2018.10.28 16:56

去年の今日

昨日は風雨が強く、せっかくのツアーが流れちゃいました。リベンジお待ちしております。


こんな天気を境に “ひと雨ごとに冬が近づく“ と言われるこの時期、森の緑の寂しさと寒さに気持ちが負けそうになりますが、ふと、
「去年の今日は何してたんだろ?」
と思って調べてみたら、こんなトコロ歩いていたようです。


2017年10月27日 新潟にて
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ヤマグルマの群落を見る
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この数日後にニセコに戻り、それからフィールドワークを始めていたくらいなんだから、今年はまだまだ余裕ですね。(と、自分に言い聞かせてます)


ここ3~4日間雨が続いた後、来月あたりからまた少し天気も回復しそうなので、行くところ計画中。

2018.10.26 15:58

晩秋の道

毎日どっかしらを歩いてます。
倶知安町内の公園。紅葉を愛でる聖徳太子さま
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倶知安町内
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小樽
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洞爺湖
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室蘭
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小樽
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ニセコ鏡沼
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雪はもう少し待って下さい。

2018.10.24 16:31

灯台下暗し

この時期のニセコでは、紅葉も終盤になって緑が日に日に寂しくなり、鳥も寂しくなる季節なので、1時間半以上車を走らせて道南やら噴火湾周辺やら、ニセコよりも暖かい海沿いの町へフィールドワークをしていることが多い時期です。


そんな帰り道―。


ニセコ(倶知安)の町にいた。自宅から10分かからず。


コクマルガラス(淡色型)
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倶知安の町では、コクマルガラスの暗色型は数年おきに2回ほど見かけたことがあるけども、淡色型は初めて。
やっぱりコクマルは淡色型の方がそれっぽくていい。


灯台下暗しとはこのことです。
農道だって歩いてみるものです。


※以前見た、コクマルガラスについての記事はこちら

2018.10.22 15:12

東北の山奥の森

ニセコに帰ってきました。


初めて調査仕事で東北に行ったのが、ちょうど10年前―。
今となってはもう、北海道にはない地形や道内分布のない植物の葉を見ても、北海道にいない鳥の声を聞いても、さほど違和感を感じずに名前をイメージ出来ることが、我ながらウレシク感じる今回の出張でした。
こちらに来るたび、毎回毎回吐きそうになりながら図鑑とにらめっこした甲斐もあります(笑)


さて今回も、道なき道の山奥ばかりを歩いてました。
こんな沢をひたすら…
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歩いて…
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歩いて…
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沢の水は美しく…
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森も美しい。
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北海道では探すような植物がフツーにあります。
テンニンソウ
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初めて道南で見た時には嬉しかったけど、こちらでは雑草レベル(笑)
アカネ
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これも道南で見つけた時には歓喜したものですが、こっちではフツー。
ヒメノキシノブ
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これは北海道にはありませんが、花がまだ残っていました。
オクモミジハグマ
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この写真は何回撮っているんだろう。
オサシダとシシガシラ
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北海道はやっぱり寒いです……。

2018.10.20 18:06

「登れない山」

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この山容を見て「!?」と思った人は、かなりの北海道自然ツウでしょう。


崕山(きりぎしやま)。


道内で自然に携わる者なら、たいてい知っている(知らないといけない)山です。


1980年代、世は登山ブーム、山野草・園芸ブームの時代―。
多くの人が一気に山に押し寄せることで多くの山がオーバーユースの状態を引き起こし、さらにはランを始めとする花や高山植物などの貴重な花々が高値で取引された時代でもあります。


石灰岩の山のために固有種や多くの貴重な植物の大群生地だったこの山も、そんな時代の波にのまれるように道は荒れ、さらに一部の心ない人たちの激しい盗掘圧が追い打ちをかけました。


一面に咲く固有種のキリギシソウを始め、いまや厳重な保護の元でしかほどんと見ることのないアツモリソウなど、取り尽くされるほどに盗掘されたこともあります。
40年近く前には足の踏み場もないほどアツモリソウが咲き誇っていたものが、90年代末の調査では2株しか確認出来なかったほどと言われています。


そこで1999年、野生生物の種の保存を目的に入山制限がもうけられ、それ以降は学術目的などの特段の理由がない限り、原則的に登ることの出来ない山となりました。
山そのものに人を入らせない、というのは国内でも異例の措置です。


私もそんな崕山についてはガイドになったばかりの頃に知り、入山制限がかかった数年後にふと「あぁ~もう行けない山になっちゃったんだ…」と感じた記憶があります。


そこに今年、調査仕事で行く機会がありました。
登ってはいないので核心部には足を踏み入れていませんが、登山口付近をウロチョロしてました。


登山口の遥か手前に、自転車やバイクの侵入すら拒むようなしっかりとしたゲートが2つ続きます。
その上、ゲートの鍵も普通の南京錠ではなく、複製が出来ない外国製の見たこともない鍵です。


たとえ無理やり入ったとしても、歩いて登山口まで行くだけで遠い、という距離感。誰も行けないので人間はひとりもおらず、ヒグマの天下のような森ですし。
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登山口から見た崕山。
石灰岩の露岩が見えます。
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20年近く人が立ち入らないことで個々の植物は絶滅寸前の状態から多少の回復を見せ、山の植生も多少の回復傾向ではありますが、まだまだ昔のような自然の姿には程遠い状態。


自然をキチンと見て・知る楽しさを感じる人がひとりでも増えていき、そんな頃には昔のように貴重な花々が咲き誇る山に回復し、いつか自然を愛する人たちが普通に楽しめる山になることを願っています。


ホテイアツモリ(2011年6月 留萌管内にて)
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