2021.5. 6 16:55

本格的に突入

GWも終わり、暖かくなりました。
本日、ワタシ的標本木のサクラも開花。(植栽された桜は数日前から咲いてますが)


こんな時期になると鳥も一気に揃う時期で、本日、キビタキ・オオルリ・エゾムシクイ・ツツドリなんかも初確認でした。


GW終了とともにニセコのスキー場も営業が終了し、身も心も夏モードになりました。


カタクリがいい感じです。蕾の状態のものもたくさんあるのでまだまだ楽しめます。
210506-11.45.35_0010_ftre.jpg


今はキクザキイチゲが盛り。
210506-12.19.11_0014_ftre.jpg


アカイタヤの花もきれい。
210506-10.29.03_0019_ftre.jpg


雪解け水でセンダイムシクイが水浴びしてた。
210506-10.12.16_0010_ftre.jpg


数年ぶりに、マミチャジナイ。
210506-13.56.09_0054_ftre.jpg


ワタシ的標本木のエゾヤマザクラ。
210506-14.43.52_0097_ftre.jpg

2021.5. 5 17:51

「奥入瀬渓流シダハンドブック」

私は植物を見て歩いているのが好きですが、とりわけシダ好きです。
10年以上前、ひとつの植物としてのシダの美しさと森の中での存在の美しさに魅せられました。


その後、「じゃ、このシダの名前は何なの?」と違いを見られるようになりたいと思い始めたら、楽しい楽しい泥沼地獄への入り口です。


分かりやすい花は咲いてくれないし、どれを見ても同じに見えるし、調べようと思ってもシダの用語が分からずに図鑑が何を言っているのかすら分からない……。
何より当時の最難関は、”北海道にどんなシダがあるのか” という地域を網羅したような図鑑がなく、”日本のシダ” という日本全国のシダが載っている図鑑を1ページずつめくるしか名前を調べるテはありませんでした。
詳細な見方なんぞよく分からないから、”絵合わせ” で「これだっ!」と思ってよくよく見てみたら「西日本に分布」などと書いてあって、北海道には分布していないシダだと分かる…なんてことは毎度のこと。
数千ページの図鑑を1ページずつめくって見つけられなかったらまたイチからやり直し……もうこれしかないけど、これって結構気持ち悪くなります。
その後、北海道内のシダが網羅されている図鑑を手に入れた時には急に光が差したように分かりやすくアタマが整理され、名前を決めることも段々と出来るようになってきました。


と私の場合はショック療法的にシダを勉強しましたが、普通はおススメしません。


北海道では「北海道の植物」とか「北海道の鳥」など各種図鑑が整理されています。「北海道のシダ」という図鑑も数年前に刊行されました。
これって、とても勉強しやすい環境です。
これがさらに細かい地域に絞られればさらに目を向けやすいですね。


先日「奥入瀬渓流シダハンドブック」という地域的にかなりピンポイントのシダ図鑑が刊行され、自宅に送られてきました。
著者はネイチャーライターであり自然ガイドとしても活躍している河井大輔氏。
210505-17.05.57_0006_ftre.jpg


私が感動した東北の森に広がるシダの美しさが、多くの写真で堪能できます。
写真を見渡すだけでもいいんじゃないでしょうか。


この図鑑の文章(解説)部分は、識別点などの専門書的詳細は最低限で、奥入瀬渓流での生育環境やそのシダの生態、文化民俗的側面や現地での見た目などが言及されています。
『図鑑が何を言っているのか分からない』という、”植物図鑑あるある” な拒否反応が起きにくいかもしれませんね。
だけども奥入瀬で見られるほとんどのシダが網羅されていて、何度か当地を訪れている私が見ても、「これに載っていないシダはなんだろう?」と考えるくらい網羅されています。
識別のための図鑑ではないので、もっと深みにハマリたい人は専門的な植物図鑑に手を出せばいいでしょう。
そもそも写真が多いので、”絵合わせ” でたいてい何とかなるでしょう。これで分からなかったら、スルーすることも大事。
そんなふうに、ハードルを下げることも大事なんです。


まずは『ここではコレが見られますよ』という整理がなされ、それぞれについての少し細かな情報があるということは、図鑑の大きなの意義のひとつでもあるのです。


またワタシ的には、巻末の「奥入瀬渓流のシダについて」というページもおススメ。
一ページだけですが、シダから見た奥入瀬渓流の環境特性から環境別・エリア別で見られるシダが書かれています。
こういう視点ってとても大事かと思っています。


シダだけでなく、植物だろうが鳥だろうがキノコだろうが、”それ” が見分けられることは間違いなく楽しいことですが、”それだけ” しか見ずに名前決めに終始する―というのはいかがなものかと思います。
個々はあくまで森のイチ要素であり、美しさのイチ要素に過ぎません。
だけれども森全体を形作る個々のイチ要素が分からずに、森全体は見えてきません。
ここでもやっぱり私がいつもいう、 『個と全体をみることの行ったり来たり』 がポイントなんです。
そういう意味でも、奥入瀬渓流の美の大事な要素のひとつであるシダに目を向けてみる、ということは、改めて森全体の美しさに気づけることになるでしょう。


初夏~夏はシダのシーズン。
シダハンドブックを片手に奥入瀬渓流を歩いてみるのはいかがでしょう?
シダマニアガイドの私としては、ここでツアーをやりたいくらいです(笑)


↓こちらから購入出来ます。
NPO法人 奥入瀬自然観光資源研究会

2021.5. 3  6:36

GW

ゴールデンウィークですね。
今年も旅行などは自粛の大型連休となり、寂しい感じですね。
天気も何だか肌寒い毎日が続いてます。


私はというと、数日前から出張仕事。
自車で動いて誰もいない場所を歩いているので感染の心配はほぼないけど、北海道でも心配です。


GW明けにニセコに戻るまではネットもない環境なのでブログ更新もままならず、スマホからとりあえず的な近況報告でした。

2021.4.29 18:11

さあさあ

私にとって充実の(?)冬シーズンが本日終了。
滑り納めです。
明日は一日雨予報だし色々と準備をして、5月からは早速出張仕事やら夏ツアーやらが始まります。
さあさあ、スイッチを切り替えないと。


昨日も今日も、ゆかいな仲間たちと。
210427-11.57.15_0001_ftre.jpg


210429-11.22.02_0002_ftre.jpg

2021.4.26 16:21

春のステージ

昨日は寒いと思ったら突然あられが降ってきて、山では雪が所々で積もったようでした。
210425-17.22.57_0004_ftre.jpg


だけども町では当然積もるほどではなく、さすがに最後のなごり雪となるでしょうね。


北海道内でも四月下旬ともなれば桜の便りが聞こえだしてくる季節になってきていて、雪の少ない地域ではエンレイソウやスミレの季節になってきています。
近郊の場所でも、カタクリは実をつけてエンレイソウが咲きだしてました。
ワタシ的には、春の第二ステージ突入です。
210426-15.14.28_0007_ftre.jpg


210426-15.07.02_0004_ftre.jpg


ニセコでは陽当たりのいい場所でカタクリが咲きだして、やっと花の季節に入ってきています。さすがにエンレイソウなんぞはまだまだ。サクラになると咲きそうな気配すらありません。
ワタシ的感覚では、ニセコと他地域では春のステージで1~2段階分のズレがあるのです。
まぁ、そもそも何を「ステージ」としているのかが私基準なんで、ワタシ一人が言っているだけですが(笑)
そんな季節の ”ステージ感覚” を知りたいマニアな人はツアーに来て下さい。
210426-15.50.43_0009_ftre.jpg


花も鳥もこれからが本番です。
210426-14.35.33_0008_ftre.jpg

最近の投稿
新ブログへ
途中報告
ヤマグワ
ミヤマホツツジ
奥の山
おしまい?
あれことれと近況報告
ニセコでもヒグマ注意
タチギボウシ
水と雪で
道東まで
夏らしい
北の花
北の北の島
暑い…
カテゴリ
イベント
野外道具
自然のおはなし
最近のコメント
水と雪で
 ┗ タクミ  8.01 2021:08:01:03:54:22
 ┗ Ftre-zen  8.01 2021:08:01:07:59:49
北の北の島
 ┗ mizu  7.19 2021:07:19:07:57:55
 ┗ Ftre-zen  7.19 2021:07:19:17:14:26
暑い…
 ┗ mizu  7.15 2021:07:15:21:32:18
 ┗ Ftre-zen  7.15 2021:07:15:21:51:50

 ┗ ゆたか  7.02 2021:07:02:11:41:26
 ┗ Ftre-zen  7.02 2021:07:02:16:04:14
今が旬
 ┗ mizu  6.25 2021:06:25:06:54:25
 ┗ Ftre-zen  6.25 2021:06:25:15:54:12
バックナンバー
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年