2020.7. 2 14:21

雨で

6月半ばあたりから、雨ばかり続いています。
すっきりとした青空を見たのは数回程度だったでしょうか。あとはどんよりとした雨の毎日。
6月の北海道は晴天率が高いことが多いのだけど、今年はずっと天気が悪くて少しうんざり気味です。


雨の中で無理やり撮ったらレンズが曇っていたようで、ソフトフィルターをかけたみたいになりました。
(エゾボウフウ)
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2020.6.29 18:14

シダ見

この日は、シダ見ツアー。
「シダを見られるようになりたい」
というお客様の要望により、一日中シダを中心に観察です。

私が名前を決めてあげてそれをお客様が覚えていくのではなく、シダの全般的な見方や覚え方を知り、お客様自身が見られるようになることが目的です。
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昼過ぎには基本種をだいぶ網羅したので、あとは個の美を愛でたり、”いかにも!” というシダの風景を見に行ってました。
そんな風景は必ずしも自然たっぷりの森だけでなく、道端でもOKなんです。
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アスヒカズラ大群落。
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2020.6.27 19:15

白樺山の花

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(白樺山から見た目国内岳)


ニセコ連峰の西寄りに、白樺山という隠れた花の名山があります。
森を見ながら歩いてもよし、花見もよし、展望よし、だけど歩き自体はゆっくり歩いても片道1時間半かからず、といった低山ながらもピリリと魅力的な山。


前回までの神仙沼、鏡沼に続き、今度はこちらの今をお届けします。


珍しいわけではないけど、道内どこの山でも見るような花でもなく……ニセコではたくさん見られるアカモノの花。ニセコがひとつのホットスポットだと思っています。個人的に。
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ハクサンチドリがたくさん咲いているので、「タクサンチドリだぁー」なんて誰も聞いてくれないオヤジギャグを言いながら歩いてました。
淡いツートンカラーのハクサンチドリ。
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もう何十回と登っているのに、イワツツジがあることに気づいていなかった……節穴だらけの目がお恥ずかしい。
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白樺山の稜線はハクサンボウフウとゼンテイカのパレード。
ゼンテイカはこれからもっと増えそう。
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白樺山でやたらと目につくセリ科植物には、ガイドになったばかりの頃に見分けるのに苦労した思い出があります。
当時、お客さんに「これ、なんですかー?」なんて聞かれると、『それはですねー…、アレですねー…、それがですねー…難しくてよく分からんですよ……』とオドオドしてました(笑)
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よくあるハクサンボウフウの、葉がキレキレタイプは ”キレハノハクサンボウフウ” なんて言われるタイプで、さらに混乱させられます。
キチンと見分けたい人は、総苞片と小総苞片を見て花の形や葉を検討し…と、難しい話しになるので割愛!さすがに今は、分からないからじゃありませんよ。
ツアーへどうぞ(笑)今ならお話しできますんで。
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もっと葉がキレッキレになると、”エゾノハクサンボウフウ” なんて言われますが、他にもイブキゼリモドキやアマニュウ、シラネニンジンなんかもたくさんあり…ほんとにセリ科は混乱しやすいですね。
美を愛でるだけにして、名前はスルーでいいです。


エゾシオガマ。
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おなじみ、コケモモ。
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チシマフウロも咲いてます。
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カラマツソウはニセコでは少なめな花。
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この山は雪がなくなって一番に花見で登ることが多く、今までたいてい6月10~15日あたりに歩いてました。
だけど個人的には、6月下旬の方がシダも展葉しだしていて、花のバリエーションも多く、タケノコ採りの人も少なくなって、花見にいい時期だと再認識。
早い時期に咲くミヤマアズマギクもギリギリ咲いているし…
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ミヤマオダマキも残ってました。
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マイヅルソウの群落にオクヤマシダがこんなにあるなんて、今まで気づいていなかったし。
オクヤマシダは、ワタシ的な ”美しさ大好きシダ” です。
他にも、個人的な大発見があったけど、フツーはどうでもいい発見なのでまたの機会に。
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相変わらず、花見散策・低山歩きにいいお山です。
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ニセコの花見散策・三部作でした。

2020.6.25 13:25

鏡沼湿原の花

今度は、鏡沼湿原の花の紹介。6月22日の様子です。


この日は残念ながら、厚い雲のどんより空。
森の中は、もー暗くて暗くて……写真を撮るコンディションではありません。


それでも、沢とオオバミゾホオズキとナルコスゲが綺麗なんでなんとか撮る。
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ギンリョウソウは、別名ユウレイタケとも言われます。(”○○タケ” と言っても、キノコの仲間ではありませんよ。れっきとした植物です)
この暗さで、まるで幽霊。
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エゾノヨツバムグラが満開。
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ここまで開花しているツタウルシの花は初めて見た。
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湿原ではワタスゲが満開。神仙沼よりもこちらの方がいいタイミングでした。
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ツルコケモモも咲きだしています。
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ホロムイイチゴは鏡沼湿原が本場?というくらい、たくさんあります。
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ヤマドリゼンマイが青々と美しい。
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湿原の池塘にトマリスゲがいい雰囲気。
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もう駐車場に着く、って頃に天気が回復してきました。
悔しいので薄日の中のツクバネソウ。
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追記:
この日は天気が良くなかったので、鏡沼湿原の風景写真を撮るのをすっかり忘れました。
なんで、天気が良い時の風景写真をどうぞ。
(2019.5.27)
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2020.6.23 17:31

神仙沼の花

昨日は風景を紹介したので、今日は今の花の紹介。
まずは目立つものから。


チングルマの花はほとんど終盤で―
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実の季節に移りつつあります。
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ワタスゲもたくさん。
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小さなミツバオウレンは今が盛り。
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ミツガシワもこれからもっと増えるでしょう。
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お次は少し地味モノ。探す系です。


ヒロハツリバナの花が咲いてました。
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熟す前のクロウスゴの実。
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湿原内にはぽつぽつとコツマトリソウも。
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道内ではニセコ以外でほとんど見たことがない、ベニバナイチゴ。
花は二輪だけ咲いていました。
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花は隠れるように咲くので、葉だけで分かれば見つけられるかもしれません。
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お次は、分かりにくくて普通はどうでもいい系。


小さくツンツンしたヤチカワズスゲ。
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ツタウルシ(左)とエゾイチゲ(右)が並んでた。
見ようによっては似てる?こう見れば全然違う。
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これは少し難しいかも。
ダケカンバとツノハシバミの葉がごちゃまぜです。
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さらに番外編。


ミネカエデの花(のシルエット)。
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オオカメノキは、葉が虫によく食われることから「虫食われ」が転化して ”ムシカリ” なんて呼ばれます。
まさに、虫食われ状態のオオカメノキの葉。
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……の、シルエット(笑)
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「ヤマソテツの展葉は、髭男爵だ~」
などと喜んでいました。
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天気のいい日曜日だったので、湿原のキレイな景色を見て写真を撮ったら帰っちゃう観光客ばかりでしたが、キレイな景色はそっちのけでこんな足元の小さな美を愛でて喜ぶワタシたち。
ここでもやはり、それぞれの個をキチンと見ようとする ”目” があると楽しいものです。

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