2012.11.29 21:21

「虎落笛」

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冬になるとなぜか、風の音が際立って耳に入るような気がします。
そう、あの、
「ぴゅーーー、ぴゅぅぅぅーーーー!」
の音です。


昔話などで、雪に閉ざされたおじいさん・おばあさんの家、の情景で必ず入っているあの音。
個人的には、雪の少ない地方の、冬枯れた寂しげな里山の雰囲気によく合うような気もします。


自然の情緒や移ろいに敏感な日本人は、こんな音にもキチンと名前を付けました。
それがタイトルの「虎落笛(もがりぶえ)」。


虎落(もがり)とは、竹を組んで縄で結び固めた柵のこと。
大きな木でもたやすく登る虎でも、表面がつるつるの竹で組んだ柵は登れずに落ちてしまうことから、
「虎落」の字をあてて、そのような柵を「もがり」と呼ぶそうです。


そんな柵の隙間を抜ける時に鳴る、どこか物悲しい音を、「虎落笛」というワケです。
俳句の世界でも、冬の季語としてこの言葉は使われています。


ワタクシ根が暗いのか、意外とこの音が好きですね。
なんでしょうね~・・・、どういう感覚なのか分からないんですが、いい。


森が鳴る、という不思議な感覚。
しかもそれにちゃんと気がついて、名前までつけちゃう先人たちの自然感覚。
よくないですか?


音楽の世界でも、フランツ・シューベルトが、
「失恋・悲しみ・絶望・憧れ」といった青年の感情を、虎落笛が鳴るようなもの寂しげな冬の情景と重ねあわせ、
「冬の旅」という歌曲集で表現しています。
人によっては、「ドシッと暗い」と感じる歌曲集かもしれませんが、
それがまたまたいいもんで・・・、と感じるワタシはホトホト暗いのか・・・。




こういうことにまったく目を向けるヒマもない、お忙しい毎日をお送りでありませんか?(自戒をこめて・・・)
「自然をみる・楽しむ」ということは、ただ動植物の名前を覚えるだけでなく、
日常のこういったところにも気付いて思いを馳せる、ことにもあると思います。


ちなみに、この虎落笛を聞きたい方は、
大風が吹きつける日に、窓をほんの少しだけ開けっ放しにすれば聞けます。
まぁちょっと風情に欠けますが・・・。

2012.11.27 17:37

おとなしく・・・

ウチは倶知安の町はずれにあり、町よりも一段高い場所。
ただでさえ風の強いエリアなのですが、畑に囲まれていることもあり、大暴風地帯なのです。


吹雪はすごいことなっちゃうことも多く、家に帰るときには家の手前1kmほどで、
「これ以上進めない~」
ということもしばしば。


今日はそんな暴風の日。
だけど、ちょうどいいことに、仕事もなし!
こんな日は、出来ることなら家から出ちゃいけません。


本を読んで、寝て、食って、テレビでも見て・・・運動がてらに除雪。
正月みたいな一日。

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2012.11.24 14:32

やってきました!が・・・

すっかり冬の様相となっているニセコです。
ニセコのスキー場も昨日オープン。上部で1mほどの積雪になってます。
仲間内でも初滑りの声がたくさん。


さてワタシは、というと、
ここ数日は、大学生のようなレポート作成をしなければならず、インドア生活です。


せめて今日は、遊びに前向きなインドアをしようと、スキー板のワックスがけ。
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部屋の中がワックスのカスだらけになるので、ついでに家のお掃除も。
さぁ、準備万端!あとは、内業を終わらせるだけ・・・。

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2012.11.22 22:50

“総会” という名の・・・

今日は、地元の団体ニセコネイチャーガイドネットの総会・・・・・・という名の飲み会でした。


ニセコネイチャーガイドネット自体が、地元のプロ自然ガイドのネットワークをキチンととり、
そのつながりと個性をしっかり発信しながら情報共有して、地元の方々に還元する、
ための団体。
ということは、飲み会も大事な会員同士のコミュニケーションの場なのです。
今年の観察会について、や、来年のついてこんなことをして欲しい、などのご意見も直接聞けて、
自分自身のツアーにも大変参考になる場でした。


今年も一年間、
地元のいろんな年齢層の方が、「有料の」観察会に参加してくれ、
このような集まりにわざわざ来てくれる―。
ワタシにとっては、奇跡ともいうくらいありがたいことで、
これも様々な個性の集まるガイド仲間のおかげでもあり、
そんな地元ガイドに対してアンテナを持ってくれる地元の方々のおかげでなのです。


ちなみに中身は、総会といっても事務的なハナシは最小限で、まぁ脱線しまくり。
ここいらも「コミュニケーションのための」団体なので、オッケーオッケー。


楽しい飲み会・・・じゃない、総会でした。
(楽しい飲みの場合は、おおむね写真はないものです・・・)

2012.11.19  9:21

積もりだし

雪が町まで下りて来てます。
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当然道路も雪道。
シーズン初めは特に危険です。
お気をつけて。
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2012.11.18 15:23

到来

やっと、
とうとう、
いよいよ、
雪が降り出しました。


ずいぶんと遅い初雪です・・・、と思いきや、
毎年独自につけている自然データを見てみると―、
去年の町の初雪は11/15。初積雪もこの日。
今年とたいして変わらないですね。
(去年はその後の降り方が激しく、11/26にはスキー場がオープンできるほどになりました。)


だけども、倶知安の町中で初雪が降る日は、例年10/24。
2007年には、10/12で町中での初雪を迎えたことも。
暖かくなっているのでしょうかね~。


とにもかくにも、そんな天気でも、相変わらず様子見のためフィールドワーク。
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鳥はこんな天気でも相変わらずピーチクパーチクなのですが、
植物は当然雪をかぶっています。


夏のあいだ、楽しませてくれた植物たちも、雪のなかへ・・・。
トラノオシダ
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しかし中には、秋の間に越冬用の葉っぱを作っておいて、その状態のまま雪の布団の中で冬を過ごし、
来年の雪解けには、いち早く光を獲得!
そんな準備万端の作戦で初雪を迎える植物もいます。
(ヒメジョオン・越冬葉)
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最近のワタクシ、やるべきことにずいぶんと追われております・・・。
秋のツアーでは、よく色々な植物の越冬用の葉っぱ(越冬葉)を観察したりすることも多かったのですが、
そんなハナシをしている人間が、数日先の予定に追われて準備が進まないとは、植物の方がよっぽど賢い。
いやはやお恥ずかしい・・・。


いや~、やること整理せんと!

2012.11.16 16:34

ギリギリセーフ

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こちらは、去年の11月21日の写真。あと5日後です。
今年はまだ町中での初雪がなく、まだ何とか落ち葉の上を歩ける状態。
ずいぶん遅いスタートとなっています。


そんな中を狙ってか、今日は札幌から馴染みのお客様が来てくれました。
さすがに夏シーズン最後といった感じの、ギリギリセーフな一日ツアー。


この時期しか見られない・感じ取れない冬枯れの森で、
この時期だからこそ目立つモノや、この時期だからこそ分かる着眼点で、
相変わらずの、自然を “みながら” 歩き。
一見、見所なんぞなにもない!と思いがちな寂しい雰囲気の森ですが、
見るところを見れば、発見もあるものです。


前にご一緒したツアーをキッカケに、見ながら・知りながら歩く楽しさに気付いてもらい、
色々な旅行先で「歩いて」「見て」楽しまれているようです。
ニセコにもプライベートを含めて10回は通っているよう。
そんな旅行の話しや、南国の島や北欧での自然の話しに話題は尽きません。


「ニセコだからこそ」や「いかにも北海道!」というツアーだけでなく、
何気ない足元の自然に気づきながら・疑問を持ちながら歩くことでこそ、
普段の生活にも楽しさが増える―。
ワタシ的に、そういうキッカケになるツアーができれば・・・
と思い描いているので、いや~、ガイド冥利に尽きます。


何度も来ていただいているお客様なので、話しの内容は徐々にマニアックな部分にも・・・。
次第にお客様の気付く目が鋭くなっていくのも、ガイドとして嬉しくもあり、楽しくもあり、
「そんなふうな見方もあるんだ」
と勉強になります。


こういうツアーをしていきたいものです。

2012.11.15 16:30

無事に終了

昨日、道北での出張より戻って来ました。


これで今年の夏シーズンは、調査仕事終了となりそう。
出張も一段落。


今年もいろいろな場所でいろいろなものを見れて、勉強になりました。
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ちなみに先日、山の中での調査仕事より戻り、林道に止めた車に戻ると・・・・・・、
どうやらクマに車を覗かれたようです。
手の跡と、鼻先をガラスにつけた跡が車に残されてました。


まったく人の来ない場所なので、クマも興味津々だったのかな?


無事に終了しております。
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2012.11.10 21:15

冬のサクラ

植物調査のために、山に登ってました。
雪の降り出しが遅い今年とはいえ、さすがに1000m以上では雪。


そんなところに行って森を眺めると、まるで山にサクラが咲いているように見えます。
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正体は樹氷(霧氷)なので、当然色は白なのですが、キレイでした。
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2012.11. 6 21:50

ツアーではありませんが

またまたごぶさたしちゃいました。すいません!
11月に入りツアーはもうほとんど一段落なのですが、
雪が降るまえに終わらせなきゃいけない調査仕事にお呼ばれして出張してました。
遊んでいて更新を忘れたわけではないんです!更新できないネット環境だったんです!!
(と、言い訳満々で)


今回は道北の山の中。
登山道なんぞない山を登らねばなりません。
歩くルートを考えつつ、ヒグマに最大の注意を払いつつ、
手付かずのヤブ(?)をひたすらかき分け続けての歩き。


沢をひたすら歩き続け・・・
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時に、
「我の前には道はなく、我の後に道が出来る!」
なんぞ、哲学的な言葉を発しながら、自分を奮い立たせてヤブと格闘。
こんな冗談を言ってないと、気が滅入ります・・・。
↓人がいるの分かります?
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ずいぶんとツラい山歩きですが、まったく人の入ってない場所では
いい情景にも出会えるご褒美付き。
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あと一週間はこんな歩きが続きます。
ブログの更新については、寛大なご配慮を。

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