ヤブを歩けばどんな防水性も関係ないので、TG-5にレンズキャップを付けちゃえば、カメラケース自体はどれだけ濡れようが気にしてません。


そしてカメラ本体には、通称ビヨンビヨン(私が言っているだけですが)を取り付けます。
ちなみに調べてみたら、ビヨンビヨンは『クリップオンキーコイル』という商品名らしい。
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これがあれば不意の落下を防げる上、カメラケースを右側の肩ベルトに付けていれば、右手でカメラを自由に扱えます。
(ケースはベルトで固定する他、小さなナスカンでもザックと固定しています。ケースのズレ落ち防止にもなります)
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ちなみに、GPSには “ビヨンビヨン” は付けてません。
GPSは自由にポジションを動かすものではなく落下を防げればいいだけなので、TG-5の購入時に付属していたカメラストラップをGPSに付けてみたらピッタリでした。


GPSにも両開きのカメラケースが欲しいので、同じくパデッドケースを色違いで使用。
ちなみにGPSMAP64sなら、パデッドケースMでアンテナ部分まで収納できます。
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調査仕事では業務内容によってはショルダーバッグで歩く時も多いのですが、そんな時はカメラケースごと引っ越せば済みます。
(バッグが汚らしくてスミマセン・・・何せ「現場用バック」ですので)
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なんてことのない運用方法ですが、カメラケース(パデッドケース)にビヨンビヨンシステム、いいですよ。

2018.4.10 16:24

リセット

春になると、吹雪の時などに折れた枝が雪解けと共に現れてきたり黄砂が降る日もあるので、厳冬期のような真っ白な雪面というわけではありません。


だけど前日に雪が降ったおかげで、この日のツアーでは真っ白な雪面でした。
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降ったといっても数センチ。
春の歩きやすさは相変わらずなので、ちょっと斜面を登って春の森を見てました。
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札幌ですら積雪ゼロとなったくらいなので、世の中的にはもう雪の気分ではないでしょうかね。


ニセコの町を通る国道近くの森はもう1mを切る積雪量となってますが、この日のツアー場所で測ってみたらまだ2m70cmの積雪量です。
まだイケますよ。
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2018.4. 8 16:09

ガイドさんと

春は足踏み状態の一日。小雪がちらついてます。
そんな日でも、ガイド仲間とマニアックフィールドワーク。


ワタシはNewカメラで植物を細かく観察・撮影&ずっと気になっているものを探索(当然見つからず)。
相棒は600mmの超望遠レンズで、鳥狙い。
ワタシのレンズでは鳥の撮影はハナシにならないので、ワタシの友達はもっぱらカモメでした。
近づいてもまったく逃げないのでいい遊び友達です。オオセグロカモメさん。
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だけどお互いガイドなので、対象は植物だろうが鳥だろうがOKです。


ワタシの趣味(?)で、相変わらず道のない所を歩き回ってました。
一度気になっちゃうと、行かねば気が済まない性分のふたりなんで。
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超望遠レンズなので、花の写真を撮るには離れないと撮れません。
「何を撮ってんだか分からない」という笑える姿です。
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ガイドさんたち、雨&小雪なのに負けません。
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これからの課題や要チェックなモノが増えて、楽しいフィールドワークでした。

2018.4. 6 15:23

奥入瀬ハンドブック

先日、自宅に本が送られて来ました。


『奥入瀬自然百景ハンドブック』
『奥入瀬渓流樹木ハンドブック』
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ネット購入が出来るようになるのはもう少し先のようなので、欲しい人はしばし待ちましょう。
著者は公私共にお世話になっている、河井大輔氏。
北海道の自然ガイドはたいていお世話になっている、「北海道野鳥図鑑」の著者のひとりでもありますね。
つい先月も一緒に酒を酌み交わして語り合い、いつも楽しい時間を過ごさせてもらっています。


青森県奥入瀬に初めて訪れたのはもう10年以上前、それから何度も個人的に歩きに行き、仕事ではガイド講習会や自身のツアーをしたこともあって、ガイド仲間も何人かいます。
そんな繋がりの中で、送って頂きました。


今回はそんな奥入瀬渓流の自然新刊本をご紹介。


******
『自然百景ハンドブック』は、ワタシ的に、ひとつの “妄想本” です(河井さん、スミマセン)。
自然を歩き回ってきた人だからこそ切り取れる美しい自然写真と、情景をただの情景として見流さないための、読みやすい解説文。
それらをセットにしてひとつの情景をピックアップし、奥入瀬渓流の自然美のひとつひとつを解説しています。
情景のピックアップといっても、単に観光的な看板やウケる景色、というわけではなく、「立ち止まって見ようとすると気づける自然美」のピックアップです。


ネイチャーライターという肩書の傍ら、自然ガイドとしても奥入瀬渓流の自然を愛し発信し、歩き回ってこられた著者ならではの視点です。
出かける前に目を通せば、奥入瀬渓流の全体像と各所の自然のひと味違った視点を感じることが出来ます。


そういった意味で “妄想本” と書きましたが、ハンドブックですから是非、この本片手に歩いてみて下さい。
自分で「おやっ?」と思ったり、「自分なりの美」を感じた場所で、このハンドブックと照らし合わせて眺めてみるのも、新たな気づきに繋がるでしょうから。


『樹木ハンドブック』もまた、興味深い本になっています。
花や葉の形態・実寸など具体的な識別点を中心に解説した図鑑(ハンドブック)は世に数多ありますが、この本はそういったハンドブックとは少し違います。


奥入瀬渓流の自然景観を構成している重要なパーツ=樹木、というものを、立ち止まって見て・知るためのもの。


解説文には、植物用語満載のフツーの図鑑と違って、「奥入瀬渓流ではどんなふうな環境に多いのか」「どんな印象で見えるのか」「他のどんな木と似ていて勘違いしやすいのか」など、現場を歩いて見てきた人間にしか分かり得ない情報(経験)も盛り込まれています。


これって感覚的な部分も多いので、万人向けの正確な表現ではなくなります。だから図鑑では敬遠されがちな表現になるものです。
だけどもそんな感覚的な見方も、自然をみる上でとても大事な一面であるとワタシは思っています。
そんな情報もしっかり解説されています。


ワタシのツアーでヤブキ用語的によく言っている、「全体を知るために個をみて、個を知るために全体をみる」という見方の手がかりにもなりますね。
やっぱり、一般的な、学術的・科学的に識別する(名前を決める)ためだけのものではないのです。


とはいってもこのハンドブックでは、樹皮や葉・花や実・樹姿といった一年の中での樹木の様々なステージをキチンとした記録写真で紹介されているし、巻頭には葉っぱ検索が出来る一覧もあるので、ページと実物を “絵合わせ” すれば「その木が何の木なのか分かる楽しさ」を感じられるでしょう。
これでも分からないものは、とりあえず「名前は決められなかった」としてスルーしてもいいと思います (^_^;)
興味を持って歩き続ければ、いつか分かるようになりますんで。


ガイド向けには、この樹木ハンドブックを網羅的に覚えていればOK、くらいの良い教科書になりそうです。


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こんな、「知っている・歩き回っているからこそ」な内容のハンドブックは、初めて自然を歩く人、とりあえず歩いたことのある人たちの『妄想』や『現地での新たな気づき』に、分かりやすいカタチで一役買ってくれることでしょう。


この本片手に奥入瀬渓流をゆっくり歩きながら、「目を向ける」「気づく」楽しさを味わってみて下さい。

2018.4. 4 16:14

春ツアー

今日はわざわざバスでニセコまで来てくれて、スノーシューツアー。


関東では桜も散り出す季節になっているようですが、ニセコではまだ一面雪の森です。


今日は曇り空ですが、寒くもなく暑くもなく、雪も歩きやすく、誰もいなくて静かな森。
いつもながらの、お喋りしながらののんびり歩きでした。


小さな男の子とご一緒でしたが、アカゲラを見て、樹木を観察して・・・・・
お昼の場所作りも手伝ってもらってました(笑)ガイドさん、仕事してません。。。
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倒木の形態模写?
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厳冬期は厳冬期の良さがありますが―、
(2018年1月27日 Sさん)
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春は春でまた、この優しいのんびり感がいいですね。
↓雪玉作りに常に余念のない男の子。
別に自然の勉強をしているわけではないので、楽しんでいるなら何でもアリです(笑)
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2018.4. 3 14:30

動き回れます

ニセコは千歳から自家用車で2時間程度、札幌市内へは1時間半程度の場所にあります。
札幌市内に入るまでは信号も少なく、道路コンディションもよくなるこの時期は、片道100kmを超える距離とはいえさほど遠く感じない距離感です。


となると、日中はニセコで滑っていたのに……
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夕方にはここ。いつものすすきの(笑)
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「飲みませんか~」と誘われれば、ホイホイ行きます。フットワークの軽さと、幅広い情報交換がモットーですから。
しかも、時期的にこれからのシーズンに向けての決起集会みたいなものなんで、自分のふんどしを締め直すにもいい機会です。


相変わらず、気づけばAM1時過ぎ。
一次会で飲み過ぎたので、寝る前に小洒落た店で可愛らしい酒を飲んでました。
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2018.4. 1 14:15

半年ぶりの

今日はこの鳥から。
ウソ
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気の利いた嘘も思いつかないので……


さて、先日は半年ぶりに花たくさんな日でした。
キバナノアマナ
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フクジュソウは盛りを過ぎそうな気配
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エゾエンゴサク
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カタクリも咲きだしてます
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ついこの前はニセコの雪の森を楽しんでいたのに、この日はニセコから脱出して花の日でした。
ニセコでカタクリが満開を迎えるにはまだ三週間ほどかかります。

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