2019.4.24 17:08

分岐点

小さな研修会を頼まれて実施していたり、小さなツアーをやっていたりと、のんびりとした4月。
空いた時間はフィールドワークです。ワタシ的には “パトロール” とも呼んでます。


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(ヤマゲラ)


毎年4月21日の前後2日間は、「ニセコでの鳥の分岐点」と私が勝手に言っています。


というのは、毎年だいたいこの日を境に、今までいなかった鳥が急に見られるようになります。
見られる鳥の種数が増え、冬から春に移り変わる感じがします。


今年も……
クロツグミ、アカハラ、クロジ、ヤブサメ、カヤクグリ、オオジシギ、ルリビタキ、シロハラ
が4月22日に今年初確認出来ました。


一日で一気にここまで初確認種が増えるのは、やっぱり「鳥の春」への分岐点です。


トラツグミ
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シロハラ
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藪の隙間からクロジ。我ながら良く見つけた(笑)
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ルリビタキ
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エゾヤチネズミもいた。
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2019.4.22 20:27

花見

4月21日 胆振地方にて。花見。


ヒナスミレ
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ヒメアマナ
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コジマエンレイソウ
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白カタクリ。劣勢の遺伝子が発現したものと言われ、数万分の1で出現するらしい。
ただ、北海道ではカタクリは色々な場所でたくさん見られるので、毎年一回くらい出会ってる気がする。毎年数万株を見ている、ということか!?
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逆光カタクリ。あえて、ど・アンダーで撮ってみた。
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2019.4.21 20:18

鳥見ツアー

鳥は植物と違って、当然のことながら動きます。
だから、見分けたり覚えたりが難しい。


となると初心者は観察会に行って教えてもらったりするわけですが、観察会や自然ツアーの一部では、ガイドが鳥の名前をどんどん決めてあげて「あれは○○、こっちは○○ですね。あー、あっちは○○」なんて話しに終始することも多いようです。
そんな残念な話しをお客様から聞くことがあります。


これってお客さんは楽しいのでしょうか…。


鳥の名前の羅列なんて英単語帳をめくっているようなもので、お客さんにとっては「ガイドと一緒だから分かった」「森にはたくさんの鳥がいるんだな」というだけです。
せっかく興味を持つようになって家に帰ってから近所の公園で鳥を探してみても、おそらく見分けることは難しいでしょう。


ツアー内で見られた鳥の名前をガイドがどんどん決めてあげることよりも、「鳥をどういう見方で見れば良いのか」「森のどこにどう気を配れば見つけられるのか」というところを明らかにしないと、お客さんの豊かな経験には繋がりません。
「見て分かるようになる」のはお客さんですから。


この日は鳥見ツアー。


遊歩道を歩く際にどんな場所に気を配りながら歩くべきで、見分けられるためには出会えた時にどこをどういうふうに見ればいいのか―、声が聞こえたらどういう意識で聞けば聞き分けられるのか―。
そして、名前が分かったのなら、出来るだけ行動や生態にも迫って、その鳥をより理解する。
さらには個々の植物や森全体を見ることで環境を知り、鳥を育んでいる森を知る。
そんな、面倒だけども実は楽しいトコロをやりながら、たかが数百mを3時間以上かけて歩いてました。


私は今までこんな鳥見を楽しんできました。こんな見方が楽しかった。


こんなツアーを通して、自宅近くの公園の遊歩道などでも鳥を見つける目を自分で磨き、見分けるコツを掴み、鳥との出会いの可能性が増えたなら、私もお客さんもwin-win。楽しい。


そんな自然ツアーがしたい、と思うワタシは、やっぱり大人数のツアーは出来ないな。
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ニセコでも、4月19日にトラツグミとアオジを今年初確認です。
これからG.W.にかけて、夏鳥が続々と増えてくる季節になってきます。

2019.4.19 20:29

この時期らしく

この時期に多いのが、ガイド研修やスキルアップ講座。
グリーンシーズン前に、ガイド個人個人の意識と知識の準備をしなければなりません。
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午前の室内講習では頭を整理しながら勉強し、午後は全員でフィールドワークで、一日どっぷり。
ガイドテクニック的な様々な手法を考え合いながら歩いてました。


ちなみに場所は、洞爺湖周辺のガイドさん向けの研修なので、有珠山周辺の遊歩道。
ワタシ的には、この時期の噴火口周辺の植物を見る、って難しいのね、と改めて感じたりもして(笑)、楽しくガイド技術全般の整理が出来ました。
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私もガイド会社にいた頃はこんな研修を毎年やっていたものですが、個人事業の今はすべてひとりでスキルアップをするしかありません。
だけどもこんなふうにガイド研修を依頼してくれるおかげで、私自身もアタマの整理が出来て助かってます。
やっぱりみんなで歩くっていいですね。


帰り道では、もうひとつこの時期らしく、コハクチョウの写真を撮って遊んでました。
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2019.4.17 16:43

山麓はすっかり

今週から学校の講義も始まり、すっかり新年度&春の様相。
今日はずいぶんと気温も高く、「アツいー」とか言いながらもまだ滑ってます。
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だけど、山麓ではとうとう、雪があと20cmくらいの積雪量となりました。
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本日(4/17)、ニセコでもウグイス初確認です。
農道脇ではノビタキがうろちょろしている季節になっています。
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