北海道にたくさんある、ツタウルシ。
北海道で自然を見慣れている人には、
「ツタウルシ?そんなの見れば分かるよ~」
などと言われそうですが、そう思ったら、みるのはオシマイ。
北海道ではこれに似た植物は極端に少ないので、一度覚えてしまえば悩むことがないだけです。
ツタウルシは三枚セットになる葉と鋸歯(葉の縁のギザギザ)がないのが、大きな特徴。
ちなみに、三枚セットになる葉の付け方を三出複葉(さんしゅつふくよう)と言いますが、こちら↓は典型的なツタウルシ。

ツタウルシには基本的に鋸歯(葉の縁のギザギザ)がないのですが、若葉には大雑把な鋸歯があることも多いです。
ツタウルシ若葉↓。

これを踏まえて、まずは初級から。
こちらは……

ミツバアケビ(上)とツタウルシ(下)でした。
次。

ツタウルシ(左)とツタ(右)です。
ツタの葉は形の変異の大きなタイプ。三出複葉になることも多いですね。
ちなみに、左側の三枚セットになっている葉で、上から2番めもツタウルシ。右のツタと比べて見てみましょう。
次。

キチンと見れば三出複葉になっていないので、これはヤマウルシの若木です。
でも、葉っぱだけを見ると似てますね。
まだまだ。

これも三出複葉で、本州では道端にたくさんありますね。ボタンヅル。
これも。

これはハンショウヅル。
(北海道にあるのは、ミヤマハンショウヅルとクロバナハンショウヅル)
これらは似ているようで、キチンとみてみればそれぞれに違いがあります。パッと見の印象も違うもの。
ただ、そのためには数をたくさん見るしかありませんね。
本州にお住まいの方は、身近にありますので探してみて下さい。
さてさて、目が慣れてきたところで、この写真↓のツタウルシをピックアップしてみましょう。
ツタウルシとツタがごっちゃになってますんで。
