2013.5.31 16:51

遠征フィールドワーク

なんだかこんなタイトルの投稿が多いですが、今回はホントに「遠征」です。
行き先は本州・青森。


ガイド仲間たちへのご挨拶と、春のブナ林をみること、あとは当然植物やら鳥やらをみること。
やっぱり実際にみないことには、ダメなんです。


紀行文的に書いていたらキリがないので、写真をたくさん上げるだけにしておきますが、
その前に・・・やっぱり青森十和田のブナ林は美しい。
水と動植物と森がすべて繋がっている、という当たり前のことが、当たり前のように目の前の風景から感じられます。
意外とそんなトコロはないものなんですよ。




メインイベントは、地元で自然ガイドとして活躍する丹羽ガイドさんと一緒に、ブナ林の中を7時間近くブラブラ。
↓圧倒されるほどのブナばかりなのですが、写真にすると伝わらないな~・・・
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ちょっと奥まった場所に連れて行ってもらったので、まだ少し残雪があります。
それがまたいい!
↓森の色と、ブナの葉の色と、雪の白―コントラストがすんばらしい!!
(う~ん・・・これも写真だと伝わらない・・・)
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↓地面には一面のブナの雄花。マクロで撮るとかわいいもんです。
ブナ花粉症ってあるのかな?夕方にはなんだか鼻が・・・。
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十和田・奥入瀬というと、こんな写真がおきまり↓。
とりあえず、「おきまり」なので。
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だけども、マクロの世界も十和田・奥入瀬の魅力。
↓コケに夢中の丹羽ガイドの横で、シダのフィドルヘッドに夢中のワタクシ。
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そんな「個」とじーっと対峙するのも楽し、
「全体」をしっかりみるのも楽し、
なのです。
↓こんな風景を見ながら、「へぇ~」「なるほど~」「ほぉ~、そうなるのね~」などと、語り合うのでした。
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ワタシは、というと、完璧にお客さんモード。
コースや時間などの段取りはまったく気にせず、自然を楽しむのみ。
↓ガイドさんがしっかり段取ってくれてます。ありがたや~。
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↓朝イチで散歩していたら、アカショウビンのおまけつき。ありがたや~。
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北海道の自然は、「雄大な自然の広がり」のイメージですが、
こちらは「繊細な自然美」の世界。
ホント、すばらしい森です。
一見の価値アリです!というか、一度じゃなく、なんどでも行ってみてください。


ちなみに夜は、当然のごとく、ガイド仲間たちと飲んだくれてました。
丹羽ガイドをはじめ、地元ガイド会社ノースビレッジのガイド、村上くん、太田くん、
そして奥入瀬の魅力をガイドとして、ライターとして発信中の河井大輔氏、ありがとうございました!

2013.5.26  9:05

今年も

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今年も植物調査仕事のお手伝いへ。そんな季節になりました。


ガイドはお客様の前に立つことは当然大事なのですが、いつもツアーに追われてしまうとガイド自身がインプットをする時間がなくなる、ということもよくあります。
それじゃー、何度も来てくれているお客様にさらなる色々な場所を紹介したり、新たな楽しさ・面白さ・難しさをご紹介したり、共有したり、が出来なくなってしまいます。つまんない。
やっぱり、ガイド自身、常に新しい見識と場所を求めて、歩き続けないとイケマセン。


ということで、今年もこんな調査仕事も、できるだけ時間をとってやり続けます。仕事に呼んでもらえるかぎり(笑)
出張なども多く、ご予約の際に対応できないこともあるかと思いますが、ご理解ください。
ぜひぜひ、遠慮なく、お気軽に、ご相談ください!


※早速今晩から木曜日あたりにかけて、本州の植物と鳥を見に行ってきまーす!
メール対応などは可能です。


こんな地味なモノが好きなのです(ミツデウラボシ)
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こんな地味な花もいいですな~(サッポロスゲ)
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エゾネコノメソウがキレイでした。
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2013.5.22 15:37

サクラサク

倶知安のサクラはいつかいつかと、鳥を見つつも毎日チェックしてました。


街路樹のサクラやソメイヨシノは先週末くらいに咲き出したのですが、
ワタシ的にはエゾヤマザクラが咲かないと、「咲いた」って気になりません。


それがやっと昨日咲きました。
いやいやずいぶんと遅い開花です。
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それでも山はまだまだ雪。
夏のニセコ観光のメイン道路である「ニセコパノラマライン」は、いまだ冬の通行止め。


ニセコの夏はいつになるでしょうね~。

2013.5.19 11:07

ありがとうございました!

今日で今年分の「鳥見の会」が終了しました。


今年は、座学も含めて全5回の講座。
ワタシ的には、「知識を教える」のではなく、
「皆さんが、自分自身で見たり・考えたりする結果、分かるようになって、楽しめる」
ようになるための講座を目指しているのですが、毎年ムズカシイものです。


興味を持って楽しめてきた方、いまだよく分からんって方、ぜひまたお付き合いください。


今日は最終回なので、5:00スタート!鳥の声がたくさんの時間を狙った観察会。
鳥の声の聞くべきポイントを聞いて、キチンと答え合わせをして―、がテーマです。


今年の鳥見の会の開始当初はまだ留鳥ばかりの時期でしたが、
今日の観察会の最中にアオバトを初確認、帰り道にカッコウを初確認。
とうとう9割方の夏鳥が揃いました。


これから先、葉っぱが全開になるまでの2週間程度が鳥見のいい季節です。
ぜひこんな講習会・観察会をキッカケに、自然をみる楽しさの幅が広がり、
いろんなことに楽しさを見出して歩いてくれる方が増えるとうれしいですね。


ちなみに、「鳥見の会」が終了しても、通常の自然ツアーとして、
「鳥をメインに」とか、「植物をメインに」などのご要望に応えた観察会的ツアーはいつでも行うことが出来ます。
通常ツアーは常にプライベートで催行しているので、そんなご要望も遠慮なくご相談ください。


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2013.5.15 16:55

遠征

今日は今年恒例の(?)、寒くて雨。
そうなったら、遠征フィールドワークです。


今日の目的地は、樺戸集治監(かばとしゅうちかん)。
月形町にある、監獄博物館です。


20年近く前に一度行ったことがあるような・・・というおぼろげな記憶で、名前と場所は知っていたのですが、
今年の冬に、吉村昭の「赤い人」を読み、もう一度行ってみたいと思っていました。

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北海道では網走監獄が有名ですが、それよりも早く、北海道初の監獄(集治監)として開監しました。
初期の北海道の開拓は、多くの囚人の犠牲の上に成り立っています。
興味ある方はぜひ、自身で調べて知ることをおすすめします。


こんな文章がはじめにありました。
『ここに来たら二度と帰れない と恐れられた北の監獄。


開拓を先駆ける基幹工事を行ったのは ここから逃れられない境遇の囚人たち。
極寒の原始林を拓く工事は 罪を犯した者に課せられたとはいえ
あまりに過酷で非人道的であった。
囚人たちは多くの犠牲を払って この難工事を完遂した。


一直線の道路を通り過ぎるとき 一面の田畑を眺めるとき 囚人たちにも思いを馳せてほしい
あまり知られていない だからこそ伝えたい
もうひとつの北海道開拓使がここにある。』


当時は一面の密林だった大地。今は一大農作地です。
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囚人が植えたというスギ植林地にも行ってきました。
北海道のここいらには、スギは自生しません。
極寒のこの地で過酷な労働に明け暮れる毎日。
本州の故郷を思ったのか、囚人たちは熱心にこのスギ林を手入れしたそうです。
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もう一度、本を読んでみよっかな。

2013.5.14 11:04

支笏ガイドハウス「かのあ」へ

昨日は、ワタシのカヌーガイド時代からのお付き合いの、支笏湖のカヌー会社、
支笏ガイドハウス「かのあ」
の、ガイド懇親会にお呼ばれしてきました。


年に何度か、カヌーツアーのサポートガイドとしてお手伝いさせていただいています。


久しぶりの、肉々しい食事と、酒と、朝帰り。
ガイド仲間同士のおしゃべりとお酒はいいもんです。
楽しくおいしいお酒でした。


「かのあ」は、北海道(いやいや全国)でもピカイチの透明度を誇る支笏湖で、
こだわりの「色」をもったカヌーツアーを行っています。


ガイドスタッフも、技術・知識はもとより、当然のごとく日頃からカヌーを漕ぎ続け、カヌーを愛する、
「愛すべきカヌーバカ」。(←最上級の褒め言葉ですよ)
今年はそんなガイドスタッフも一人増えて、さらにパワーアップ。


カヌーは当然のこと、ガイド達の個性や「色」にふれ、ツアーを楽しんでみたらいかがでしょう?
おすすめですよ~。


↓去年7月のツアー風景
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2013.5.12 16:06

「鳥見の会Ⅱ」

昨日・今日と室内講座&鳥見の会の日。


今年はキビタキ・オオルリといった、声も姿も華のある鳥のニセコ到着が例年になく遅れていました。
彼らの到着が今日の鳥見の会に間に合うか、ワタシ的にやきもきしていたのですが、一昨日にやっとニセコに到着!


なので今日は、彼らがメイン。まさに出血大サービスなのでした。よかったよかった。


自然をみる楽しさは、「識別のための観察」ではなく、「識別から始まる観察」の楽しさなのです。
そこいらへんもお伝えできたら、と思いつつツアーを行っているので、じっくりと観察ができる鳥というのは
とってもいい対象となります。
その上、姿もキレイで、声もキレイときたら、もう言うことなし。


ひとつひとつの動き方や飛び方、止まり方、逃げ込むところ、身体の色の個体差、環境との関わり・・・などなど、
種名が分かってからも、みるべきところはたくさんあります。
そこいらをキチンとみて、自分なりに考え、また観察する、というのが楽しいトコロなのです。


しかもこの時期ともなると、半日の観察で30種近い鳥が見聞きできるようになっています。
そんなふうにじっくりみていると、たかが数百m歩いたらもう3時間!なのでした。


来週にもなれば、さらに声が活発になる時期。
来週の鳥見の会は朝5:00スタート!最終回です。
鳥の鳴き声で溢れかえる時間帯の散策となります。


一年に一回だけでも、この時期・この時間に歩いてみることをおすすめします。
世界が違いますよー。


※今日の鳥見の会ではカメラを持っていなかったので、キビタキ・オオルリの出血大サービスにも関わらず写真を撮れず・・・。あまりに悔しかったので、午後に一人で再出動!写真を撮りつつまた戯れてました↓


(センダイムシクイ)
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(マヒワ)
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(キビタキ)
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(オオルリ)
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2013.5. 7 18:07

ちょっと・・・

毎日毎日どんよりとした天気が続いています。
せっかくのG.W.も、ずーーーっと曇り・またはみぞれ・または雪。


日中でも、ずっとひとケタの気温のままで、風も強く、寒い毎日。
今日は久しぶりに雲の隙間から青空を見ましたが、やっぱり寒い!


今のトップページのカタクリの写真は、実は去年の今日に撮ったものでした。
↓2012/5/7  カタクリ満開。麓の森はほとんど積雪ゼロ!
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それが、↓今年の今日の同じ場所。2013/5/7
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積雪はいまだ50センチほど。場所によっては1メートル近くの雪が残ってます。
今シーズンの冬は、
「雪が多かった」というより、
「寒い日が多いので、雪が減らない」
という印象です。

2013.5. 4 20:55

ご夫婦で

こちらルリビタキ。
本州では冬に市街地でも見られる冬鳥ですが、北海道では亜高山で繁殖している夏鳥。
笑い声のような声(?)が山登りの最中に聞こえてきたら、この鳥のさえずりです。
(なんだかワタシの表現が不気味な感じですが、もっとハツラツとしたキレイな声ですよ)
今は渡りの時期なので、そんな亜高山の鳥も市街地近くの森で見られます。


ルリビタキさえずり.mp3


ルリビタキのオスは4年近くかけて成鳥の羽になるため、いろんなタイプの羽色に出会えます。
色がしっかりとでたオスに出会えると、ちょっとうれしいものです。
この日は寒くて寒くて雪までちらつく中の鳥見でした。
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奥サマは、奥ゆかしく隠れていらっしゃいました。
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ご夫婦のときは奥サマが三歩下がって、これまた奥ゆかしく。
旦那さまは前に出て奥サマを守っております。
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ニセコの山々から徐々に雪がなくなってくる時期になると、この鳥も山登りを始めます。

2013.5. 2 16:26

5月更新

つい二週間ほど前にトップ写真を更新しましたが、5月にもなったし、
いつも鳥の写真ばかりというのもなんなので、花バージョンに更新。
この時期にカタクリの写真って、いかにも、なんですが、ご勘弁を。
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それにしても寒いです。
今日もみぞれがぱらつき、明日もみぞれ予報。
日中の気温は当然ひとケタ。


麓の森の中もなかなか雪解けが進まず、いまだ1m前後あるところも。スキー場上部では、4m以上です。


しかし麓の森の明るい場所では雪がなくなり、土が少しだけ出ているところもあります。
そんなところでは、カタクリのつぼみや葉っぱがやっとチラホラと見られようになってきました。


こんな風に満開になるのは、もう少し先ですね。

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